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ヘルプ 心がつなぐストーリー [シアター&シネマ]

目黒シネマで映画「ヘルプ 心がつなぐストーリー」を観てきました。

20120818 ヘルプ心がつなぐストーリー.JPG
原題:THE HELP、監督・脚本:テイト・テイラー、原作:キャスリン・ストケット、出演:エマ・ストーン、ヴィオラ・デイヴィス、オクタヴィア・スペンサー他、2011年、アメリカ、2時間26分

2012年度アカデミー賞の助演女優賞(オクタヴィア・スペンサー)受賞作品。

1960年代、アメリカ国内でも人種差別が根強く残る南部の上流階級に生まれた作家志望のスキーター(エマ・ストーン)。
黒人メイドが当たり前の地域社会で育ってきたが、大学から戻った彼女は違和感を感じ始める。何かがおかしい。
彼女は身近なメイドたちにインタビューし本にすることで、白人社会で黒人が置かれた立場を世の中に知らしめ、社会を変えることができるのではと考える。

そんな時、彼女の女友だちの家で働いていたミニー(オクタヴィア・スペンサー)が家族用のトイレを使用したため解雇されてしまう。そんな理不尽さに対しても職を失うことを恐れ、他の黒人メイドたちは誰もが口をつぐんで謂れのない差別と屈辱に耐えている。
そんな中、ミニーの親友のエイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)が勇気を出してインタビューに応じた。彼女もまた、自分を犠牲にしても変革に向けて足を一歩前に踏み出した。内なる心の声に正直であろうと。
そして、その小さな一歩が他のメイドたちへと広がり、一冊の本『THE HELP』が社会を大きく揺るがす動きへと発展していった。


勇気とは何か。正義とは何か。友情、思いやりとは何か。
考えさせられ、ジーンと胸に迫り、時折クスッと笑いも生まれ、感動と希望を与えてくれる物語です。


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The Artist [シアター&シネマ]

2012年度アカデミー賞の5部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、衣装デザイン賞、作曲賞)を受賞した映画作品「アーティスト」を観てきました。

20120807 アーティスト.JPG
原題:The Artist、監督・脚本・編集:ミシェル・アザナヴィシウス、出演:ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ、2011、フランス、101分

1927年(ハリウッドの黄金時代)、映画の都ハリウッドが舞台。
サイレント映画界の大スター、ジョージ・ヴァレンティン(Jean Dujardin)。
彼に憧れる新人女優のぺピー(Berenice Bejo)。

ひょんなことからぺピーを見初め、彼女を人気女優へと導くジョージ。いつしか二人は互いに惹かれあうようになる。
しかし、折りしも映画産業はサイレントからトーキーへの移行期。
自分は“アーティスト”だと、サイレントに固執するジョージは映画会社から契約を切られ、自ら監督・主演した映画を制作するが、映画館は閑古鳥。
妻には見捨てられ、財産を失い、献身的な運転手も解雇せざるを得ず、酒に溺れ、仕舞いには大切にしていたフィルムに火をつけボヤを起こし自分も火傷。すっかり没落。
一方で、ぺピーはその個性的な可愛さからスター女優への階段を順調に駆け上がっていた。
自分の人気とは裏腹に、見い出してくれたジョージのことが心配なぺピー。
彼を陰ながらサポートし、復活を祈っていた…


白黒にサイレントという珍しい作品。バックに流れるクラシカル音楽も相まって“古き良き時代”の雰囲気が醸し出されています。
二人の切ないラブストーリーにもジーンときましたが、ジョージの愛犬アギーの名演技も見所のひとつです。

見たのは目黒シネマ。
この映画館は、一週間や二週間単位での短期間ですが、見逃してしまった少し前の良品を上映してくれるので助かります。
ちなみに「アーティスト」は8月17日までで、別のアカデミー賞受賞作品「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」との2本立てです。


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ミッドナイト・イン・パリ [シアター&シネマ]

