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「REALITY LAB 再生・再創造」展 [アート&デザイン]

「デザインの仕事とは、発想を現実化し、使い手のもとに届けるまでの積極的な試み、すなわち『REALITY LAB』」(三宅一生)

三宅一生さんの新プロジェクト「132 5. ISSEY MIYAKE」
世界に誇る日本のものづくり。経済効率よりも地球環境、資源問題、技術の伝承、人材育成、技術革新などを重視したものづくり。

一生さんのデザイン事務所のスタッフで結成されたチーム、リアリティ・ラボ
「再生」素材の特色を活かしながら、より魅力的なものとして「再創造」する試み。
リサーチの過程で出会った作家、科学者、企業とともに、ものづくりの未来に向けたメッセージがこめられた展覧会「REALITY LAB 再生・再創造」展を東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHTで見てきました。

20101220 RealityLab再生・再創造展1.jpg

132 5.とは。
一枚の布が三次元(立体)の服になり、再び平面(二次元)に折りたたまれ、人に着られることで時間的・空間的な広がり(5)が生まれる、という意味だそうです。

この写真のように平たくたたまれた布の一部をつまみあげるとドレスになるのです。
20101220 RealityLab再生・再創造展2.jpg
再生PET(ポリエステル)が素材

ショップでも実物を見ましたが、デザイン性の割りには手頃な価格で販売されています。
これまでもPLEATS PLEASEやA-POCを開発し、世の中に送り出してきたイッセイさん。ファッションデザインとしてだけでなく、制作の‘哲学’も含めてほれています。

2008年の「21世紀人」展の準備段階でイッセイさんが読んだ惑星物理学者、松井孝典さんの著書『われわれはどこへ行くのか?』(ゴーギャンの絵画のタイトルみたい)に刺激を受け、社会に深く関わる活動の重要性をより一層考えるようになったそうです。
132 5.の布の折りたたむ手法については、コンピュータを使って「三次元折り紙」を設計する筑波大学の三谷純氏のアイデアが取り入れられています。

会場では、同じく折りたためる照明「IN-EI(陰影)」も展示されていました。
一見すると、イサム・ノグチの和紙照明「AKARI(灯り)」に似ていますが、高額ではなく軽くて扱いやすいプロダクト、というのが開発のポイントだそうです。

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ラパン

いっこさん、ノエルが過ぎてほっとしているところです。ひさしぶりにこちらに遊びにきて、いっこさんの文化・芸術・食、、、生活をいつも通りに楽しんでいる様子を拝見して、心が和んでいます。イッセイさんのお洋服は、私は自分が着るテイストではないのですが、ただ、その可能性と創造性の素晴らしさは、ずっと気になる人でした。だって、もう8年近くも前に、あのカルティエ現代美術館でイッセイさんの世界観の展示会をしていたり、、、世界に誇れるデザイナーだと思いますね。。。ただ綺麗とか着るため、、というのを超えた何かをいつも感じますね。いっこさんの美術案内もいつも勉強になります。どうぞよいお年をお迎え下さいね。
by ラパン (2010-12-31 04:35) 

いっこ

★ラパンさん、ノエル、お疲れさまでした。
私もラパンさんのパリと郊外の光景に旅情をかきたてられています。今年も楽しみにしています。

by いっこ (2011-01-02 23:11) 

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