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トゥールーズ=ロートレック展 [アート&デザイン]

丸の内で、三菱一号館美術館コレクション<Ⅱ>「トゥールーズ=ロートレック展」を観てきました。

20111224 ロートレック展.JPG
「シンプソンのチェーン」1896年、リトグラフ、ポスター(部分)

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec、1864-1901)
南仏アルビの伯爵家に生まれ、幼少期には「小さな宝石(プティ・ビジュー)」と呼ばれて可愛がられて育ったが、若くして両足を順に骨折したのが原因で脚の成長が止まり、最後は心身の病で36歳という若さで亡くなった。

三菱一号館美術館所蔵のロートレック作品は、彼自身がアトリエに残し、親友で画商のモーリス・ジョワイヤンに引き継がれたコレクションとのことで、19世紀末のパリ、モンマルトルの華やかな様子を描いたポスターや、一般の眼にはめったに触れない試し刷り、友人たちを招いて自ら料理を振舞った晩餐会のメニューなど、制作過程や私生活を垣間見ることができる珍しい作品群。

これまでもロートレックの作品は何度も見てきましたが、今回の展覧会は初めてお目にかかる作品もあって新鮮でした。
上↑の自転車のポスターもその一つ。ロートレックは自転車愛好家でもあったそうです。
おなじみの、赤いマフラーが印象的な男性歌手・アリスティド・ブリュアンを描いたものや、フリフリのドレスの裾を持ち上げ脚を高く上げるフレンチ・カンカンの女性ダンサーたちのムーラン・ルージュの絵もいろんなバリエーションがあり比較しながら見るのも興味深い。
彼は日本の浮世絵にも影響を受けたそうで、画面を斜めに区切る大胆な構図もその表れ。
彼の絵を見ての私自身の気づきとしては、描いている視点が被写体に正対する目の高さよりもやや上方からであるということ。実際には身長が150cmあまりで、人よりも低い視点であるはずなのに、彼の願望が自然とそうさせたのか?

会場構成は次のとおり。

第1章 トゥールーズ=ロートレック家の故郷・南西フランスと画家揺籃の地アルビ
第2章 世紀末パリとモンマルトルの前衛芸術
第3章 芸術家の人生

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