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SENSEWARE [アート&デザイン]

東京ミッドタウン21_21 DESIGN SIGHTで10日間だけ入場無料で開催していた展覧会『TOKYO FIBER '09 SENSEWARE』
(展覧会ディレクター:原研哉)

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日本の人工繊維をSENSEWAREと称し、ハイテクノロジーで進化した人工繊維が人間にどのような創造意欲を引き起こすかをテーマにした展覧会。

デザイナー/繊維名(メーカー)/出品概要の順に。

●nendo(デザイナー)/スマッシュ(旭化成せんい)/「BLOWN-FABRIC」風船のようにふくらむモールディング不織布のランプシェード。キノコのような形。
●ロス・ラヴグローブ(インダストリアルデザイナー)/T.W.F(サカセ・アドテック)、メルセット(ユニチカ)/「SEED OF LOVE」モールディング糸でできた超軽量バックパック
 ※3万円前後だったら私も一つ欲しいと思うバッグ。
●隈研吾(建築家)/エスカ(三菱レイヨン)/「CON/FIBER」外部とコミュニケートする光の建築。コンクリートの中に光ファイバーを連続的に埋め込み、ファイバーの断面方向にカットすることで光を通すコンクリートができる。
●佐藤可士和(アートディレクター)/ブレスエア(東洋紡績)/「見える空気の遊具」三次元スプリング構造体の積木。高弾性モノフィラメントをランダムコイル状に射出成形したクッション素材。
●ミントデザインズ(デザイナー)/スマッシュ(旭化成せんい)/「TO BE SOMEONE」モールディング不織布による立体マスク
●日産自動車株式会社デザイン本部+日本デザインセンター原デザイン研究所/ロイカ(旭化成せんい)/「笑うクルマ」超伸縮皮膜で笑うクルマ
 ※上↑の写真のようにボンネット部分が笑っているクルマが走っていたら追い越しや接触などの事故も減るような気がする。
●アントニオ・チッテリオ(建築家、デザイナー)/ファイネックス(旭化成せんい)/「MOSHI-MOSHI」柔らかく隆起するソファ
●青木淳(建築家)/トレカ(東レ)/「THIN BEAM」片持ち梁の超ロングアーム照明器具。引っ張りに強く、軽い炭素繊維の特徴を活用。
●東信(フラワーアーティスト)/テラマック(ユニチカ)/「苔時間」生分解性を持つ苔プランター
●津村耕佑(ファッションデザイナー)/フレクスター(クラレ)/「繭のゆりかご マザーピース」柔らかさと固さの両立
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レーザーカットされた小さなユニットはパズルのように組み合わされて衣装になる。
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●坂茂(建築家)/テナックス(帝人)/「カーボンファイバーのイス」超軽量チェア
●パナソニック株式会社デザインカンパニー/ナノフロント(帝人)/「WIPING CLEANER “FUKITORIMUSHI”」細胞レベルの超極細繊維を装着した拭き掃除機。枕のような物体がシャクトリムシのように床面を這う。
●鈴木康広(アーティスト)/ブレスエア(東洋紡績)/「繊維の人」三次元スプリング構造体で呼吸するマネキン
●岩田洋夫(筑波大学教授、デバイスアーティスト)/クロランEC(クラレ)/「ロボットタイル」足の位置を布で検出するロボットタイル。導電性を持つ布製センターを装着。
●グエナエル・ニコラ(デザイナー)/エスカ(三菱レイヨン)/「ミスとベンチ」編まれた光の束が人の動きに感応するベンチ
●シアタープロダクツ(ファッションブランド)/uts-アルトフィーノ(東レ)/「幸福なテーブルとテーブルクロス」風をはらんでふくらむテーブルクロス
 ※鮮やかな花柄のテーブルクロス、さすがファッションブランド。きれい。
●アトリエオモヤ+日本デザインセンター原デザイン研究所/モナート(ユニチカ)/「WATER LOGO '09」ナノレベルで超撥水加工された織物の表面にしみ出した水滴が一定以上の大きさになると傾いた斜面を転がり落ちる。

日本の最先端技術が生み出す素材が各分野のデザイナー、アーティストの才能と結びついて表現された未来志向の興味深い企画展でした。

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