ベジャール、そしてバレエはつづく [シアター&シネマ]
渋谷、Bunkamuraのル・シネマで1月15日まで上映中の映画『ベジャール、そしてバレエはつづく』を観てきました。
(監督:アランチャ・アギーレ、原題:Le Coeur et le Courage, Bejart Ballet Lausanne、2009年、スペイン映画、80分)
2007年11月22日、『ボレロ』『春の祭典』『ザ・カブキ』『バレエ・フォー・ライフ』など数々のダンス作品を生み出したバレエの振付家、モーリス・ベジャール氏が亡くなった。
残されたローザンヌ・モーリス・ベジャール・バレエ団。
ベジャールの後継者として選ばれたジル・ロマンが芸術監督になり、40人のダンサーたちがバレエ団存続のための公演に立ち向かっていく舞台裏を描いたドキュメンタリー。
ベジャールの一周忌追悼公演での遺作『80分間世界一周』、ロマンが踊った『アダージェット』が終わるところから始まり、ジルや団員たちが苦悩と葛藤をかかえながら過酷な練習を続ける風景。合間にジョルジュ・ドンの『恋する兵士』『ボレロ』などの映像が挿入され、ベジャールの偉大さを感じさせます。
そしてクライマックスは、ジルの初振付の新作『アリア』のワールド・プレミアの幕開け、観客たちの拍手喝采。
最近、実在(した)人物に関する映画を中心に見ています。フィクションのドラマにも面白いものはありますが、歴史上の人物や現在生きている人物の生きざまや取り巻く人たちとの関係などに興味をひかれます。
11月、ジル率いるカンパニーが来日するとのこと。是非、彼らの生のダンスを観てみたいものです。
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(監督:アランチャ・アギーレ、原題:Le Coeur et le Courage, Bejart Ballet Lausanne、2009年、スペイン映画、80分)
2007年11月22日、『ボレロ』『春の祭典』『ザ・カブキ』『バレエ・フォー・ライフ』など数々のダンス作品を生み出したバレエの振付家、モーリス・ベジャール氏が亡くなった。
残されたローザンヌ・モーリス・ベジャール・バレエ団。
ベジャールの後継者として選ばれたジル・ロマンが芸術監督になり、40人のダンサーたちがバレエ団存続のための公演に立ち向かっていく舞台裏を描いたドキュメンタリー。
ベジャールの一周忌追悼公演での遺作『80分間世界一周』、ロマンが踊った『アダージェット』が終わるところから始まり、ジルや団員たちが苦悩と葛藤をかかえながら過酷な練習を続ける風景。合間にジョルジュ・ドンの『恋する兵士』『ボレロ』などの映像が挿入され、ベジャールの偉大さを感じさせます。
そしてクライマックスは、ジルの初振付の新作『アリア』のワールド・プレミアの幕開け、観客たちの拍手喝采。
最近、実在(した)人物に関する映画を中心に見ています。フィクションのドラマにも面白いものはありますが、歴史上の人物や現在生きている人物の生きざまや取り巻く人たちとの関係などに興味をひかれます。
11月、ジル率いるカンパニーが来日するとのこと。是非、彼らの生のダンスを観てみたいものです。
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江戸の彩 珠玉の浮世絵コレクション [アート&デザイン]
神宮前にある太田記念美術館で、開館30周年記念特別展『江戸の彩 珠玉の浮世絵コレクション』が開催されています。
1980年1月にオープンして以来30年。
東邦生命会長を務めた実業家・五代太田清蔵氏(1893-1977)が収集した浮世絵コレクション約1万2千点の中から名品を選りすぐって公開されています。
(前期・後期で展示替えあり)
葛飾北斎の『冨獄三十六景 凱風快晴』(赤富士)や東洲斎写楽の役者絵など、めったに見られない名品の本物を目にすることができます。
展示構成は次のとおり。
1.肉筆画の名品
浮世絵師が版画と並行して描いた肉筆画。
絵も素晴らしいが、掛軸の表具(織・染・刺繍)も興味深い。
2.初期の浮世絵版画
墨摺絵(すみずりえ)→丹絵→紅絵→漆絵→紅摺絵、と変遷。
3.錦絵の草創と発展
浮世絵の多色摺りの技術が飛躍的に高まった。
4.天才絵師たちの競演
勝川派(喜多川歌麿ら)、歌川派(歌川豊国ら)、正体不明の東洲斎写楽の登場。
5.浮世絵の成熟と展開
美人画、役者絵、武者絵、戯画、名所絵などの多彩なジャンルで描かれた。
6.幕末から近代へ
歌川国芳・広重・国貞、葛飾北斎らの登場。
7.版本の世界
版本とは、版刻した書籍の総称。風俗絵本、狂歌絵本、草双紙の挿絵などに浮世絵が使われた。
【おまけ】
「うきよ」
16世紀以前の長い戦乱の時代が終わり、平和の訪れた17世紀の江戸。
「憂き世」ではなく「浮き世」と表され、新しい時代、すなわち「当世風」「現代風」という意味で使われた。
浮世絵は、当時の風俗、遊興のさまを楽しく写した絵のことを言う。
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1980年1月にオープンして以来30年。
東邦生命会長を務めた実業家・五代太田清蔵氏(1893-1977)が収集した浮世絵コレクション約1万2千点の中から名品を選りすぐって公開されています。
(前期・後期で展示替えあり)
葛飾北斎の『冨獄三十六景 凱風快晴』(赤富士)や東洲斎写楽の役者絵など、めったに見られない名品の本物を目にすることができます。
展示構成は次のとおり。
1.肉筆画の名品
浮世絵師が版画と並行して描いた肉筆画。
絵も素晴らしいが、掛軸の表具(織・染・刺繍)も興味深い。
2.初期の浮世絵版画
墨摺絵(すみずりえ)→丹絵→紅絵→漆絵→紅摺絵、と変遷。
3.錦絵の草創と発展
浮世絵の多色摺りの技術が飛躍的に高まった。
4.天才絵師たちの競演
勝川派(喜多川歌麿ら)、歌川派(歌川豊国ら)、正体不明の東洲斎写楽の登場。
5.浮世絵の成熟と展開
美人画、役者絵、武者絵、戯画、名所絵などの多彩なジャンルで描かれた。
6.幕末から近代へ
歌川国芳・広重・国貞、葛飾北斎らの登場。
7.版本の世界
版本とは、版刻した書籍の総称。風俗絵本、狂歌絵本、草双紙の挿絵などに浮世絵が使われた。
【おまけ】
「うきよ」
16世紀以前の長い戦乱の時代が終わり、平和の訪れた17世紀の江戸。
「憂き世」ではなく「浮き世」と表され、新しい時代、すなわち「当世風」「現代風」という意味で使われた。
浮世絵は、当時の風俗、遊興のさまを楽しく写した絵のことを言う。
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