東京国立博物館 本館 日本ギャラリー [アート&デザイン]
東京国立博物館の本館は日本ギャラリー。
日本の美術、工芸、歴史資料が展示されています。
大英博物館やルーブル美術館ほどではないかもしれませんが、展示品の点数・種類の充実度も素晴らしい。
本館すべての展示室を見てまわるには広すぎてなかなかできません。
今回は特集陳列(企画展示)を中心にいくつかの展示室を選んで観てみました。
現在開催中の特集陳列。
・東京国立博物館所蔵の正倉院織物(特別2室)
・呉州赤絵(14室)
・アイヌの祈り(15室)
・帝室技芸員(19室)
帝室=皇室によって美術工芸作家の保護と制作の奨励を目的として設けられた顕彰制度。陶磁、七宝、漆工、染織、金工、刀剣、絵画、彫刻、建築、写真、篆刻、図案などの分野。
・皇室と東京帝室博物館(16室)
竹内久一、1912年、神鹿(しんろく) 木造、彩色
その他の展示室では
・10室 浮世絵と衣装 -江戸
喜多川歌麿の肉筆「立姿美人図」重要美術品
黒留袖に緑の帯、青い傘。白に赤がアクセント。
・11室 彫刻
毘沙門天立像、重要文化財
切れ長の目が印象的。画家の川端龍子寄贈。平安時代の作。
・18室 近代美術 -絵画・彫刻
五柳(ごりゅう)先生
横山大観、1912年 中国の詩人、陶淵明と同一人物と言われる五柳先生が左隻に一人。心をうばわれます。
佐藤朝山の作
木造、彩色の彫刻。左「白菜」(1931)右「蜥蜴」(1929)
木を彫って竹を表していますが本物の質感。トカゲも生きているようなリアル感。
他には岸田劉生の「麗子微笑」も展示されています。
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日本の美術、工芸、歴史資料が展示されています。
大英博物館やルーブル美術館ほどではないかもしれませんが、展示品の点数・種類の充実度も素晴らしい。
本館すべての展示室を見てまわるには広すぎてなかなかできません。
今回は特集陳列(企画展示)を中心にいくつかの展示室を選んで観てみました。
現在開催中の特集陳列。
・東京国立博物館所蔵の正倉院織物(特別2室)
・呉州赤絵(14室)
・アイヌの祈り(15室)
・帝室技芸員(19室)
帝室=皇室によって美術工芸作家の保護と制作の奨励を目的として設けられた顕彰制度。陶磁、七宝、漆工、染織、金工、刀剣、絵画、彫刻、建築、写真、篆刻、図案などの分野。
・皇室と東京帝室博物館(16室)
竹内久一、1912年、神鹿(しんろく) 木造、彩色
その他の展示室では
・10室 浮世絵と衣装 -江戸
喜多川歌麿の肉筆「立姿美人図」重要美術品
黒留袖に緑の帯、青い傘。白に赤がアクセント。
・11室 彫刻
毘沙門天立像、重要文化財
切れ長の目が印象的。画家の川端龍子寄贈。平安時代の作。
・18室 近代美術 -絵画・彫刻
五柳(ごりゅう)先生
横山大観、1912年 中国の詩人、陶淵明と同一人物と言われる五柳先生が左隻に一人。心をうばわれます。
佐藤朝山の作
木造、彩色の彫刻。左「白菜」(1931)右「蜥蜴」(1929)
木を彫って竹を表していますが本物の質感。トカゲも生きているようなリアル感。
他には岸田劉生の「麗子微笑」も展示されています。
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東京国立博物館 本館 [建築&インテリア]
上野にある東京国立博物館の本館の建物。
英国人建築家、ジョサイア・コンドルが設計し明治15年に開館した元の建物は大正12年の関東大震災で大きな被害を受け、昭和13年(1938年)に昭和天皇の即位を記念して渡辺仁の設計により現在の本館が開館したとのこと。
木の大きさが歴史を感じさせます。
コンクリート建築に瓦屋根をのせた東洋風。「帝冠様式」というそうです。(2001年に重要文化財に指定)
外壁にも内装にも素敵な意匠が随所に。
エントランス
壁の時計も素敵
階段踊り場のステンドグラス
階段の手すり
