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THEハプスブルク [アート&デザイン]

会期終了間近の先週金曜、仕事帰りに六本木国立新美術館THEハプスブルク 華麗なる王家と美の巨匠たち』を観にいきました。

20091211 ハプスブルク1.JPG
(ディエゴ・ベラスケス「白衣の王女マルガリータ・テレサ」1656年頃、ウィーン美術史美術館)

2009年は日本とオーストリア・ハンガリー二重帝国の国交140周年。
オーストリアのウィーン美術史美術館、ハンガリーのブダペスト国立西洋美術館からハプスブルク家ゆかりの至宝を中心に展示されていました。
ハプスブルク家は、13世紀から20世紀初頭まで600年以上もヨーロッパに君臨した言わずと知れた名門王家。あのフランス王妃、マリー・アントワネットもこの王家の出身です。
デューラー、ティツィアーノ、ベラスケス、ルーベンスら多くの巨匠たちが宮廷画家として活躍しました。

会場の展示順に構成を記録します。

ハプスブルク家の肖像画
歴代皇帝や王妃などの肖像画。ハプスブルク家はドイツ国王、神聖ローマ帝国皇帝、スペイン国王、オーストリア帝国皇帝を輩出。
肖像画は絵画のなかでも高位におかれ、個性を伝えつつ権力者としての理想像を描くのが一般的ですが、ハプスブルク家は、人物を美化せず、ありのままの姿を描かせたとのことで、リアルでどことなく親しみを覚えます。

20091211 ハプスブルク2.jpg

絶世の美貌で知られたオーストリア皇妃エリザベートの大きな肖像画(ヴィンターハルター、1865年)
左上は夫、オーストリア皇帝、フランツ・ヨーゼフ1世(シュロッツベルク、1865-1870年頃)
左下は文化活動を奨励した当時の重要なパトロンでもある神聖ローマ皇帝、ルドルフ2世(アーヘン、1600-1603年頃)

イタリア絵画
イタリアの美術と文化はハプスブルク家の宮廷における模範だったそうで、16~17世紀の作品がコレクションされています。
ラファエッロ、ジョルジョーネ、ティツィアーノなど。

ドイツ絵画
デューラー、クラナッハなど、黄金期のドイツ絵画。

特別出品
1869年、日本とオーストリア・ハンガリー二重帝国との間で修好通商航海条約が締結され、明治天皇が皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と皇妃エリザベートに友好のしるしとして贈った画帖(当時の日本の風俗・物語・花鳥を描いた100点の絵画が綴じられたもの)と蒔絵棚を里帰り公開。

工芸と武具
豪奢な彫刻や工芸品の数々。
特に印象に残ったのは、銀・紫水晶・碧玉・トルコ石などを用いた装飾的な大きな掛時計。

スペイン絵画
ベラスケス、エル・グレコ、ムリーリョなどの名作。
上の王女マルガリータと皇太子フェリペの肖像画は雰囲気が似た作品です。

フランドル・オランダ絵画
ルーベンス、ブリューゲル、ヴァン・ダイク、レンブラントら。

東ヨーロッパ。まだ行ったことがない。行きたいなぁ。特にウィーンは美術も音楽も食べ物も充実していそうだし。。

【おまけ】
国立新美術館にはリヨンに本店があるブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼが入っています。

20091211 国立新美術館.jpg

美術鑑賞のあとに食事をして帰ろうと思いましたが、金曜の夜ということもあって満席、待ち客あり。
というわけで、ミッドタウンのDEAN & DELUCAでワインのおつまみアソーテッド、Maison Kayserで焼きたての栗のパンを買って、おうちバー。

20091211 夕食.jpg

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