SSブログ

DAY 3 [日記]

3月11日(金)午後に起きた地震から三日目。
余震はまだ続いていますが、気持ちは少し落ち着いてきたので、自分の記録のためにもこれまでの状況を書き留めておこうと思います。

DAY 1:3月11日(金)

14:46頃 宮城県沖を震源とする地震発生(現地の震度7、M8.4)
オフィスで勤務中、小刻みな揺れを体感。時々感じる揺れかと思いきや、なかなか揺れは収まらず次第に揺れが強まる。(東京の震度5)
すぐに確認したのはインターネットサイト。Yahooトップページに地震速報が表示されている。
館内放送「とりあえず机の下に隠れるなど待機」の指示。
その後も繰り返し余震。
椅子に座っていると下から突き上げるような縦方向の揺れ、次に横揺れ。旋回している感じの船酔いを思い起こさせるような揺れ。(高層ビルの39階なので、なおさら揺れを強く感じるのかも)
連結式のキャビネットが左右にスライドし、前面の扉が開き、書類ファイルがドサッと落ちる。
机の下にもぐった。気がつくと自分の手が震えていた。(人生で最大級の地震)
人が座っていないキャスター付きの椅子がゴロゴロとタイルカーペットの床面を移動する。
職場のテレビをつけてニュース速報を確認すると、宮城県の津波の映像。
巨大な津波が海から船を、沿岸から魚などを入れる青い箱や建物、車などを次々と飲み込み、あっけなく巻き上げ、どんどん内陸に迫っていく。噴火した火山の溶岩流が流れ出ていくときのよう。
テレビ画面から流れる映像はまるでSF映画のようだ。それほど現実離れしている。同じ感覚を抱いたのは2001年9月11日のニューヨークの世界貿易センタービルにテロリストが乗った飛行機が突っ込んでいく瞬間を見たとき以来。呆然。
日本地図に津波の発生地域を示す色表示。翌日から旅行する予定だったオホーツク海周辺は真っ赤。(あー、旅行は無理だなぁ、と失望)
電話も携帯メールも規制がかかって、つながりにくい状況。
デスクに向かってみるものの、時折やってくる余震のため仕事が手につかない。
東京の地下鉄、JRなど鉄道は全面運休。
終業時刻が近づき、帰宅は自己判断ということになった。
私は、徒歩通勤可能な距離でもあり、部屋の中も気になったので歩いて帰ることにした。
まずは39階のオフィスから階段で降りる必要がある。ロッカーに常備してあるゴム底シューズに履き替え、同僚二人と一緒に降り始める。これまで二回、避難訓練で経験済。
1階ロビーに着き、「では、お互いに気をつけて帰りましょう!」と手を振り別れた。
永田町から白金のマンションまで所要時間45分ほど。
途中、非常持出袋を背中に背負い、ヘルメットをかぶり、集団下校のようにグループで地図を片手に帰路をたどっている人たちなど、歩道は通常時よりも多くの人で追い越すことも困難な状態。
19時すぎ、無事にマンションに着いたが、当然のごとくエレベータが止まっていたので外の非常階段で部屋へ。飾ってある小物類が落下していることはあったが、タンスは倒れず被害なし。
大手町に勤務する甥にSMSで連絡をとり呼び寄せる。
携帯電話がつながらないので、パソコンからのメールで金沢にいる兄・義姉に連絡。
ブログに「とりあえず無事」の記事をアップ。
(心配して連絡をくださった皆さん、ありがとうございました!お気遣いがうれしかったです)
近所のスーパーに食料買出しに行くも、営業短縮の張り紙。コンビニに行くと商品棚はほとんど空っぽ。こんな状況に遭遇するのは初めて。

DAY 2:3月12日(土)

深夜に眠りについたものの、揺れと携帯に届く緊急地震速報(気象庁)のエリアメールに起こされた。(早朝には長野県にも地震発生)
前夜は全然つながらなかった携帯が通話通信ともに接続できる状態に。実家に連絡。
東京の地下鉄は徐々に運行し始めたようだが、JRなどはまだ運休状態。
甥っ子とテレビニュースで地震情報と交通情報を確認しながら時間を過ごす。
福島原発で事故(炉心溶解の可能性)のニュース。
午後になり、JRも運行したので甥っ子は寮に向かう。私は一人に。(甥が一緒にいてくれたおかげで随分不安が軽減されて助かりました)
ライフライン産業(電気、水道、ガス、通信、交通)や食料供給してくれるお店で働く皆さんに感謝です。そういう方たちのおかげで私たちの生命・生活が維持できているのですから。
ベランダから外を見てみる。犬の散歩をしている人など、平穏な風景。
テレビはどのチャンネルも一斉に地震情報番組に編成変え。(これって日本以外ではどうなんだろう?NHKはともかく、もっと違う放送の仕方もあると思うんだけど)
昨夜はあまり眠れなかったので、昼寝。
そして、夜も早々に就寝。(枕元に懐中電灯を置いて)

DAY 3:3月13日(日)

本日も外出自粛中。
そんな気分になれないせいもあるけど、長い階段を下りたことが原因と思われる脚の筋肉痛がひどくて歩くのがつらい。ソファで寝たからか腰も少し。
回数は減ったものの余震は相変わらず続いている。(エリアメールの受信も)
被災者(死者、けが人、行方不明者)の人数がどんどん増えていく。(宮城県では死者が1万人以上にのぼると予想)
気象庁から発表の地震規模(マグニチュード)がM9に再修正された。(前日はM8.8に修正)
日本観測史上最大の地震。世界的にも最大級。
福島原発の周辺住民に出された避難命令が拡大している。
電力供給量の低下から、明日以降、計画停電の可能性もあるらしい。
(私はできるだけ照明をつけず、エアコンも付けないようにしています)
今回の地震の名称、「東北地方太平洋沖地震」とか「東日本大震災」とか呼ばれています。
M9は、2004年12月26日に起きたスマトラ島沖地震(その時、私はバンコクの友人の結婚披露パーティに出席中)に次ぐ規模とのこと。

被災地の皆様の安全と健康、一刻も早い地震・津波の沈静、 各地の人々が平常の生活に戻れますように、心からお祈りしています


【おまけ】
ACジャパン(旧 公共広告機構)のキャンペーンCM、思いやりの気持ち「見える気持ちに。」に出てくるフレーズが素敵です。

「こころ」はだれにも見えないけれど「こころづかい」は見える
「思い」は見えないけれど「思いやり」はだれにでも見える
(宮澤章二さんの詩「行為の意味」より)

ランキング参加中。よろしければポチッとクリックお願いしま~す→ にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへにほんブログ村 ライフスタイルブログへ

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。