照明も時計も綺麗
壁のモザイクタイル
【おまけ】
表慶館の建築はこちらの記事で。
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英国人建築家、ジョサイア・コンドルが設計し明治15年に開館した元の建物は大正12年の関東大震災で大きな被害を受け、昭和13年(1938年)に昭和天皇の即位を記念して渡辺仁の設計により現在の本館が開館したとのこと。
木の大きさが歴史を感じさせます。
コンクリート建築に瓦屋根をのせた東洋風。「帝冠様式」というそうです。(2001年に重要文化財に指定)
外壁にも内装にも素敵な意匠が随所に。
エントランス
壁の時計も素敵
階段踊り場のステンドグラス
階段の手すり
照明も時計も綺麗
壁のモザイクタイル
【おまけ】
表慶館の建築はこちらの記事で。
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東京国立博物館 秋の庭園開放 [東京 お出かけ]
三連休の最後の日、月曜もいいお天気でした。
私がひんぱんに訪れる場所の一つ、上野の東京国立博物館に出かけました。でも、今回は美術展とは別の目的で。
桜(春)と紅葉(秋)の季節、年に2回に本館北側の庭園が開放され、自由に散策できます。
庭園に入ってすぐのところには五重塔。
木の葉が黄色く色づいています
黄と赤の千両がクリスマスのヒイラギに見えます。
庭園内には各地から移設された茶室が点在しています。
茶室の一つ、応挙館はもとは天台宗の寺院、明眼院の書院として建てられたもの。10日間限定で公開されました。
一之間と二之間を仕切る襖、床貼付け、障子の下の小襖に、江戸時代の絵師、円山応挙(1733-95)の絵が描かれています。
保存のために複製品が設置されていますが、庭園公開時期に合わせて本館の7展示室に本物の襖絵が公開されています。
九条館の床貼付けには狩野派の筆と伝えられている楼閣山水図が描かれていて、花梨の一枚板に藤花菱の透かし彫りが施されている欄間も見事です。
本館裏から池、小堀遠州の茶室・転合庵を眺めたところ。
盆栽のような枝ぶり
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私がひんぱんに訪れる場所の一つ、上野の東京国立博物館に出かけました。でも、今回は美術展とは別の目的で。
桜(春)と紅葉(秋)の季節、年に2回に本館北側の庭園が開放され、自由に散策できます。
庭園に入ってすぐのところには五重塔。
木の葉が黄色く色づいています
黄と赤の千両がクリスマスのヒイラギに見えます。
庭園内には各地から移設された茶室が点在しています。
茶室の一つ、応挙館はもとは天台宗の寺院、明眼院の書院として建てられたもの。10日間限定で公開されました。
一之間と二之間を仕切る襖、床貼付け、障子の下の小襖に、江戸時代の絵師、円山応挙(1733-95)の絵が描かれています。
保存のために複製品が設置されていますが、庭園公開時期に合わせて本館の7展示室に本物の襖絵が公開されています。
九条館の床貼付けには狩野派の筆と伝えられている楼閣山水図が描かれていて、花梨の一枚板に藤花菱の透かし彫りが施されている欄間も見事です。
本館裏から池、小堀遠州の茶室・転合庵を眺めたところ。
盆栽のような枝ぶり
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Atelier de Reve [レストラン&フード]
大観・観山と日本美術院の画家たち展 [アート&デザイン]
白金台の松岡美術館で開催中の『大観・観山と日本美術院の画家たち展』を鑑賞してきました。
明治の近代日本美術の発展に大きな足跡を残した岡倉天心が、理想主義をかかげ取り組んだのが日本美術院における芸術活動。
東洋思想を根本とする伝統主義と新たな造形を生み出そうとする革新主義を融合した日本美術院の活動は、近代以降の日本画を生み出していく大きな原動力になりました。
