通し狂言「仮名手本忠臣蔵」 [シアター&シネマ]
千穐楽も終わってしまいましたが、先週末の日曜に友人と出かけた四月花形歌舞伎、通し狂言「仮名手本忠臣蔵」について記録しておきます。
場所は新橋演舞場。
歌舞伎座や京都南座へは行ったことがありますが、こちらは初めて。
会員になっているオンライン・チケット販売サイトで半額近くで購入できた席は1等席の前方、5列と10列。(ただし、花道とは反対側の上手脇のほう)
演目は「忠臣蔵」
赤穂浪士の討ち入りの話というくらいの漠然とした知識しかなかった私。
これまで、近所の泉岳寺駅の改札そばの壁に掛けてある赤穂義士の名前を連ねた看板を見たり、
高輪のウォーキング途中で縁の地を通ったり、
京都、祇園にあるお茶屋さん、一力亭が忠臣蔵ゆかりの場所だと知ったり、
新橋の新正堂の和菓子、切腹最中を味わったりと、勉強する機会はいくらでもあったのですが、今回の公演をきっかけにようやく理解が追いついてきました。
今回の公演、せっかくの機会なので昼の部と夜の部を通して鑑賞することにしました。
【昼の部】
大序 鶴ヶ丘社頭兜改めの場(11:00-11:53)
定式幕の前に口上人形が置かれ、登場人物名と役者名を披露します。
重要人物になると、「エッヘン、エッヘン」と観客の注目を集め、役者名も繰り返し紹介されます。
人形浄瑠璃のために書かれた作品であることから、幕が開くと役者全員が人形のように首をうなだれており、登場人物が浄瑠璃に合わせて頭を上げていくことで人形に魂が入って動き始めるように見せる趣向がとられています。
その他にも儀式色の濃い一幕で、“東西声”という「トザイ、トーザイ」と朗々と掛けられる声。場内お静かにと願う際に掛けられる声だそうです。
題材は、元禄14年(1701年)、赤穂藩主の浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)が吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしひさ)へ殿中での刃傷に及んだ事件に端を発し、翌年12月14日、内匠頭に仕えた国家老、大石内蔵助(おおいしくらのすけ)以下、赤穂浪士47人(実際は46人)が亡君の恨みを晴らすために上野介を討った一連の事件。ただし、実在の人物をそのまま扱うことは徳川幕政を批判することにつながる可能性があることから、歌舞伎の中では、時代も人物も変えて演出されました。
三段目 足利館 門前進物の場、松の間刃傷の場(11:58-12:46)
四段目 扇ケ谷 塩冶判官切腹の場、表門城明渡しの場(13:21-14:49)
浄瑠璃 道行 旅路の花聟(15:04-15:42)
【夜の部】
五段目 山﨑街道 鉄砲渡しの場、二つ玉の場(16:30-18:04)
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
七段目 祇園一力茶屋の場(18:34-20:15)
十一段目 高家 表門討入りの場、奥庭泉水の場、炭部屋本懐の場(20:25-20:45)
上演中はイヤホンガイド、帰ってからは筋書きで学習。
三年がかりでようやく大筋がつかめました。
しかし、歌舞伎の世界、まだまだ奥が深く、これからも勉強しながら楽しみたいと思います。
【おまけ】
歌舞伎観劇の楽しみの一つは幕間の食事。
昼の部の休憩(昼食)は入場時に注文しておいた「忠臣蔵討入り蕎麦」(1,000円)をいただきました。
討入り太鼓の二つ巴は、すりおろし山芋の上に海苔で表現されています
夜の部の休憩(夕食)は演舞場向かいのお店で笹巻すしを買っておいて座席で。(6個入り1,150円)
椎茸、竹の子、小鯛、海老、新香、梅かつお
それにしても、一日がかりの長丁場観劇。意識を失うこと数回。
観劇も気力、体力が充実していないといけませんね。
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場所は新橋演舞場。
歌舞伎座や京都南座へは行ったことがありますが、こちらは初めて。
会員になっているオンライン・チケット販売サイトで半額近くで購入できた席は1等席の前方、5列と10列。(ただし、花道とは反対側の上手脇のほう)
演目は「忠臣蔵」
赤穂浪士の討ち入りの話というくらいの漠然とした知識しかなかった私。
これまで、近所の泉岳寺駅の改札そばの壁に掛けてある赤穂義士の名前を連ねた看板を見たり、
高輪のウォーキング途中で縁の地を通ったり、
京都、祇園にあるお茶屋さん、一力亭が忠臣蔵ゆかりの場所だと知ったり、
新橋の新正堂の和菓子、切腹最中を味わったりと、勉強する機会はいくらでもあったのですが、今回の公演をきっかけにようやく理解が追いついてきました。
今回の公演、せっかくの機会なので昼の部と夜の部を通して鑑賞することにしました。
【昼の部】
大序 鶴ヶ丘社頭兜改めの場(11:00-11:53)
定式幕の前に口上人形が置かれ、登場人物名と役者名を披露します。
重要人物になると、「エッヘン、エッヘン」と観客の注目を集め、役者名も繰り返し紹介されます。
人形浄瑠璃のために書かれた作品であることから、幕が開くと役者全員が人形のように首をうなだれており、登場人物が浄瑠璃に合わせて頭を上げていくことで人形に魂が入って動き始めるように見せる趣向がとられています。
その他にも儀式色の濃い一幕で、“東西声”という「トザイ、トーザイ」と朗々と掛けられる声。場内お静かにと願う際に掛けられる声だそうです。
題材は、元禄14年(1701年)、赤穂藩主の浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)が吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしひさ)へ殿中での刃傷に及んだ事件に端を発し、翌年12月14日、内匠頭に仕えた国家老、大石内蔵助(おおいしくらのすけ)以下、赤穂浪士47人(実際は46人)が亡君の恨みを晴らすために上野介を討った一連の事件。ただし、実在の人物をそのまま扱うことは徳川幕政を批判することにつながる可能性があることから、歌舞伎の中では、時代も人物も変えて演出されました。
三段目 足利館 門前進物の場、松の間刃傷の場(11:58-12:46)
四段目 扇ケ谷 塩冶判官切腹の場、表門城明渡しの場(13:21-14:49)
浄瑠璃 道行 旅路の花聟(15:04-15:42)
【夜の部】
五段目 山﨑街道 鉄砲渡しの場、二つ玉の場(16:30-18:04)
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
七段目 祇園一力茶屋の場(18:34-20:15)
十一段目 高家 表門討入りの場、奥庭泉水の場、炭部屋本懐の場(20:25-20:45)
上演中はイヤホンガイド、帰ってからは筋書きで学習。
三年がかりでようやく大筋がつかめました。
しかし、歌舞伎の世界、まだまだ奥が深く、これからも勉強しながら楽しみたいと思います。
【おまけ】
歌舞伎観劇の楽しみの一つは幕間の食事。
昼の部の休憩(昼食)は入場時に注文しておいた「忠臣蔵討入り蕎麦」(1,000円)をいただきました。
討入り太鼓の二つ巴は、すりおろし山芋の上に海苔で表現されています
夜の部の休憩(夕食)は演舞場向かいのお店で笹巻すしを買っておいて座席で。(6個入り1,150円)
椎茸、竹の子、小鯛、海老、新香、梅かつお
それにしても、一日がかりの長丁場観劇。意識を失うこと数回。
観劇も気力、体力が充実していないといけませんね。
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