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アール・デコの館 [建築&インテリア]

白金台にある東京都指定有形文化財・旧朝香宮邸東京都庭園美術館
年に1回、建物公開の展覧会が開催されます。今年は春の桜の季節でした。(2010年3月25日~4月11日)

展覧会では、アール・デコの建物の中に朝香宮邸関係の資料、室内装飾に携わったルネ・ラリックアンリ・ラパンのデザインによる花瓶やカーマスコットなど約50件が展示されていました。
建築、芸術品、庭園を同時に楽しめる贅沢な展覧会です。

かつての部屋の様子を撮った写真をバックに家具を配置。
20100411 アール・デコの館12.JPG

窓の向こうには満開を過ぎ、桜吹雪が舞っているのが見えました。
20100411 アール・デコの館9.JPG

日本の伝統模様の青海波(せいがいは)の暖房ラジエーターカバーに市松模様の床タイル。
20100411 アール・デコの館11.JPG

和のようでもあり、モダンな西洋デザインのようでもある。

各部屋の暖房ラジエーターカバーの意匠は一つひとつ違っていて、これはよく見ると源氏香の図のデザインになっている。

20100411 アール・デコの館13.JPG

日本庭園に出ると、水の流れに桜の舞い落ちた花びらが漂っていて風流。
20100411 都庭園美1.JPG

新緑の季節も間近です。
20100411 都庭園美2.JPG

キリンさんも若葉をおいしそうに食べています。
20100411 都庭園美5.JPG

(2008年10月の建物公開の様子はこちらでご覧ください)

【おまけ】
庭園美術館の入り口そばにある和カフェ、茶洒 kanetanakaで人気のスイーツ「焼林檎 青海波のブリュレ」と抹茶のセットをいただきました。

20100411 茶洒 焼林檎の青海波ブリュレ.JPG

バニラビーンズをたっぷり使ったクレームブリュレにリンゴのシャキシャキ感が美味しい。

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安田靫彦展 [アート&デザイン]

4月11日(日)、四ツ谷~永田町の桜ウォーキングの時に訪れたのがホテルニューオータニのガーデンコートに入っているニューオータニ美術館
安田靫彦展 花を愛でる心」を鑑賞してきました。

20100411 安田靫彦展.JPG
(「紅花青花」1951年 横浜美術館蔵)

安田靫彦(1884-1978)は明治・大正・昭和にわたって活躍した日本画家。
静謐で清新な作風。心が洗われます。

第一章 歴史画
安田は体が弱かったため、家の中で歴史書を読み草木を写生した。
歴史上の人物に取材した作品。日本や中国の実在の人物だけでなく神話や物語を典拠とするなど幅広く描いた。

第二章 草木
昭和に入る頃、歴史画の背景として描いていた草木を独立させ、単独で描くようになった。
彼は梅が好きで、梅樹の複雑な枝ぶりを愛でた。

第三章 写生画
大半は植物。大好きな梅、あざみ、山百合、桔梗、女郎花、萩などの野草を好んで描いた。
茶道を始めて椿に関心を持つようになった。
写生の絵には「もすこしマスグニ」とか「この色ヨシ」という覚え書きが添えられている。

安田靫彦の絵の余白の残し方、対象物をすべて描かない切り取り方は写真を撮るときの参考になります。

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大人とママの味 [レストラン&フード]

海外在住の皆さ~ん、日本のコンビニで見つけた商品ですよ~

まずは大人の味

20100420 大人のキリンレモン&海老だし醤油ポテチ.jpg
KIRINの「大人のキリンレモン」とCalbeeのポテトチップス「海老だし醤油」

回復系アミノ酸オルニチン(しじみに多く含まれる成分)・クエン酸・ビタミンB6を配合、糖類ゼロという甘さ控えめ、大人にうれしい成分なので「大人の~」ということらしいです。
もう一つは「香ばしい海老の風味と、だし醤油の旨みが効いた風味豊かな大人のポテトチップス」

そして、ママの味と言えばFUJIYAのミルキー

20100420 milkyポップコーン&宇治抹茶チョコ.jpg
milkyでつつんだポップコーンmilkyチョコレート宇治抹茶

ポップコーンがあのミルキーシロップで包まれています。
チョコの模様は全部で7種類あるそうですが、今回の箱にはペコちゃん、ポコちゃんとミルキーキャンディ、犬でした。

20100420 milky宇治抹茶チョコ.jpg

【おまけ】
こんなものも見つけました。
20100420 北海道どでかプリン.jpg

北海道どでかプリン。マッチ箱との比較でおわかりでしょうが、高さ15㎝くらい。普通のプリンの優に三個分はあります。
なんと一個で485g、ずっしり。そして624kcal。お弁当一食分です。値段は298円。味は…たいしたことありませんでした。。

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国際こども図書館 [建築&インテリア]

黒田記念館のすぐそばにあるのが国立国会図書館 国際子ども図書館
20100410 国際こども図書館1.JPG

この建物は1906年に帝国図書館として建てられた100年以上の歴史のあるもの。
建て増し、修理を行い、国立国会図書館の支部図書館となり、2000年、国際子ども図書館として、児童書を多く所蔵する施設に生まれ変わりました。設計には建築家の安藤忠雄氏も加わりました。