松岡美術館所蔵の近代日本画コレクションは、日本美術院の画家たちの作品が中核を占めているとのことで、今回の企画展では、横山大観、下村観山の両雄の作品を筆頭に、日本美術院草創期に活躍した橋本雅邦、寺崎廣業、菱田春草、川合玉堂、大正3年の日本美術院再興以降に頭角と現した木村武山、川端龍子、昭和初期から戦後にかけてさらに院展を発展に導いた小林古径、前田青邨、奥村土牛、また近年まで院展同人として活躍した画家たちの作品などが展示されています。
左:横山大観「梅花」1930年にローマ開催の日本美術展覧会出品作
右:横山大観「木菟(みみずく)」竹の墨の濃淡が素晴らしい
小林古径「丹頂」
一羽の丹頂鶴と脇に配した紅梅の枝がすっきりと清清しい、今回の私の一番のお気に入りの絵。
【おまけ】
併設展示は「明清の絵画展」と「宮廷工芸の粋展」
中国の明と清の時代は、皇帝を中核とする宮中の求めに応じて製作された宮廷美術品がもっとも多様で華麗な展開を見せた時代。
宮廷工芸は、技術の粋、贅を尽くした逸品ぞろい。
翡翠透彫花卉文瓶(一対)
繊細な彫刻が施されています。
翡翠(ひすい・Jade)、白玉(White jade)、瑪瑙(めのう・Agate)、水晶(Crystal)、碧玉(へきぎょく・Jasper)などの貴石を総称して「玉(ぎょく)」と呼びます。
焼き物では官窯だった景徳鎮窯のものが展示されていました。
(先日の記事「鍋島と景徳鎮展」参照)
15世紀から20世紀にかけて、皇帝で言うと、明王朝の第3代皇帝・永楽帝、第5代宣徳帝、第10代弘治帝、第11代正徳帝、第12代嘉靖帝、清王朝の第4代康熙帝、第5代雍正帝、第6代乾隆帝、第7代嘉慶帝の時代の華やかで装飾技法の多い磁器が展示されています。
清時代「大清嘉慶年製」粉彩詩文花卉文方瓶(一対)
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明治の近代日本美術の発展に大きな足跡を残した岡倉天心が、理想主義をかかげ取り組んだのが日本美術院における芸術活動。
東洋思想を根本とする伝統主義と新たな造形を生み出そうとする革新主義を融合した日本美術院の活動は、近代以降の日本画を生み出していく大きな原動力になりました。
松岡美術館所蔵の近代日本画コレクションは、日本美術院の画家たちの作品が中核を占めているとのことで、今回の企画展では、横山大観、下村観山の両雄の作品を筆頭に、日本美術院草創期に活躍した橋本雅邦、寺崎廣業、菱田春草、川合玉堂、大正3年の日本美術院再興以降に頭角と現した木村武山、川端龍子、昭和初期から戦後にかけてさらに院展を発展に導いた小林古径、前田青邨、奥村土牛、また近年まで院展同人として活躍した画家たちの作品などが展示されています。
左:横山大観「梅花」1930年にローマ開催の日本美術展覧会出品作
右:横山大観「木菟(みみずく)」竹の墨の濃淡が素晴らしい
小林古径「丹頂」
一羽の丹頂鶴と脇に配した紅梅の枝がすっきりと清清しい、今回の私の一番のお気に入りの絵。
【おまけ】
併設展示は「明清の絵画展」と「宮廷工芸の粋展」
中国の明と清の時代は、皇帝を中核とする宮中の求めに応じて製作された宮廷美術品がもっとも多様で華麗な展開を見せた時代。
宮廷工芸は、技術の粋、贅を尽くした逸品ぞろい。
翡翠透彫花卉文瓶(一対)
繊細な彫刻が施されています。
翡翠(ひすい・Jade)、白玉(White jade)、瑪瑙(めのう・Agate)、水晶(Crystal)、碧玉(へきぎょく・Jasper)などの貴石を総称して「玉(ぎょく)」と呼びます。
焼き物では官窯だった景徳鎮窯のものが展示されていました。
(先日の記事「鍋島と景徳鎮展」参照)
15世紀から20世紀にかけて、皇帝で言うと、明王朝の第3代皇帝・永楽帝、第5代宣徳帝、第10代弘治帝、第11代正徳帝、第12代嘉靖帝、清王朝の第4代康熙帝、第5代雍正帝、第6代乾隆帝、第7代嘉慶帝の時代の華やかで装飾技法の多い磁器が展示されています。
