恋するベーカリー

先日、アカデミー賞の授賞式が終わりました。
前評判では、3DのSF超大作『Avatar』（ジェームズ・キャメロン監督）とイラク戦争を題材にした『The Hurt Locker』（キャスリン・ビグロー監督）の元夫婦対決というのが話題になっていましたが、結果は妻に軍配でしたね。
（先日の帰省時、母に「3Dって何？」という質問を受け、父は「アバター観てこようかな」発言。いつまでも新しいことに興味を持つのはうれしいのですが、「きっと気持ち悪くなるだけだから」と、アバターのかわりに吉永小百合さん主演の「おとうと」を推薦した私）

さて、主演女優賞にはメリル・ストリープが16回という最多ノミネート。作品は『Julie & Julia』
残念ながら受賞からもれましたが。（受賞はサンドラ・ブロック）

そんな中、メリル・ストリープのもう一つの近作『恋するベーカリー』を観てきました。
（アメリカ、120分、原題：It's Complicated、ナンシー・マイヤーズ監督）



敏腕弁護士の夫ジェイク（アレック・ボールドウィン）が若い女性と浮気したことから離婚して10年。人気ベーカリーの経営は順調、女手ひとつで育てた三人の子供たちも巣立ち、女友だちとは定期的に料理をもてなしながらのおしゃべりタイム。シングルライフを楽しんでいるジェーン（メリル・ストリープ）。しかし、もっと自分らしく生きたい。そんな時、念願だった自宅の増築を担当してくれている建築家アダム（スティーブ・マーティン）が現れる。
ひょんなことから元夫と“不倫”関係に。一方で、アダムともいい感じの交流が。
二人の男性の間で揺れ動く熟年女性の複雑な心…

最近、50代の熟年（中年）女性を主人公に恋する姿を描く映画が多い。
今度は『新しい人生のはじめかた』を見に行く予定です。

【おまけ】
シネマのロビーには映画にちなんでクロワッサンがのったキャンドル、食パンやバゲット型のディスプレイスタンドが販売されています。



こんなのはどうかな、と同僚と話していた私のアイデア。
映画の中でパンが焼かれているシーンになるとスクリーンの脇から焼きたてのパンの香ばしい匂いが漂い、最後のエンドロールが流れる間ももう一度パンの匂いが会場に満ちる。映画を観おわってドアを開けるとロビーに美味しそうなパンが売られている。
お客さんの多くはパンを買って帰ると思うんだけどなぁ。
このマーケティング、結構いけると思うのですが、どこかで採用してくれないかしらん。

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タグ：ラブコメディ メリル・ストリープ

コメント 6

英国のスーパーでは、ベイカリーの空気をどんどん店内＆店外へ送って、
購買意欲をそそっている、と聞いたことがありますよ。
あと、ミュージアムでも、当時の匂いを送って、雰囲気を出していたり。

余談ですが、この映画、原題のままでよかったのに。
by Mrs.B (2010-03-12 19:37) 

It's complicated のことだったんですね。いやはや。北米でのポスターはアレック･ボールドウィンとシーツにくるまっている困惑顔のメリル･ストリープ。まさにcomplicated!という雰囲気。
ところで「新しい人生のはじめかた」は洋画でしょうか？
by cecileyvr (2010-03-14 09:35) 

★Mrs.Bさん、そう思いますよね。日本は何でも「恋する」とか「愛の」とかをタイトルにつけたがるんですよね。当たり前ですが、原題のほうが内容にピッタリ。
by いっこ (2010-03-14 20:46) 

★Cecileさん、映画のタイトルやポスターにまでも文化の違いが出るようですね。
「新しい人生のはじめかた」の原題はLast Chance Harveyです。
主人公の一人、Harveyを演じるのはダスティン・ホフマンです。
by いっこ (2010-03-14 20:54) 

あれ、そういう効果付きの映画とかCMとか昔ありましたよね。
サブリミナル効果とか言うやつ。

こっちのスーパーは、コーヒーの香りと焼きたてのパンの香りで
お客さんを釣ってます。
日本のセブンイレブンだとおでんのにおいかな？？
by Mimi (2010-03-15 05:28) 

★Mimiさん、香りの効果、絶大ですよね。
日本では、鰻の蒲焼きの匂いだけで御飯三杯はいける、といいますもんね。
by いっこ (2010-03-15 20:11)