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誇り高きデザイン 鍋島 [アート&デザイン]

10月1日は美術館のハシゴ。
六本木、東京ミッドタウンのサントリー美術館で開催されていた「誇り高きデザイン 鍋島」を鑑賞してきました。

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(重要文化財 染付松樹文三足大皿、江戸時代17世紀後半~18世紀前半、サントリー美術館蔵)

陶磁器はいろいろ好きですが、色絵の中で一番好きなのは鍋島焼です。
上品で優美な色合い、斬新・大胆なデザインがその理由です。

20101001 鍋島2.jpg

まとまった数の鍋島の作品を見たのは昨年11月の戸栗美術館での「鍋島と景徳鎮展」以来。
会場構成は次のとおり。

Ⅰ 鍋島藩窯の歴史

Ⅱ 構図の魅力
連続文様、散らし文様、割付文様、中央白抜き構図など。
現代にも通用するモダンなデザイン。端整、端麗。別のシンプルな言い方で評するならば「センスがいい」

Ⅲ 鍋島の色と技
十四代今泉今右衛門の作品も見所。
十三代が確立した「薄墨」(落ち着いたチャコールグレー色を出す)技法や「吹墨」(絵具を霧吹などで素地面に吹きかける絵付け)技法に、十四代が追求している「墨はじき」(白抜き)技法が組み合わされて独特の幻想世界を器に描き出しています。

Ⅳ 尺皿と組皿
尺皿とは大皿のこと。組皿とは献上、贈答の食器として作られた鍋島の性格を表します。

Ⅴ 鍋島の主題 四季と吉祥
大願成就、不老長寿、天下泰平、子孫繁栄、富貴福禄などの意味を持つ、宝尽文、桃文、松竹梅文、瓢箪文などの吉祥文様が多く描かれ、贈る相手の多幸を祝い、つつがなきを祈る心を表しています。

それにしても、ずっと見ていても全く飽きない美しさです。

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