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「さて、大山崎」 山口晃展 [アート&デザイン]

今回、「そうだ 京都、行こう。」と思い立ったのは、この展覧会が見たかったから。

20090307 さて大山崎 山口晃展1.jpg

アサヒビール大山崎山荘美術館で8日まで開催されていた「さて、大山崎」山口晃展

山口晃さんは現代の風景や日常の光景を上空から俯瞰した風俗画、洛中洛外図のような絵を描く方で、六本木ヒルズ周辺を描いた東京圖(ず)や東京地下鉄構内で掲示されていたマナー啓発ポスター「江戸しぐさ」の絵でも知られています。

こんな感じです。

20090307 さて大山崎 山口晃展2.jpg

今回は大山崎の歴史にちなんで千利休や山崎の合戦の明智光秀、羽柴秀吉などの絵、山口版の洛中洛外図「邸内見立 洛中洛外圖」(左)、大山崎の交通網を描いた「大山崎交通乃圖」(右)などが制作・出展されました。

優しい色調、どことなく懐かしさを感じさせるタッチの絵の中にメカニックな要素を織り交ぜてあり、過去と未来が交錯するかのような情景です。
チラシの絵(上)は「野点馬圖」白い馬の胴体がスポーツカーのガルウィングドアのように開いて、茶道具が収納されています。

山口さんの絵にはさりげなくユーモアがこめられていて、笑いのタネを探すのが楽しみです。(緻密な描写を見るには双眼鏡を持っていくべきでした)
「邸内見立 洛中洛外圖」には、少年が手にしている本には牛が描かれていて(本の牛→本能寺)、トイレの前に「仁和寺」の札がかかり列をなす男性の横には「みんな“ぢ”」の文字、御所は“碁所”、京都タワーが蝋燭がわりに使われていたりという具合。

【おまけ】
美術館本館にはアサヒビール初代社長の山本為三郎(1893~1966)の陶器を中心としたコレクションが展示されています。(民藝運動に参画の河井寛次郎、濱田庄司、バーナード・リーチ、芹沢銈介などの工芸作品等)

20090307 大山崎山荘美.jpg

新館「地中の宝石箱」には印象派の画家、クロード・モネの「睡蓮」などアサヒビール社所蔵の絵画などを展示しています。

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