アール・デコの館 [建築&インテリア]
白金台にある東京都指定有形文化財・旧朝香宮邸の東京都庭園美術館。
年に1回、建物公開の展覧会が開催されます。今年は春の桜の季節でした。(2010年3月25日~4月11日)
展覧会では、アール・デコの建物の中に朝香宮邸関係の資料、室内装飾に携わったルネ・ラリックやアンリ・ラパンのデザインによる花瓶やカーマスコットなど約50件が展示されていました。
建築、芸術品、庭園を同時に楽しめる贅沢な展覧会です。
かつての部屋の様子を撮った写真をバックに家具を配置。
窓の向こうには満開を過ぎ、桜吹雪が舞っているのが見えました。
日本の伝統模様の青海波(せいがいは)の暖房ラジエーターカバーに市松模様の床タイル。
和のようでもあり、モダンな西洋デザインのようでもある。
各部屋の暖房ラジエーターカバーの意匠は一つひとつ違っていて、これはよく見ると源氏香の図のデザインになっている。
日本庭園に出ると、水の流れに桜の舞い落ちた花びらが漂っていて風流。
新緑の季節も間近です。
キリンさんも若葉をおいしそうに食べています。
(2008年10月の建物公開の様子はこちらでご覧ください)
【おまけ】
庭園美術館の入り口そばにある和カフェ、茶洒 kanetanakaで人気のスイーツ「焼林檎 青海波のブリュレ」と抹茶のセットをいただきました。
バニラビーンズをたっぷり使ったクレームブリュレにリンゴのシャキシャキ感が美味しい。
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年に1回、建物公開の展覧会が開催されます。今年は春の桜の季節でした。(2010年3月25日~4月11日)
展覧会では、アール・デコの建物の中に朝香宮邸関係の資料、室内装飾に携わったルネ・ラリックやアンリ・ラパンのデザインによる花瓶やカーマスコットなど約50件が展示されていました。
建築、芸術品、庭園を同時に楽しめる贅沢な展覧会です。
かつての部屋の様子を撮った写真をバックに家具を配置。
窓の向こうには満開を過ぎ、桜吹雪が舞っているのが見えました。
日本の伝統模様の青海波(せいがいは)の暖房ラジエーターカバーに市松模様の床タイル。
和のようでもあり、モダンな西洋デザインのようでもある。
各部屋の暖房ラジエーターカバーの意匠は一つひとつ違っていて、これはよく見ると源氏香の図のデザインになっている。
日本庭園に出ると、水の流れに桜の舞い落ちた花びらが漂っていて風流。
新緑の季節も間近です。
キリンさんも若葉をおいしそうに食べています。
(2008年10月の建物公開の様子はこちらでご覧ください)
【おまけ】
庭園美術館の入り口そばにある和カフェ、茶洒 kanetanakaで人気のスイーツ「焼林檎 青海波のブリュレ」と抹茶のセットをいただきました。
バニラビーンズをたっぷり使ったクレームブリュレにリンゴのシャキシャキ感が美味しい。
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国際こども図書館 [建築&インテリア]
黒田記念館のすぐそばにあるのが国立国会図書館 国際子ども図書館
この建物は1906年に帝国図書館として建てられた100年以上の歴史のあるもの。
建て増し、修理を行い、国立国会図書館の支部図書館となり、2000年、国際子ども図書館として、児童書を多く所蔵する施設に生まれ変わりました。設計には建築家の安藤忠雄氏も加わりました。
明治時代のルネサンス様式の洋館で、東京都選定歴史的建造物
大階段の天井から下がる100年前のシャンデリア
3階と2階を結ぶ階段は木と鉄で、2階と1階を結ぶ階段は石でできている。
ホールの照明もクラシックな雰囲気で素敵。
ホールのテラスからはメダリオンが間近に見られます。
海外の洋館の紋章を参考に作られました。
壁のレンガ。よく見ると縦・横・縦・横と交互に積まれています。
9月5日まで「日本発☆子どもの本、海を渡る」という企画展が開催されています。
