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BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展 [アート&デザイン]

先週の金曜、仕事帰りに初台の東京オペラシティ アートギャラリー「BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展」を見てきた。

20120824 BEAT TAKESHI KITANO絵描き小僧展1.JPG

2010年3月~9月の6か月にわたり、パリのカルティエ現代美術財団で開催された個展の凱旋開催です。
(コメディアンの時はビートたけし、映画監督の時は北野武、そしてアーティストとしてはBEAT TAKESHI KITANO)
パリでの開催が話題になっていたので、今回、東京で開催中と知って勇んで見に行きました。
行って正解。文句なしに楽しめる内容です。

上↑のようなカラフルなアクリル絵具で書かれたポップな絵のほか、「北野武ソーイングマシン『秀吉』」などの動く立体作品(インスタレーション)、動物の体の一部が花になっている(例えば、ライオンの頭部がヒマワリ)「動物花器」、「人吊り書道」といった映像作品まで、見ていると思わず顔がほころんでくる純粋な楽しさ。
大人だけでなく、子供にも解説なしで興味を持ってもらえるに違いない。

会場ロビーの窓ガラスには、こんなふうにステンドガラス風に絵画が浮かび上がっています。
20120824 BEAT TAKESHI KITANO絵描き小僧展4.JPG
「ペンキ屋のせがれ」の面目躍如といった感じ?

会場全体が面白ワンダーランドといった感じですが、私が特に気に入ったものをご紹介します。(と言っても文字だけでは十分にその面白さは伝えられませんが)

●上記の「動物花器」
●動くインスタレーション「そよ風をあなたに」
 ニースやモンサンミッシェルなどの風景写真パネルの前に小さな扇風機が置かれ、手前にあるボタンを手で押すと、扇風機が回り風を送ってくれる。
●「足立区梅島塚古墳からの出土品」
 展示ショーケースの中に置かれた縄文時代の土器と土偶に見立てた置き物。ケースの中を覗きこんでいると、急に土偶がガクッと傾き倒れそうになる。一瞬壊れたかも!とドキッとするが、よく見ると、傾くように仕掛けがしてある。
●「ムッシュ・ポロック」
 四方を壁で囲ってある畳一畳くらいの白い平らな面をモーター仕掛けの球体がコロコロと動き回る。球体の中には青や黄色など数色のインクが仕込まれていて、回転するたびに白い面にシミのようにインクを散りばめる。ジャクソン・ポロックのポーリングのように。
●「ヘッドフォンから流れる音を聞いて、そのイメージを描いてみよう!」
 「人」「自然」といったテーマの音が聞こえるヘッドフォン。そばに白いメモ用紙とペンが用意されている。壁には参加者が描いたイメージが貼られていた。
●モチーフで可愛かったのはゆるキャラ系の「魂爺(たまじい)」、青いダルマ、頭部がカバで下半身が金魚といった合体動物など

どの作品も想像力とユーモアにあふれ、彼自身が楽しんで創作している様子が目に浮かびます。
きっと、いつも何か面白いモノを生み出せないかと頭をフル回転しているのではないかと思います。

図録のかわりに彼の作品がプリントされたTシャツを買いました。
20120824 BEAT TAKESHI KITANO絵描き小僧展2.JPG


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