最近、映画づいています。
ヒューマントラストシネマ渋谷で二本目に観たのはウディ・アレン監督の最新作「ミッドナイト・イン・パリ」

20120721 ミッドナイト・イン・パリ.JPG
脚本もウディ・アレン、原題:Midnight in Paris、2011年、スペイン=アメリカ、94分、英語・フランス語

主人公のギル(オーウェン・ウィルソン)はハリウッドの脚本家、小説家への転身とパリでの生活を夢見ている。
婚約者とその両親と一緒にパリに滞在中のある夜、三人と別れレストランからホテルに歩いて戻る途中、パリの街中で道に迷い道端に座り込んでいたところ、深夜0時を告げる鐘の音とともにやってきた車に乗せられて着いた場所は芸術が花開く1920年代のサロン。実は彼はアンティーク好きで20年代は憧れの時代。
そこに現れるのはアメリカの小説家ヘミングウェイやフィッツジェラルド夫妻など、ギルにとっては夢か幻かという偉人たちが次々と。
翌日も深夜とともに車に乗って夢の世界へ。
画家モディリアーニの元恋人でピカソの愛人アドリアナに魅せられるギル。
彼女は自分にとって“黄金時代”はベル・エポックだと言う。
またしても偉人たちが続々登場。ゴーギャン、マティス、マン・レイ、ロートレック、ダリ。

自分が最高と思っている時代にタイム・スリップしても、その時代の人はさらに別の時代が良いと言う。
つまり、どの時代でも同じ。
あの時は良かったと思うことはあるけど、今を受け入れて楽しむことも大切。

登場する芸術家の顔ぶれにもワクワクするけど、冒頭から音楽1曲分の間に流れるパリの街の風景(エッフェル塔、セーヌ河岸、オペラ座、オランジュリー美術館、モンマルトルの丘など)、ベルサイユ宮殿、ロダン美術館(美術館のガイド役として元フランス大統領サルコジ夫人が出演)などにも心が動く。私の心はパリへ~


【おまけ】
ヒューマントラストシネマ渋谷は渋谷駅近くの明治通りに面したcocotiという複合施設ビルに入っている。
この日は表参道からキャットストリートを歩いてアプローチ。
通りの終点で、こんなシュールな光景に出くわした。
20120721 キャットストリート.JPG

卵がのっかっているビル。まるで、ダリの絵の世界みたい。


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The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 [シアター&シネマ]

ヒューマントラストシネマ渋谷で公開初日、映画「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」を観てきました。

20120721 TheLadyアウンサンスーチー.JPG

ビルマ(現ミャンマー)※で非暴力による民主化と人権回復を目指す民主化運動のリーダー、アウンサンスーチーさんの激動の半生と知られざる家族の物語を描いた映画。
愛する家族と離れ、通算15年という長きにわたる自宅軟禁生活を強いられながらも、祖国の民主化のために揺るがぬ意思を持ち続けている、しなやかで美しい強さを持った女性。
※1989年に当時の軍事政権は、国名の対外呼称をビルマからミャンマーに改めたが、スーチーさんはこれを認めていない