「魔女の宅急便」のほか、いわさきちひろさんの絵本など世界各国の言葉に翻訳されたものが展示されています。
建物の屋根はスレート(天然石)で葺かれていて、かわいい避雷針がのっています。
【おまけ】
5月18日の「国際博物館の日」を記念して、5月8日~23日の間、上野の多くの文化施設で無料観覧や記念講演会などのイベントが行われる「上野ミュージアムウィーク 国際博物館の日2010」が開催されます。
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この建物は1906年に帝国図書館として建てられた100年以上の歴史のあるもの。
建て増し、修理を行い、国立国会図書館の支部図書館となり、2000年、国際子ども図書館として、児童書を多く所蔵する施設に生まれ変わりました。設計には建築家の安藤忠雄氏も加わりました。
明治時代のルネサンス様式の洋館で、東京都選定歴史的建造物
大階段の天井から下がる100年前のシャンデリア
3階と2階を結ぶ階段は木と鉄で、2階と1階を結ぶ階段は石でできている。
ホールの照明もクラシックな雰囲気で素敵。
ホールのテラスからはメダリオンが間近に見られます。
海外の洋館の紋章を参考に作られました。
壁のレンガ。よく見ると縦・横・縦・横と交互に積まれています。
9月5日まで「日本発☆子どもの本、海を渡る」という企画展が開催されています。
「魔女の宅急便」のほか、いわさきちひろさんの絵本など世界各国の言葉に翻訳されたものが展示されています。
建物の屋根はスレート(天然石)で葺かれていて、かわいい避雷針がのっています。
【おまけ】
5月18日の「国際博物館の日」を記念して、5月8日~23日の間、上野の多くの文化施設で無料観覧や記念講演会などのイベントが行われる「上野ミュージアムウィーク 国際博物館の日2010」が開催されます。
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日本橋 江戸桜通り [建築&インテリア]
きのうは用事があって日本橋に行ってきました。
日本銀行本店、三井本館と三越という歴史的建築物の間の小道を江戸桜通りというそうですね。(石碑が設置されていて知りました)
桜も枝に葉が目立ってきました。
三井本館の中には三井住友銀行が入っていて、中は歴史と品格を感じさせる造り。
広い吹き抜けの営業フロアにはドリス式円柱群(直径1m以上)、天井の花模様の装飾は愛らしい。
でも、館内は写真撮影禁止。ということで外壁の写真を。
コリント式の列柱、メダリオン(円形装飾)が西洋建築らしさを表しています。
あー、やはり西洋建築、好きだなぁ。
こちら、三越日本橋本店の裏から見た三井本館と三井タワー。
新旧の対比が面白い。
【おまけ】
ランチ用に三越の地下でお弁当を買うことに。
招福門のふかひれ丼。1050円なり。
姿煮がひとつ、なんて贅沢なんでしょう。果たしてコラーゲン効果は?
木村家さんの桜のあんパンもお買い上げ!
私、出かけると必ず食べるか、お持ち帰りしてますね。
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日本銀行本店、三井本館と三越という歴史的建築物の間の小道を江戸桜通りというそうですね。(石碑が設置されていて知りました)
桜も枝に葉が目立ってきました。
三井本館の中には三井住友銀行が入っていて、中は歴史と品格を感じさせる造り。
広い吹き抜けの営業フロアにはドリス式円柱群(直径1m以上)、天井の花模様の装飾は愛らしい。
でも、館内は写真撮影禁止。ということで外壁の写真を。
コリント式の列柱、メダリオン(円形装飾)が西洋建築らしさを表しています。
あー、やはり西洋建築、好きだなぁ。
こちら、三越日本橋本店の裏から見た三井本館と三井タワー。
新旧の対比が面白い。
【おまけ】
ランチ用に三越の地下でお弁当を買うことに。
招福門のふかひれ丼。1050円なり。
姿煮がひとつ、なんて贅沢なんでしょう。果たしてコラーゲン効果は?
木村家さんの桜のあんパンもお買い上げ!
