SSブログ

パリ・オペラ座バレエ団 シンデレラ [シアター&シネマ]

来日中のパリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」を観てきました。
(振付:ルドルフ・ヌレエフ、音楽:セルゲイ・プロコフィエフ、衣裳:森英恵、演奏:東京ニューシティ管弦楽団、1986年パリ・オペラ座初演)

20100312 パリ・オペラ座バレエ団シンデレラ1.jpg

会場は上野東京文化会館
大枚はたいてオーケストラピットの後ろ4列目だったのにステージが見にくい。ステージを見上げる姿勢になり、前の列の人たちの頭が邪魔になるし、肝心のダンサーの足元が見えないし、第1幕ではうかつにも眠りに落ちてしまいました。

“シンデレラ・ストーリー”
従来のダンスパーティで王子に見初められるパターンとは異なり、ヌレエフ版は1930年代のハリウッドで映画界のスターダムを駆け上がるシンデレラの話。

20100312 パリ・オペラ座バレエ団シンデレラ2.jpg

第1幕 18:30-19:15
第1場:映画の断片
第2場:ファッションショー(春・夏・秋・冬)
第3場:ハリウッド・スタジオ(時計、ワルツ)

第2幕 19:35-20:20
第1場:撮影現場(オーディション、映画1:無益な追跡、映画2:パロディ・パレード、映画3:キングコング・リメイク)
第2場:シンデレラの撮影

第3幕 20:40-21:20
第1場:シンデレラを探して(スペインの居酒屋、中国の酒場、ロシアのキャバレー)
第2場:シンデレラの家
第3場:シンデレラ、映画女優になる

シンデレラ: アニエス・ルテステュ
映画スター: ジョゼ・マルティネス
二人の義姉: エミリー・コゼット、ドロテ・ジルベール
継母: ステファン・ファヴォラン
ダンス教師: バンジャマン・ペッシュ
プロデューサー: ヴァンサン・シャイエ
父: ジャン=クリストフ・ゲリ

はじめはちょっと??という印象でしたが、終盤になるにつれ、これもアリかもという演出でした。

【おまけ】
終演後、ロビーに出ると、大勢の観客の人混みの中に目をひく人物の姿が。
ファッションデザイナーの森英恵さんとオペラ歌手の佐藤しのぶさん。
森さんは衣裳を担当されたので初日の公演を見にいらしたのでしょうね。
佐藤さんはプライベートでもレースのブラウスに毛皮のコートでゴージャス。
お二人に気づいたのも自然に発するオーラのせい?

ランキング参加中。よろしければクリックを→ ブログランキング・にほんブログ村へ

nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

没後400年特別展 長谷川等伯 [アート&デザイン]

上野東京国立博物館 平成館で開催中の「没後400年特別展 長谷川等伯を鑑賞してきました。

20100312 長谷川等伯展1.jpg
(国宝「楓図壁貼付」部分、1593年ごろ、京都・智積院蔵)

長谷川等伯(1539-1610)は石川県の能登(私の出身!)・七尾に生まれ、はじめは信春と名乗り主に仏画を描いていましたが、30代で京都に新たな活躍の場を求めて上洛。
当時は豪壮華麗な芸術が発展した絵画の黄金期「桃山」
その中で等伯は、肖像画、金碧障壁画、水墨画などを描きわけ、豊臣秀吉や千利休ら時の権力者に重用され、一躍時代の寵児に、そして狩野永徳率いるトップ絵師集団の最大のライバルになるまでに。

この特別展では、国宝3件、重要文化財30件を含む国内に存在するほぼすべての等伯作品を一挙公開。
これは見逃すわけにはいきません。

第1章 能登の絵仏師・長谷川信春
畠山氏の家臣・奥村家の子として生まれたが、染色業・長谷川家の養子となり絵の手ほどきを受けた。
展示作品には石川県、富山県の寺院所蔵のものが多い。

第2章 転機のとき-上洛、等伯の誕生-
絵仏師という枠を超えて、オールマイティな絵師を目指した。

第3章 等伯をめぐる人々-肖像画-

第4章 桃山謳歌-金碧画-
金の輝きと壮大なスケール感が圧倒する大きな作品。
「花鳥図屏風」国宝「楓図壁貼付」国宝「松に秋草図屏風」重要美術品「柳橋水車図屏風」「萩芒図屏風」「柳に柴垣図屏風」重要文化財「波濤図」
 
第5章 信仰のあかし-本法寺と等伯-
等伯は生涯、法華経を信仰した。
縦10m横6mの重要文化財「仏涅槃図」(1599年、京都・本法寺蔵)は圧巻。
沙羅双樹のもとで横たわる釈迦。その周囲には釈迦の死を哀しむ人々、動物たち。ラクダや鶴、象などの動物までも涙を流している。慟哭、嗚咽の声が聞こえてきそう。

第6章 墨の魔術師-水墨画への傾倒-
豪華絢爛な金碧画様式から一転して墨の濃淡ですべてを表現するモノトーンの世界へ転向。
重要文化財「枯木猿猴図」の猿の毛の質感は触ってみたくなるほどリアル。

第7章 松林図の世界

20100312 長谷川等伯展2.jpg
(国宝「松林図屏風」16世紀、東京国立博物館蔵)

松林を包み込む濃密な霧。冷たい雨がそぼ降っているのかもしれない。湿った大気の重量感。深閑とした松林に流れる静寂感。
この屏風の前に立つといろんな感覚を刺激されます。

【おまけ】
美術鑑賞の前に東洋館(改装のため休館中)別棟のレストラン・ラコールで食事。

20100312 国博東洋館ラコール.jpg

庭が見えるカウンター席でボロネーゼ。紅・白・淡いピンクの梅が満開です。

朝食(Breakfast)と昼食(Lunch)を兼ねた食事はBrunchと言いますが、夕食(Supper)を兼ねた遅めの昼食にはLupper?
お店の方に「食後の飲み物はどうされますか?」と聞かれ、「食後ではなく今、グラスワインをお願いします」
体調がすぐれないときはアルコールもコーヒーも控えていましたが、先週からどちらも解禁。そしたら、どんどん体調が良くなった。(良くなったから美味しく感じるのかもしれないけど)

ランキング参加中。よろしければクリックを→ にほんブログ村 美術ブログへ

nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。