ビルマの民主化の歴史に、スーチーさんの半生を重ねた背景略年表。(映画の公式サイトから抜粋引用)
さらに、映画でのストーリーを挿入します。

1945年6月19日 ビルマの独立運動家で国民的な指導者アウンサン将軍とキンチーの娘として首都ラングーン(現ヤンゴン)に生まれる
1947年7月 アウンサン将軍、政敵により暗殺される
1948年1月 ビルマ、英国から独立
1960年 インド大使となった母に同行してインド、ニューデリーへ
1962年3月 ネ・ウィン将軍、軍事クーデターにより政権を奪取
1964年 オックスフォード大学で哲学、政治学、経済学を学ぶ
1969年 ニューヨークの国連事務局で行財政問題諮問委員会の書記官補として働く(~71年)
1972年1月1日 チベット研究者(オックスフォード大学)のイギリス人、マイケル・アリスと結婚
1973年に長男アレクサンダー、77年に次男キムが誕生
1988年3月 母の看護のためビルマへ帰国(この頃、学生を中心に反政府運動が激化)
 「ビルマ建国の父」と死後も多くの国民から敬愛されるアウンサン将軍の娘スーチーの元に民主主義運動家たちが集まり、選挙への出馬を懇願する
 8月 シュエダゴン・パゴタ前広場で50万人に向けて演説
  ここから軍事独裁政権との長い闘い、愛する家族とのひき裂かれた辛く厳しい人生が始まった
 9月 翌年の選挙への参加を目指し、国民民主連盟(NLD)の結党に参加、書記長となる
1989年7月20日 ラングーンの自宅で軟禁状態に置かれる(1回目)
1990年5月 総選挙実施。NLDは485議席中392議席を獲得したが、政府は選挙結果を無効とし、NLDの主要メンバーが多数投獄される
1991年10月 ノーベル平和賞受賞
1995年7月10日 6年間の自宅軟禁から解放される(しかし、その後も2000~02年、03~10年と軟禁)
1999年3月 夫マイケルがガンで死去
2010年 総選挙実施、軍政系の政党が勝利。NLDは不参加
 11月 自宅軟禁から解放される
2012年4月 議会補選に圧倒的支持を得て当選。国政へ進出。

2007年、主役を演じたミシェル・ヨー(1962年、マレーシア生まれ)が作家でもあるレベッカ・フレインの書いた脚本を手にし、自分がこの役を演じなければならない、と映画制作の相談を監督となったリュック・ベッソンに持ちかけたことからこの映画づくりは始まった。
ミシェルは半年をかけてビルマ語を学び、スーチーの映像を入手し、彼女が話す英語の訛や微妙なしぐさまでも習得したそうです。
政府に自宅軟禁させられている女性を扱った映画撮影はおろか、製作自体がNGであろうビルマの代わりにロケ地に選ばれたのはタイ。
原題でもある“The Lady”とは、軍事政権下でアウンサン・スーチーの名前を口にすることすら憚られていたための呼び名だそうです。

いったんビルマ国外に出ると二度と入国はできないことがわかっている状況で、愛する夫がガンにかかり余命わずかとわかっていてもイギリスへ会いにも行けず死に目にも立ち会えなかった無念さ。
それならば、祖国のために戦っている妻・母に会いに行こうと家族が試みても軍事政権に入国を阻まれてしまった理不尽さ。
インターネットのない時代、ようやくつながった電話での会話も短時間で回線切断されてしまう無情。
ビルマの惨状、自分の妻が置かれた孤独な状況を国際社会に知ってもらい、状況を打開しようと多方面に働きかけた結果、ノーベル平和賞受賞につながった、夫の献身的な愛。

映画情報をネットで検索していて偶然見つけた映画でしたが、見て良かった。
感動とともに、社会情勢(ビルマの状況)についての認識を得られます。
(スーチーさんが初めて大衆の前でスピーチをする場面、ノーベル平和賞授賞式に夫と息子たちが代わりに出席し挨拶をする場面など、いろんな心境で胸がつまります)


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VIDAL SASSOON [シアター&シネマ]

きのう、渋谷アップリンクで観てきた映画は「VIDAL SASSOON」

20120720 VidalSassoon.JPG
原題:Vidal Sassoon The Movie、監督:クレイグ・ティパー、2010年、アメリカ、91分

1928年、イギリス生まれのヴィダル・サスーン
54年、ロンドンにサロンを開店し、60年代のファッションシーンをリードし、美容界に多大な影響を及ぼした伝説のヘア・ドレッサー。世界各地にサロンをオープンし、美容学校ヴィダル・サスーン・アカデミーも設立、ヘアケア製品を開発しブランドを確立した。
奇しくも、映画が日本で公開された今年5月に84歳で亡くなった。