私、出かけると必ず食べるか、お持ち帰りしてますね。
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東京復活大聖堂 [建築&インテリア]
御茶ノ水駅そばにある東京復活大聖堂(ニコライ堂)へ行ってきました。
以前から気になっていた建築。
国の重要文化財。
1884年から1891年の7年をかけて建てられた、建築家、ミハイル・シチュールポフとイギリス人建築家、ジョサイア・コンドルの設計の日本ハリストス正教会の聖堂で、日本最大のビザンチン様式建築です。
正教会(Orthodox Church)とは、ハリストス(キリストのギリシャ語発音読み)に始まる初代教会の信仰を今日にいたるまで、正しくそのまま継承してきた唯一の教会。(リーフレットの説明より)
11世紀にローマンカトリック、16世紀にプロテスタント諸派がそれぞれ枝分かれし、現在に至るそうです。なるほど。
日本の正教会はエルサレムからギリシャ、ロシアを経て日本に伝えられたとのこと。
日本への伝道のためにロシアから来日(函館)した聖ニコライが東京に移り建てられましたが、1923年の関東大震災で鐘楼が倒壊、それによってドームが崩壊、火災が起き、聖堂内部が焼失したそうです。セルギイ主教が募金をつのり1929年に再建復興。
正教会では私たちが見慣れている十字架やギリシャ十字のほか、八端十字またはロシアン・クロスと呼ばれる十字架も見られます。
聖堂の中は写真撮影禁止。ステンドグラスやイコン(キリストやマリヤ、聖人を描いた絵)が荘厳で綺麗です。
かわりに隣の礼拝堂?の写真。
裏にはこんな胸像も。誰?ちょっと怖い。
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以前から気になっていた建築。
国の重要文化財。
1884年から1891年の7年をかけて建てられた、建築家、ミハイル・シチュールポフとイギリス人建築家、ジョサイア・コンドルの設計の日本ハリストス正教会の聖堂で、日本最大のビザンチン様式建築です。
正教会(Orthodox Church)とは、ハリストス(キリストのギリシャ語発音読み)に始まる初代教会の信仰を今日にいたるまで、正しくそのまま継承してきた唯一の教会。(リーフレットの説明より)
11世紀にローマンカトリック、16世紀にプロテスタント諸派がそれぞれ枝分かれし、現在に至るそうです。なるほど。
日本の正教会はエルサレムからギリシャ、ロシアを経て日本に伝えられたとのこと。
日本への伝道のためにロシアから来日(函館)した聖ニコライが東京に移り建てられましたが、1923年の関東大震災で鐘楼が倒壊、それによってドームが崩壊、火災が起き、聖堂内部が焼失したそうです。セルギイ主教が募金をつのり1929年に再建復興。
正教会では私たちが見慣れている十字架やギリシャ十字のほか、八端十字またはロシアン・クロスと呼ばれる十字架も見られます。
聖堂の中は写真撮影禁止。ステンドグラスやイコン(キリストやマリヤ、聖人を描いた絵)が荘厳で綺麗です。
かわりに隣の礼拝堂?の写真。
裏にはこんな胸像も。誰?ちょっと怖い。
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MIHO MUSEUM [建築&インテリア]
滋賀県甲賀市信楽町にあるMIHO MUSEUM
前々から気になっていた美術館です。
品川から新幹線に乗り京都まで2時間10分、JR在来線で滋賀方面へ14分引き返し石山で下車。駅から美術館行きのバスに乗ること50分。合計3時間半の所要時間。かなり遠い。
琵琶湖の南、湖南アルプスの山中に建てられています。
建築設計は、ルーブル美術館のガラスのピラミッドも設計したI.M.ペイ氏。
設計のテーマは桃源郷。(ちなみに、住所は信楽町桃谷)建築容積の80%以上が地中に埋設されています。
レセプション棟から美術館棟は離れていて、徒歩でおよそ5分。電気自動車も往復しています。
トンネルの中は宇宙的。
トンネルを抜けるとブリッジが美術館へのアプローチになっています。
入館口からブリッジ方向を見た風景。
1階のインフォメーションフロアはガラスのピラミッドのような屋根。
季節特別展の会場になる北館2階(通常は日本美術を展示)には佐治石を配した中庭があります。
南館の展示室にはエジプト、西アジア、ギリシア・ローマ、南アジア、中国、ペルシア、中央アジアなどの古代美術コレクションが展示されていて、少数精鋭といった感じで逸品揃いです。
タイルモザイク
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前々から気になっていた美術館です。
品川から新幹線に乗り京都まで2時間10分、JR在来線で滋賀方面へ14分引き返し石山で下車。駅から美術館行きのバスに乗ること50分。合計3時間半の所要時間。かなり遠い。