清時代「大清嘉慶年製」粉彩詩文花卉文方瓶(一対)
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Ecole Criollo 中目黒店 [レストラン&フード]
ポタジエのイートインでケーキが食べられなかったので、続いて向かったのが中目黒駅そばのEcole Criollo 中目黒店
豊島区に本店があり、菓子学校も開設しているそうです。
こちらはカフェスペースがないのでお持ち帰り。
何はともあれモンブラン、そして季節新作のレアチーズポワール。
各480円
モンブランはサクサクのメレンゲをチョコレートコーティングした厚めの台の上には生クリーム、ラム酒のクリームとマロンムースがふんわり。
新作のモンブラン・ジャポネは和栗と抹茶の組み合わせとのことですが、夕方にお店に行った時点ですでに売り切れ。残念。
ハート形のレアチーズポワールの中にはシナモン味の洋梨がぎっしり。
なんでも、フランス人シェフのサントス・アントワーヌ氏は世界パティスリー2009にフランス代表チームで出場して「最優秀味覚賞」を受賞したそうで、その時の「アントルメ」部門の優勝ケーキのガイア、「プチガトー」部門の優勝ケーキのニルヴァナも食べてみたいな。
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豊島区に本店があり、菓子学校も開設しているそうです。
こちらはカフェスペースがないのでお持ち帰り。
何はともあれモンブラン、そして季節新作のレアチーズポワール。
各480円
モンブランはサクサクのメレンゲをチョコレートコーティングした厚めの台の上には生クリーム、ラム酒のクリームとマロンムースがふんわり。
新作のモンブラン・ジャポネは和栗と抹茶の組み合わせとのことですが、夕方にお店に行った時点ですでに売り切れ。残念。
ハート形のレアチーズポワールの中にはシナモン味の洋梨がぎっしり。
なんでも、フランス人シェフのサントス・アントワーヌ氏は世界パティスリー2009にフランス代表チームで出場して「最優秀味覚賞」を受賞したそうで、その時の「アントルメ」部門の優勝ケーキのガイア、「プチガトー」部門の優勝ケーキのニルヴァナも食べてみたいな。
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パティスリー ポタジエ [レストラン&フード]
最近、話題のオーガニック野菜スイーツの専門店、パティスリー ポタジエに行ってきました。
お洒落なショップがある場所は中目黒駅から目黒銀座という地元の昔ながらの商店街の中。
土曜の夕方に行ってみたら店内はお客さんであふれていました。
イートインのスペースで野菜を使ったケーキをいただこうと意気込んで行ったのに、とても無理。
仕方ないので焼き菓子を買って帰りました。
小松菜と胡麻のパウンドケーキ、ゴボウとココアのパウンドケーキ、熊本産紫芋と諮問茶のカステラ、トマトのマドレーヌ。
どれも一つひとつの野菜の味がしっかり出ていて美味しい。
野菜を使ったロールケーキ、写真のベジロールもおいしそうです。
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お洒落なショップがある場所は中目黒駅から目黒銀座という地元の昔ながらの商店街の中。
土曜の夕方に行ってみたら店内はお客さんであふれていました。
イートインのスペースで野菜を使ったケーキをいただこうと意気込んで行ったのに、とても無理。
仕方ないので焼き菓子を買って帰りました。
小松菜と胡麻のパウンドケーキ、ゴボウとココアのパウンドケーキ、熊本産紫芋と諮問茶のカステラ、トマトのマドレーヌ。
どれも一つひとつの野菜の味がしっかり出ていて美味しい。
野菜を使ったロールケーキ、写真のベジロールもおいしそうです。
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