国際的な名声をおさめたヴィダル・サスーンの人生を振り返るドキュメンタリー。
彼の栄光への道の背後に、幼い頃に両親が離婚、ロンドンの孤児院で育ち、ユダヤ人排斥の社会で戦争と貧困を生き抜いた過去があったとは。
そんな過去があったからこそ、自分自身にも厳しく(健全な肉体に健全な精神が宿ると、常に体を鍛えた)、サロンのスタッフにも厳格さを求めた(靴を磨かずにサロンに出勤してきたスタッフを帰したほど)。一方で、ハリケーン被害を受けたニューオーリンズを手助けしようと自らも現地に赴き住居を建設する慈善活動も行った。

「ハサミ一つで世界のファッションを変えた男」と称され、それまでのスプレーで固めた窮屈なヘアスタイルではなく、「Wash & Go」(=洗ったまま何もしなくても出かけられる)というスタイリングを生み出し、女性のヘアのみならず生き方をも自由にした。


ロンドンに住んでいた頃、ヴィダル・サスーン・アカデミーで学んだという日本人女性ヘア・スタイリストに髪を切ってもらっていた。
彼女とはいつも、「今回はどんなスタイルにしようか」と相談しながら、斬新なスタイリングを楽しんだものでした。ある時は左右で5cm以上は長さが違うアシンメトリーなカットにしてみたり。

そして今日。表参道の行きつけのヘア・サロンで髪を切ってもらった。
今までで最短とも言えるショートカット。ジーン・セバーグの“セシルカット”風に。
襟元スッキリ。おでこもバッチリ。


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タグ:美容 渋谷
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はじまりの記憶 杉本博司 [シアター&シネマ]

水曜日に渋谷のシアター・イメージフォーラムで観てきた映画。

20120620 はじまりの記憶 杉本博司.jpg

「はじまりの記憶 杉本博司」
出演:杉本博司、安藤忠雄、李禹煥、野村萬斎、浅田彰
監督:中村祐子、 音楽:渋谷慶一郎、ナレーション:寺島しのぶ
2012年、日本、83分 

現代美術家、杉本博司さんを長期密着取材したドキュメンタリー。

20代のとき写真家として芸術活動を始め、米国にわたり30年あまり。現在もニューヨークに暮らしています。
写真のみならず、建築や立体作品なども手がける世界的な現代美術家の杉本さん。
私もこれまで、美術館での展覧会や直島の屋外展示など、いろんな場所・空間でさまざまな作品を見てきました。
常に気になる存在の芸術家の一人です。

上↑の写真は、瀬戸内海に浮かぶ直島の高台に建つ護王神社から見た海の景色だと思う。
20100924 1直島C杉本博司1.JPG

この神社も彼の作品。
光学ガラスの階段は地下に掘られた古墳(洞窟)へと続き、その洞窟空間へは森になっている横のほう(低くなっている)から狭い通路をつたって入っていくことができる。
内部のほうから振り返って、入ってきたほう(出口)を見ると、長方形に切り取られたフレームに、空と海が水平線を境にした等比率で視界に入ってくるのです。
杉本さんの写真作品に「Seascapes」という世界各地の海の水平線を写したモノクロ写真シリーズがありますが、こんな感じ。

杉本さんのアート作品を見ていると、空間(境界や果てしない広がり)、時間(歴史や永遠といった長いスパンだけでなく化学反応のような一瞬を一つの作品の中に閉じ込める)、思想、科学といったさまざまなテーマで知的な刺激、想起を与えられる。

今回の映画鑑賞、原美術館で開催中の展覧会鑑賞の予習でもありました。


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通し狂言「仮名手本忠臣蔵」 [シアター&シネマ]

