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サヨナライツカ [シアター&シネマ]

見逃したまま数ヶ月が経ってしまい、あきらめていたところ、目黒シネマで上映していたので見てきました。「サヨナライツカ」

20100624 サヨナライツカ.jpg
(原作:辻仁成、監督:イ・ジェハン、主演:中山美穂・西島秀俊・石田ゆり子、主題歌:中島美嘉「Always」、2009年、韓国、134分)

1975年、航空会社に勤務するエリートビジネスマンの東垣内豊(西島秀俊)は、数ヵ月後に結婚する婚約者の光子(石田ゆり子)を日本に残し、バンコク支店に赴任。そこで、オリエンタルホテルのスイートルームに暮らす謎の日本人女性、真中沓子(中山美穂)に出会う。すぐに惹かれ合った二人は逢瀬を重ねるが、豊が日本に帰る時期になり、彼は婚約者のもとに戻る決意をする。一方、沓子は叶わなくても彼を愛し続ける決心をしバンコクを去る。
そして、25年後、世界の空に飛行機を飛ばしたいという夢をかなえた豊は会社社長になり出張先のバンコクへ。思い出の場所、オリエンタルホテルで沓子との運命の再会。二人の気持ちはずっとつながっていたが、時はせつない結末を二人に与えることに…

12年ぶりに映画主演の中山美穂。美しいです。
自由奔放で自信に満ちた言動で魅惑的な女性から、歳月を重ね、胸の奥にしまっていた相手への純粋な愛をおしつけることもなく去っていく女性まで、素敵に演じ分けています。
もう一人の女性、光子を演じる石田ゆり子も別の美しさ。
ちょっと目では沓子よりもか弱く見えるが、実はしたたかで心の強い女性。

「永遠の幸福なんてないように 永遠の不幸もない
 いつかサヨナラがやってきて、いつかコンニチワがやってくる
 人間は死ぬとき、
 愛されたことを思い出すヒトと 愛したことを思い出すヒトとにわかれる
 私はきっと愛したことを思い出す」

イ・ジェハン監督の韓国映画『私の頭の中の消しゴム』でも号泣した私ですが、今回は、涙が溢れること三、四回。
バンコクの空港で二人が別れるシーン。韓国のお得意の演出(カメラワーク)、“360度ぐるぐる撮影”が出てきたときには目が回りそうになると同時に苦笑してしまいましたが。

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