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鏑木清方と官展 [アート&デザイン]

現在、第二期の展示が行われている「鏑木清方と官展」第一期の展示を鎌倉市 鏑木清方記念美術館で見てきました。

20100919 鏑木清方と官展.JPG
「水汲」1921年

サントリー美術館での「清方ノスタルジア」以来です。その凛とした女性画が私は気に入っています。

文部省美術展覧会(文展)に始まる、政府が主催した展覧会を「官展」と呼び、明治40年が第一回。
清方は入選と受賞を重ね、大正4年の第九回文展において「霽(は)れゆく村雨」で最高賞を受賞し、日本画家として活躍するきっかけとなりました。
第一期では、この「霽れゆく村雨」の下絵のほか、代表作の一つ「朝涼(あさすず)」(第六回帝展)などの作品が展示されていました。

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岡崎和郎展 補遺の庭 [アート&デザイン]

鎌倉の鶴岡八幡宮の境内にある神奈川県立近代美術館 鎌倉館。開催中の企画展「岡崎和郎展 補遺の庭」を観てきました。

20100919 岡崎和郎展補遺の庭.JPG
キューピー人形、2005年、石膏

岡崎和郎(1930-)は、1960年代に確立した「御物補遺(ぎょぶつほい)」というコンセプトに基づき、オブジェと平面作品を手がけているアーティスト。
前から知っていたわけではなく、展覧会チラシの白いイメージと「補遺」というタイトルに興味をひかれて新しいアートの出会いを求めて出かけたのでした。

御物補遺とは、辞典などの書物に追加される補遺(Supplement)のように、美術の世界に欠落した要素を補うものを意味する、彼独自の造形概念とのこと。

白い展示室内に配された作品は白い石膏で作られた手や包丁といった具象的なものから、庇をモティーフに空間についての考察をうながす「HISASHI」シリーズのようなものなど、静かに見る者の心に迫ってくる作品ばかり。

境内の平家池に面したテラスにもさりげなく作品が置かれ、作品世界が建築空間さらには周囲の環境と補完し合っています。
20100919 岡崎和郎展補遺の庭2.JPG
手すりには「球体/月」(2010年)、床には「ハウス」(1982-2006)、どちらもセメント

【おまけ】
美術館の中庭にはイサム・ノグチの彫刻作品、蓮池に目をやるとアントニー・ゴームリーの「インサイダー」が設置されていました。
20100919 鎌倉2神奈川県立近代美2アンソニー・ゴームリー.JPG

鹿児島県霧島アートの森で見て以来。「また、お会いできましたね」と、一人つぶやく。

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