千穐楽も終わってしまいましたが、先週末の日曜に友人と出かけた四月花形歌舞伎、通し狂言「仮名手本忠臣蔵」について記録しておきます。

20120422 仮名手本忠臣蔵.JPG

場所は新橋演舞場。
20120422 新橋演舞場四月花形歌舞伎.JPG

歌舞伎座や京都南座へは行ったことがありますが、こちらは初めて。
会員になっているオンライン・チケット販売サイトで半額近くで購入できた席は1等席の前方、5列と10列。(ただし、花道とは反対側の上手脇のほう)

演目は「忠臣蔵」
赤穂浪士の討ち入りの話というくらいの漠然とした知識しかなかった私。
これまで、近所の泉岳寺駅の改札そばの壁に掛けてある赤穂義士の名前を連ねた看板を見たり、
高輪のウォーキング途中で縁の地を通ったり、
京都、祇園にあるお茶屋さん、一力亭が忠臣蔵ゆかりの場所だと知ったり、
新橋の新正堂の和菓子、切腹最中を味わったりと、勉強する機会はいくらでもあったのですが、今回の公演をきっかけにようやく理解が追いついてきました。

今回の公演、せっかくの機会なので昼の部と夜の部を通して鑑賞することにしました。

【昼の部】
大序 鶴ヶ丘社頭兜改めの場(11:00-11:53)
定式幕の前に口上人形が置かれ、登場人物名と役者名を披露します。
重要人物になると、「エッヘン、エッヘン」と観客の注目を集め、役者名も繰り返し紹介されます。
人形浄瑠璃のために書かれた作品であることから、幕が開くと役者全員が人形のように首をうなだれており、登場人物が浄瑠璃に合わせて頭を上げていくことで人形に魂が入って動き始めるように見せる趣向がとられています。
その他にも儀式色の濃い一幕で、“東西声”という「トザイ、トーザイ」と朗々と掛けられる声。場内お静かにと願う際に掛けられる声だそうです。

題材は、元禄14年(1701年)、赤穂藩主の浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)が吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしひさ)へ殿中での刃傷に及んだ事件に端を発し、翌年12月14日、内匠頭に仕えた国家老、大石内蔵助(おおいしくらのすけ)以下、赤穂浪士47人(実際は46人)が亡君の恨みを晴らすために上野介を討った一連の事件。ただし、実在の人物をそのまま扱うことは徳川幕政を批判することにつながる可能性があることから、歌舞伎の中では、時代も人物も変えて演出されました。

三段目 足利館 門前進物の場、松の間刃傷の場(11:58-12:46)

四段目 扇ケ谷 塩冶判官切腹の場、表門城明渡しの場(13:21-14:49)

浄瑠璃 道行 旅路の花聟(15:04-15:42) 

【夜の部】
五段目 山﨑街道 鉄砲渡しの場、二つ玉の場(16:30-18:04)
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場

七段目 祇園一力茶屋の場(18:34-20:15)

十一段目 高家 表門討入りの場、奥庭泉水の場、炭部屋本懐の場(20:25-20:45)

上演中はイヤホンガイド、帰ってからは筋書きで学習。
三年がかりでようやく大筋がつかめました。
しかし、歌舞伎の世界、まだまだ奥が深く、これからも勉強しながら楽しみたいと思います。

【おまけ】
歌舞伎観劇の楽しみの一つは幕間の食事。
昼の部の休憩(昼食)は入場時に注文しておいた「忠臣蔵討入り蕎麦」(1,000円)をいただきました。
20120422 忠臣蔵討ち入り蕎麦.JPG
討入り太鼓の二つ巴は、すりおろし山芋の上に海苔で表現されています

夜の部の休憩(夕食)は演舞場向かいのお店で笹巻すしを買っておいて座席で。(6個入り1,150円)
20120422 笹巻すし.JPG
椎茸、竹の子、小鯛、海老、新香、梅かつお

それにしても、一日がかりの長丁場観劇。意識を失うこと数回。
観劇も気力、体力が充実していないといけませんね。

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