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若冲ワンダーランド [アート&デザイン]

先週の日曜(12/6)は日帰りで滋賀県に出かけました。目的はアート鑑賞。

甲賀市信楽町MIHO MUSEUMで、今日が最終日の2009年秋季特別展『若冲ワンダーランド』を観るためです。

20091206 若冲ワンダーランド2.JPG
(「象と鯨図屏風」六曲一双の部分、MIHO MUSEUM蔵)

第1章 プロフィール、初期作品

第2章 版画(拓版画)

第3章 動植綵絵への道
法度(ルール)の中に新意を出す。略筆の水墨画から細密な彩色画へ。
狩野派の絵手本で画法を習得し、中国・朝鮮の絵画を模写し、それらから学んだものをふまえつつ、独自の画風を形成した。
若冲が描く鶏は丹念な観察に基づく写生でありながら、どことなく滑稽。正面からの顔は首をクリクリ傾けたり、目をキョロキョロするさまが今にも映像として動き出しそう。

第4章 若冲ワンダーランド
リアリティーとユーモアのカクテル。
軽快な筆致(タッチ)で力を抜いて描いている。

第5章 若冲をめぐる人々

第6章 象と鯨図屏風(上のポスターの作品)
2008年に北陸でその存在が発見された屏風が石川県立美術館の学芸員に持ち込まれ、知己であったMIHO MUSEUMの館長が鑑定。修復された。
陸と海で一番大きな動物を大画面で向かい合わせる構図は独創性と想像力にあふれている。
象はまるでダンボのよう。耳も鼻もかなりデフォルメされている。

第7章 ワンダーランドの共住者たち
伊藤若冲(1716-1800)と同時代に活躍した池大雅(1723-1776)、与謝蕪村(1716-1783)、曾我蕭白(1730-1781)、円山応挙(1733-1795)、葛蛇玉(1735-1780)らの作品を展示。
若冲が生まれた1716年は尾形光琳が亡くなった年でもあり、時代の転換点と言えます。

第8章 面白き物好き
若冲は旺盛な好奇心と想像力で、亡くなる直前まで新しいものに挑戦していた。
若冲という名前は『老子』の中の言葉「大盈若冲、其用不窮」(たいえいはむなしがごときも そのようはきわまらず=満ち足りたものは中が空虚に見えるが、それを用いると尽きることはない)にちなんでいるとのこと。
「伏見人形図」はアニメのキャラクターのようにユーモラス。
「百犬図」は縦長の画面にチンのような子犬たちがぎっしり。ディズニーの101匹ワンちゃんみたい。

京都の伏見深草にある石峰寺には、若冲が絵を描き、職人に石を彫ってもらった五百羅漢の石仏が残っている。いつか訪れて実物を見てみたい。

やはり、単純に美しいというだけでなく、独創的で子供の絵のような天真爛漫さを感じる若冲の絵、好きだなぁ。

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