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ネイチャー・センス展 [アート&デザイン]

9月5日、六本木ヒルズ、森美術館で開催中の「ネイチャー・センス展」(SENSING NATURE)を観てきました。

20100905 ネイチャー・センス展.JPG

パンフレットの説明文から引用。
「都市化、近代化の進んだ現代生活において、自然を知覚する潜在的な力(ネイチャー・センス)や日本の自然観について考え、それが現代の美術やデザインにどのように活かされているのかを問い掛けます。」

国際的に活躍する吉岡徳仁、篠田太郎、栗林隆の3人のアーティスト/デザイナーによるインスタレーション。

吉岡徳仁の「Snow」 空間の中の白い羽根が扇風機の風で雪のように舞い上がり舞い降ります。
20100905 ネイチャー・センス展2.JPG

彼は「自然そのものを表現するのではなく、自然に対する人間の感覚を表現する」と言います。

この「ウォーター・ブロック」という作品は光学ガラスでできたベンチ。
20100905 ネイチャー・センス展3ウォーター・ブロック.JPG
まったく濁りがない透明なガラスで、端から向こうをきれいに見ることができます。

篠田太郎の「銀河」
20100905 ネイチャー・センス展6銀河.JPG
天井から吊るされた何十個もの点滴のような容器から一定の時間間隔で落ちる水滴が、水面に波紋を形成する。

「自然とは対峙する存在ではなく、人間の営みや都市空間も含めた天地万象」

栗林隆の「インゼルン2010(島々2010)」(手前)と「ヴァルト・アウス・ヴァルト(林による林)」(奥)
20100905 ネイチャー・センス展8インゼルン2010(島々2010).JPG

「今、人間の目に見えているものは表面的なもの、リアル感のないもの。見えていない部分(地中、水中)にリアルがある」
彼は、境界線によって二分される領域やレイヤーの多義性に関心を向けて三次元の空間構成へと発展させてきた。
手前の作品はアクリル樹脂の水面(海面)の上下に土で地球を表現。水面より上に見えるのは世界の立体地図。
奥に見える林は和紙とパルプで作られていて、鑑賞者が地中を歩き、ところどころに開いている穴から頭を出して地面と同じ高さの視点で林を見る感覚を味わえる。

五感が刺激される展覧会です。

【おまけ】
六本木ヒルズの周辺はアートが点在。何人ものアーティストのデザインによる椅子が歩道に置かれているほか、けやき坂のショップ裏のスペースにもこんなアートなシーンを見つけました。

20100905 六本木ヒルズけやき坂.JPG

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