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ルネ・ラリック 華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ [アート&デザイン]

六本木国立新美術館で開催中の『ルネ・ラリック 華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ』を観てきました。

20090716 ルネ・ラリック展1.JPG
(オルセー美術館蔵、ハット・ピン「ケシ」)

Rene Lalique(1860-1945)の生誕150年を記念しての展覧会。
オルセー美術館(パリ)、グルベンキアン美術館(リスボン)、個人所蔵など国内外の主要コレクションから焼く400点を展示。

20090716 ルネ・ラリック展2.JPG

会場は二部構成。

第I部:華やぎのジュエリー
1.目覚め
 モダン・ジュエリーの先駆とされるラリック独自の様式の萌芽
2.愛の美神アリス
 1890年、工房をオペラ座近くに移す。妻子ある身でありながらアリスと恋におち結ばれる。モチーフとして繰り返し登場するケシ(Poppy)はアリスのイメージ。彼女はラリックにとってインスピレーションの源。
3.花開くジュエリー:モティーフの展開
 自然-花・草木・動物、象徴-女性と花・風・水・ダンス/音楽・神話/宗教/物語
 シャンパーニュ地方のアイで生まれ育ったラリックにとって、豊かな自然と当時流行のジャポニズムの自然観は創作における重要な着想の源になった。
4.グルベンキアンの愛したラリック
 グルベンキアンとは、ロンドンで出会ったイスタンブール出身の実業家であり美術品コレクター。
5.透明の世界へ
 1900年のパリ万博で、100点以上の作品を展示し、ジュエリー作家として頂点を極める。  アール・ヌーヴォーの複雑で有機的な形を再現した19世紀的な美学から、シンプルこそ美しいとする20世紀の新たな美学への移行。

第Ⅱ部:煌きのガラス
1.ガラスへの扉
 1898年、パリ西南にガラス製造のための工房をつくる。ジュエリーからガラス作品への転向を模索。
2.ふたつの時代、ふたつの顔
 アール・ヌーヴォーのなごり、アール・デコの展開
 1920年代のアール・デコの時代、フランスを代表する工芸ガラスメーカーに成長。  色ガラスを用いたエミール・ガレとは対照的に、透明の美学を追求。
3.創作の舞台裏
 ラリックが描いたスケッチ(デザイン画)を量産のために下図にし、粘土と石膏で立体化→金属鋳型→工場で製造ライン ラリックは写真入りのカタログを制作し受注生産の形式をとりました。
4.シール・ペルデュ(蝋型鋳造)
5.1925年アール・デコ博覧会
 ガラス部門の責任者として参加。噴水塔「フランスの水源」では、フランスの泉と河川を象徴する16種類、計128体のガラスの女神像を16段、高さ15mに積み上げた。
6.皇族・王族とラリック
 外交における公式な贈答品としても利用された。
7.香りの小宇宙
 コティの香水瓶、挑戦的デザイン
 1908年、香水商コティからの香水瓶の注文をきっかけにパリ東方の工場でガラス製品の量産を始め、産業芸術家としての道を歩み始める。
8.装いのガラス
 アクセサリー、化粧道具
 第一次大戦終結後、装いのための作品を製作。
9.スピードの世紀
 カーマスコット、豪華客船の内装、豪華列車の装飾パネルなど。
10.室内のエレガンス
 エレガントな装飾性と実用性を兼ねたガラス。
11.テーブルを彩るアート

こうやって展示構成を書き挙げただけでも盛りだくさん。ラリックの多様多産な様子がわかります。
過去に、箱根ラリック美術館をはじめいろんな場所で何度もラリックの作品を見てきましたが、まだまだ初めて見る作品もあって、ラリックは全然飽きない芸術家です。

【おまけ】
企画展グッズ売り場でルネ・ラリック展記念のコロコロワッフルを買いました。

20090716 ルネ・ラリック展3.JPG なぜワッフル?

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コメント 2

aki***1004

これ私も行こうと思ってますー ^^
国立新美術館自体、まだ行ったことがなくて
お天気の日に行こうと計画中です。
芸術に建築に、、精力的ですね、あいかわらず☆
by aki***1004 (2009-07-22 08:17) 

いっこさん

★akiさん、この企画展、とにかく展示点数が多いので2時間みておいたほうが安心です。
私、いつも展示鑑賞だけで疲れ、そして時間切れで、ミュージアムショップもポール・ボキューズのレストランにも行けていません。
by いっこさん (2009-07-23 00:10) 

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