DAY 5

まだ五日目だというのにもう疲れている。
地震・津波の被災地の皆さんとは比べものにならないくらい恵まれた環境だけど。
原発事故で避難している人たちに比べれば取るに足りない不安だけれど。
それでも心も体も疲れている。

いつ襲ってくるかわからない余震の恐怖。
昨晩も数度、眠っている間に大きな揺れで目が覚めた。
ただ、うれしいことがあった。
眠りについて間もなく、枕元の携帯電話が鳴った。
＋66…で始まる番号が表示されている。
バンコクの友人からだった。「Ikiko, are you OK?」
英語にもかかわらず、溜まっていた感情を吐き出すように話し続けた。ありがたかった。

今日は午前から計画停電が実施された。
交通機関の運行は相変わらず不安定。
勤務先のビルの節電対策はさらに強化された。
自動販売機の照明も消されている。東京タワーも真っ暗だ。
スーパーなど店は営業時間を短縮している。
開いているコンビニに行っても食料品、乾電池などの棚はガラーンとしている。
いつまで続くかわからない異常事態に疲労感が募る。

勤務中も仕事に集中しようと努力するが、
ついついインターネットでニュース、福島原発の状況、交通状況をチェックしてしまう。
こうして自宅でパソコンに向かってブログを書いている時間だけが今は平常心を取り戻してくれる。
しかし、そろそろ消灯しよう。それくらいの協力しかできないから。
（他にはドコモのiモードサイトでチャリティ募金をしました）

被災地の皆さんが少しでも温かい食事、暖かい毛布でゆっくりと眠れますように。

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