20100410 国際こども図書館2.JPG
明治時代のルネサンス様式の洋館で、東京都選定歴史的建造物

大階段の天井から下がる100年前のシャンデリア
20100410 国際こども図書館11.JPG

3階と2階を結ぶ階段は木と鉄で、2階と1階を結ぶ階段は石でできている。

ホールの照明もクラシックな雰囲気で素敵。
20100410 国際こども図書館9.JPG

ホールのテラスからはメダリオンが間近に見られます。
20100410 国際こども図書館7.JPG

海外の洋館の紋章を参考に作られました。

壁のレンガ。よく見ると縦・横・縦・横と交互に積まれています。
20100410 国際こども図書館5.JPG
20100410 国際こども図書館12.JPG

9月5日まで「日本発☆子どもの本、海を渡る」という企画展が開催されています。
20100410 日本発☆子どもの本、海を渡る.JPG

「魔女の宅急便」のほか、いわさきちひろさんの絵本など世界各国の言葉に翻訳されたものが展示されています。

建物の屋根はスレート(天然石)で葺かれていて、かわいい避雷針がのっています。
20100410 国際こども図書館13.JPG

【おまけ】
5月18日の「国際博物館の日」を記念して、5月8日~23日の間、上野の多くの文化施設で無料観覧や記念講演会などのイベントが行われる「上野ミュージアムウィーク 国際博物館の日2010」が開催されます。

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黒田記念館 [アート&デザイン]

東京国立博物館と東京藝術大学の間に建っているのが黒田記念館

20100410 黒田記念館1.JPG

日本近代洋画の父とも言われる黒田清輝(1866-1924)が亡くなる際、遺産の一部を美術の奨励事業に役立てるように遺言したことを受けて、1928年にできたのがこの記念館。

改修された内部も素敵です。
20100410 黒田記念館3.JPG

黒田清輝の油彩画やデッサン、写生帖、書簡などを所蔵している黒田記念室。
(芦ノ湖湖畔の岩に腰掛ける自分の妻を描いた)有名な「湖畔」(1897年)や「智・感・情」(1899年)の実物を鑑賞できます。

20100410 黒田清輝 湖畔&智・感・情.JPG

黒田は17歳で法律の勉強のためにフランスに留学しましたが、2年後に絵画に転向し、フランス人画家ラファエル・コランに師事し、9年間の留学中、明るい外光を取り入れた印象派的な視覚を学びました。
パリ市街の南東約70㎞、フォンテンブローの南西約12㎞に位置し、セーヌ河の支流ロワン川沿いにある村、グレー=シュル=ロワンに滞在し、数々の作品を描いたことにちなみ、現在は市になっている市内にはRue KURODA Seikiと、彼の名前がついた通りがあるそうです。

【おまけ】
黒田記念館は2007年に東京国立博物館に移管されましたが、東博の正式名称は独立行政法人 国立文化財機構 東京国立博物館
今日から始まった事業仕分け第二弾の対象は独立行政法人。
数多くある独立行政法人の中にはいわゆる役人の天下り先としてしか役割がなく無駄なものもあるでしょうが、国の文化財を保護し、一般に公開する博物館のような機関はぜひ充実させてほしいと思います。

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春の植物 色とりどり [東京 お出かけ]

まだ時々寒い日もあるけど、着実に暖かくなっている陽気に植物たちもイキイキ、元気に生長しています。

上野公園にて。

20100410 ヤマブキ@上野公園.JPG 山吹
シャガ 20100410 シャガ@上野公園.JPG
20100410 利休梅@上野大仏.JPG 利休梅

上野東照宮のぼたん苑で見つけた可憐な花いろいろ。
20100410 ハナニラ@上野ぼたん苑.JPG ハナニラ
オダマキ 20100410 オダマキ@上野ぼたん苑.JPG
20100410 鯛釣り草@上野ぼたん苑.JPG 鯛釣り草

馬酔木(あしび)。白は上野の国際子ども図書館で、ピンクは白金台の東京都庭園美術館で。
20100410 アセビ@こども図書館.JPG20100411 都庭園美3アセビ.JPG
 
植物はやはりいいですねぇ。

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博物館でお花見を [アート&デザイン]

東京の桜はほとんど終わってしまいましたが、先日まで上野東京国立博物館で開催されていた「博物館でお花見を」の様子をお伝えします。

20100410 博物館でお花見を.JPG

本館(日本ギャラリー)では「桜めぐり」というテーマで、桜をモチーフにした美術・工芸作品をピックアップして展示してあります。いくつかご紹介。

20100410 東博花見14花下遊楽図屏風.JPG
狩野長信筆 国宝 花下遊楽図屏風(部分) 安土桃山~江戸時代・17世紀 (2室[国宝室])
いつの時代にも桜を愛でながら音楽や踊りを楽しむことは人々の歓びだったのですね。

20100410 東博花見15能衣裳.JPG
左: 振袖 紅縮緬地桜流水模様 右: 振袖 水浅葱繻子地枝垂桜模様 
江戸時代・19世紀 坂東三津江所用 (9室[能と歌舞伎])

20100410 東博花見10仁阿弥 鉢.JPG
仁阿弥道八作「色絵桜樹図透鉢」 江戸時代・19世紀 (13室[陶磁])

20100410 東博花見11花鳥螺鈿裁縫机.JPG
長崎漆器 花鳥螺鈿裁縫机 江戸時代・嘉永4年(1851) (13室[漆工])
桜、なでしこ、朝顔などの花が螺鈿で華やかに彩られています。もったいなくて使えない感じ。
ヨーロッパから日本にやってきた男性が、自分の帰りを待っている女性への土産として買い求めたそうです。

20100410 東博花見13図譜.JPG
岩崎灌園 本草図説 江戸時代・19世紀 (16室[歴史資料]) 
写生によって物のかたちを詳しく記録することは博物学の流行前から行われていた。博物図譜は西洋のボタニカルアートに通じるかも。
植物だけでなく動物の写生図の展示もあり。

心さわがせる桜の季節が終わり、次第に新緑の爽やかな季節になりますね。

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