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杉本博司 ハダカから被服へ [アート&デザイン]

先週末のアート鑑賞記録です。

20120701 杉本博司ハダカから被服へ.JPG

北品川の原美術館で開催していた「杉本博司 ハダカから被服へ」を観てきました。

今回の展覧会の主題は人類の歩みを被服の歴史として捉えること。

ホワイトキューブの美術館ではなく、邸宅の部屋や階段、廊下などを展示スペースにしており、お宅訪問をしているような気分で鑑賞できます。

展示内容は次のとおり。
・ネアンデルタール、クロマニヨンといった旧石器時代の人類の写真「ジオラマ」
・マリー・アントワネットやヴィクトリア女王などの「肖像写真」
・近代史をファッションの流れに見る「スタイアライズド スカルプチャー」シリーズ
 (上↑の写真は川久保玲のドレス)

写真作品のほかに衣裳展示も。
・「杉本文楽曾根崎心中」(2011年8月上演)の人形お初とその衣装(エルメスのスカーフを使った着物)
・野村万作と萬斎によって演じられた狂言の三番叟公演「神秘域(かみひそみいき)」(2011年9月上演)のためにデザインした衣裳(雷紋、いかずちもん)

写真にとどまらず、さまざまな芸術ジャンルに取り組む杉本博司さんが「装う」ことの意味を問いかけます。

展覧会チラシに書かれた杉本さんの言葉から一部引用。
「私の表情、私の仕草、私の眼の翳り、それらは自動的にあなたの着るものと連動している。あなたの意思とは係わりなく、あなたの着る服が、あなたの表情を決める。あなたは、あなたの服の気持ちになる。顔というあなたの仮面は、あなたの服に最もふさわしい仮面を選ぶ。」

だから、着る服はとても大事。


最終日だったこの日。
美術館に到着すると、入口前の庭がザワザワした感じ。
何だろう?と周りを観察すると、杉本さんご本人がいらっしゃったのでした。
館内を見学していると、しばらくして再びご本人が展示室にいらしたので、「こんにちは」と声をかけ一言二言ことばを交わすことができました。
杉本さんは生成色の麻の上下に白のポロシャツ。シンプルですが、素敵な出で立ちでした。

【おまけ】
原美術館のカフェでは、毎回、展覧会のテーマや作品にちなんだイメージケーキを創作します。
私、結構これが楽しみでよく注文します。
今回は白桃のムースと書いてあったので、どんなだろうと思ったら、こんなのでした!

20120701 原美イメージケーキ.JPG

これは、薄いクレープ状の覆いをはぐった状態です。もとは中身が見えない状態で運ばれてきます。
覆いはブラジャーを表現していて、内側には… はい、ご覧のとおりです。
妙にリアル~


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