琵琶湖の南、湖南アルプスの山中に建てられています。
建築設計は、ルーブル美術館のガラスのピラミッドも設計したI.M.ペイ氏。
設計のテーマは桃源郷。(ちなみに、住所は信楽町桃谷)建築容積の80%以上が地中に埋設されています。
レセプション棟から美術館棟は離れていて、徒歩でおよそ5分。電気自動車も往復しています。
トンネルの中は宇宙的。
トンネルを抜けるとブリッジが美術館へのアプローチになっています。
入館口からブリッジ方向を見た風景。
1階のインフォメーションフロアはガラスのピラミッドのような屋根。
季節特別展の会場になる北館2階(通常は日本美術を展示)には佐治石を配した中庭があります。
南館の展示室にはエジプト、西アジア、ギリシア・ローマ、南アジア、中国、ペルシア、中央アジアなどの古代美術コレクションが展示されていて、少数精鋭といった感じで逸品揃いです。
タイルモザイク
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東京国立博物館 本館 [建築&インテリア]
上野にある東京国立博物館の本館の建物。
英国人建築家、ジョサイア・コンドルが設計し明治15年に開館した元の建物は大正12年の関東大震災で大きな被害を受け、昭和13年(1938年)に昭和天皇の即位を記念して渡辺仁の設計により現在の本館が開館したとのこと。
木の大きさが歴史を感じさせます。
コンクリート建築に瓦屋根をのせた東洋風。「帝冠様式」というそうです。(2001年に重要文化財に指定)
外壁にも内装にも素敵な意匠が随所に。
エントランス
壁の時計も素敵
階段踊り場のステンドグラス
階段の手すり
照明も時計も綺麗
壁のモザイクタイル
【おまけ】
表慶館の建築はこちらの記事で。
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英国人建築家、ジョサイア・コンドルが設計し明治15年に開館した元の建物は大正12年の関東大震災で大きな被害を受け、昭和13年(1938年)に昭和天皇の即位を記念して渡辺仁の設計により現在の本館が開館したとのこと。
木の大きさが歴史を感じさせます。
コンクリート建築に瓦屋根をのせた東洋風。「帝冠様式」というそうです。(2001年に重要文化財に指定)
外壁にも内装にも素敵な意匠が随所に。
エントランス
壁の時計も素敵
階段踊り場のステンドグラス
階段の手すり
照明も時計も綺麗
壁のモザイクタイル
【おまけ】
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新・根津美術館 [建築&インテリア]
10月7日に改装工事を終えて約3年ぶりにリニューアル・オープンした南青山の根津美術館
この日を待っていました。
日本・東洋の古美術品の収蔵品は絵画、書蹟、彫刻、陶磁、漆工、染織、考古など幅広く充実しています。
展示スペースが広くなったのはいいですが、以前はオープンに展示されていた青銅器のコレクションがガラスケースの中に閉じ込められて見にくくなったこと、展示品の解説文表示がほとんどないのが残念でした。(開館日に間に合わなかったのか。今度訪れるときはモヤモヤ感がなくなるように、説明文が添えられていることを期待したいものです)
建物の設計は建築家、隈研吾さん。
正門を入るとすぐ、「月の岩舟」と名づけられた三日月型の手水鉢状の石が置かれた石庭があります。
正門から玄関に向かうアプローチは片側に竹林、反対の建物側の壁も竹です。
茶室が点在する広大な日本庭園に出る庭園口にも竹を用いた垣が設えてあります。
この先が日本庭園。
今回は時間がなかったので、次回の企画展の際、紅葉の時期に訪れることにしよう。
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日本・東洋の古美術品の収蔵品は絵画、書蹟、彫刻、陶磁、漆工、染織、考古など幅広く充実しています。
展示スペースが広くなったのはいいですが、以前はオープンに展示されていた青銅器のコレクションがガラスケースの中に閉じ込められて見にくくなったこと、展示品の解説文表示がほとんどないのが残念でした。(開館日に間に合わなかったのか。今度訪れるときはモヤモヤ感がなくなるように、説明文が添えられていることを期待したいものです)
建物の設計は建築家、隈研吾さん。
正門を入るとすぐ、「月の岩舟」と名づけられた三日月型の手水鉢状の石が置かれた石庭があります。
正門から玄関に向かうアプローチは片側に竹林、反対の建物側の壁も竹です。
茶室が点在する広大な日本庭園に出る庭園口にも竹を用いた垣が設えてあります。
この先が日本庭園。
今回は時間がなかったので、次回の企画展の際、紅葉の時期に訪れることにしよう。
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