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HOUSE VISION -産業の未来を可視化するデザイン [学び]

先日受講してきた講演会「HOUSE VISION -産業の未来を可視化するデザイン」の記録をしておこうっと。

講師はデザイナーであり、武蔵野美術大学の教授でもある原研哉さん(1958年生まれ)。
これまで、2008年10月には「白」原研哉展
2009年10月には「TOKYO FIBER '09 SENSEWARE」展で、彼のプロジェクトを見てきました。

今回は最近のプロジェクト「家」について、その背景やプロジェクトにかける思いなどをお聞きしました。

講演の要約というよりも印象に残った言葉、話をメモしておきます。

・丁寧、緻密、繊細、簡潔といった感覚資源は“日本らしさ”
 (空港のトイレの清潔さ、街灯がどれも切れずに点っている等)

・展覧会は可視化の手段として有効
「SENSEWARE」展では、日本の繊維産業の先端を紹介したかった。今度は「HOUSE VISION」展で、日本の多様な産業の可能性を可視化したい。

・「Design」は「Soil」から伸びている木になる実(成果物)のようなもの。よいデザインを生み出すためには土壌(経済文化)を肥やすことが必要。土壌の品質をどのように高めていくか、これが「欲望のエデュケーション」
 日本の人口のうち、一人暮らしと二人暮らしをトータルすると約60%
 日本は世界一の貯蓄国。個人貯蓄額の合計は国家予算の3倍。
 狭い日本の国土。新築の建物を建てる場所が少なくなっている。
ということは、既存建築(スケルトン)をそのままに、内部(インフィル)を変えて住まう、ということが増えてもいいのでは?

・そこで必要なのが「リテラシー」(Literacy)
かつてパッケージツアーだった旅行のスタイルが、知識・経験が増えて最近はオリジナルな自由旅行になってきたように、住宅リテラシーの成熟により自分のライフスタイルに合わせた住宅を考えてもいい時期。

・「家」は多様な産業の「交差点」
知と感性、創造性と技術、個人の才能と企業の総合力などがダイナミックに流動する「場」
「人生仕上げの家」を考えてみよう。
(家の前に、場所を考える必要があるのよね、私の場合。。)
 
・デザインという仕事は、既知の事実・情報を伝達するinformationではなく、未知のことを知らせるx-formation


【おまけ】
脳に栄養補給したあとは胃にも栄養注入。
講演会の会場、丸ビル内のお店KATANAで牛スジお好み焼を夕食に。
20120517 KATANA牛スジお好み焼.jpg

食べ終わってエントランスに下りると、可愛いキャラクター人形(天天、Tian Tian)が並んでいました。
20120517 丸ビルHK+JPN.jpg

Hong Kong + Japan crossing partnership in creativityというイベントのようです。


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