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キッコーマンの醤油工場見学 [学び]

土曜の午後は、千葉県野田市にあるキッコーマン むらさきの里、もの知りしょうゆ館に見学に行ってきました。
私の大好きな社会見学。
20120728 キッコーマン工場見学1.JPG

東武野田線の野田市駅に降りた途端、あたりに醤油の匂いが漂っています。
駅のすぐそばにキッコーマンの野田工場があるからです。(野田市はキッコーマンの発祥の地。本社や研究本部もあります)

20120728 キッコーマン工場見学2.JPG
おなじみ亀甲の形の中に萬の字が入ったロゴが付いた巨大な仕込みタンク

今回一緒に行ったのは同い年の友人三人“かしまし娘”です。
(娘の一人、S子さんがキッコーマンの社員で見学をアレンジしてもらいました)

工場見学の前に、しょうゆ作り体験です。
20120728 キッコーマン工場見学3.JPG

体験の前にビデオで簡単に工程を学習。
(説明してくれたスタッフの方の話によると、最近の子供たちは蒸すとか炒るとかを理解してもらうのも大変だとか。家庭に、そういう調理方法が少なくなっているということのようです)

醤油の原料は、大豆と小麦、食塩(水)の三つ。とってもシンプル。
20120728 キッコーマン工場見学4.JPG

大豆は水に浸した後、蒸し、小麦は高温で炒ってから砕きます。
この二つをよく混ぜて、そこに種麹を加え、しょうゆ麹を作ります。(実際は、この製麹工程に三日間かかる)
しょうゆ麹に食塩水を混ぜ仕込み工程。これでできるのが「もろみ」。数か月かけてもろみを発酵・熟成させます。(麹菌がつくった酵素の働きで、原料の成分が少しずつ分解される。大豆のたんぱく質はアミノ酸に、小麦のでんぷんは糖類に変わり、旨味・甘み・香りの土台となる)
1~2か月経つと、もろみは赤みを帯びてきて、泡立ち、発酵を始めます。(この頃は、乳酸菌や酵母が活動し、糖類・アルコール類・有機酸など、醤油の重要な成分を作り出す)
熟成期には微生物の動きは止まり、仕上げの段階へ。
もろみを布でくるんで濾過。重しをかけ、ゆっくりと滲み出させます。
搾った醤油を「生しょうゆ」と呼び、表面に浮いた油や底に沈んだ澱(おり)を分離させ、澄んだ醤油を過熱する火入れが最後の工程。(殺菌のほか、色・味・香りを整え、酵素の働きを止めて品質を安定させる目的がある)
商品にするには、このあと検査・容器詰めの作業があります。

キッコーマンのマーク入りエプロンを着け、何十年ぶりかに調理実習のような体験をしたあとは、実際の工場見学。
廊下からガラス張りの向こうの機械を見ながら説明を聞きます。(残念ながら、週末で作業はお休み)
以前、金沢の醤油蔵でも見学したことがありますが、さすが大規模工場、スケールが違います。
(工場内は写真撮影不可)

野田工場内には宮内庁に納める醤油の醸造所、御用醤油醸造所(通称「御用蔵」)があります。
20120728 キッコーマン工場見学5.JPG

御用醤油の原料は厳選した国産の大豆、小麦、食塩を用い、伝統的な製法で杉の木桶の中で丸一年かけてもろみを発酵・熟成させて作られます。

できあがった御用醤油は、宮内庁に納められるほか、限定数ですが一般にも販売されたり、春秋の園遊会のゲストのお土産になったりするそうです。
20120728 キッコーマン工場見学10.JPG

館内にはキッコーマン商品や野田の煎餅などを販売するショップのほか、「まめカフェ」があり、冷やっこで醤油の味くらべも無料でできます。

生しょうゆ、丸大豆しょうゆ、減塩しょうゆ
20120728 キッコーマン工場見学6.JPG
私は普通のしょうゆ(真ん中)が一番好きだったな

しょうゆソフトクリーム(香ばしい塩キャラメルみたいな味)で小腹を満たし、ロビーで巨大な醤油瓶と記念撮影。
20120728 キッコーマン工場見学9-1.JPG
ショップには、ミニサイズのストラップも売っていました

当日は夏休み時期ともあって、小学生とその家族がおおぜい見学に来ていましたが、大人でも十分楽しめます。(見学無料、要予約)


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HOUSE VISION -産業の未来を可視化するデザイン [学び]

先日受講してきた講演会「HOUSE VISION -産業の未来を可視化するデザイン」の記録をしておこうっと。

講師はデザイナーであり、武蔵野美術大学の教授でもある原研哉さん(1958年生まれ)。
これまで、2008年10月には「白」原研哉展
2009年10月には「TOKYO FIBER '09 SENSEWARE」展で、彼のプロジェクトを見てきました。

今回は最近のプロジェクト「家」について、その背景やプロジェクトにかける思いなどをお聞きしました。

講演の要約というよりも印象に残った言葉、話をメモしておきます。

・丁寧、緻密、繊細、簡潔といった感覚資源は“日本らしさ”
 (空港のトイレの清潔さ、街灯がどれも切れずに点っている等)

・展覧会は可視化の手段として有効
「SENSEWARE」展では、日本の繊維産業の先端を紹介したかった。今度は「HOUSE VISION」展で、日本の多様な産業の可能性を可視化したい。

・「Design」は「Soil」から伸びている木になる実(成果物)のようなもの。よいデザインを生み出すためには土壌(経済文化)を肥やすことが必要。土壌の品質をどのように高めていくか、これが「欲望のエデュケーション」
 日本の人口のうち、一人暮らしと二人暮らしをトータルすると約60%
 日本は世界一の貯蓄国。個人貯蓄額の合計は国家予算の3倍。
 狭い日本の国土。新築の建物を建てる場所が少なくなっている。
ということは、既存建築(スケルトン)をそのままに、内部(インフィル)を変えて住まう、ということが増えてもいいのでは?

・そこで必要なのが「リテラシー」(Literacy)
かつてパッケージツアーだった旅行のスタイルが、知識・経験が増えて最近はオリジナルな自由旅行になってきたように、住宅リテラシーの成熟により自分のライフスタイルに合わせた住宅を考えてもいい時期。

・「家」は多様な産業の「交差点」
知と感性、創造性と技術、個人の才能と企業の総合力などがダイナミックに流動する「場」
「人生仕上げの家」を考えてみよう。
(家の前に、場所を考える必要があるのよね、私の場合。。)
 
・デザインという仕事は、既知の事実・情報を伝達するinformationではなく、未知のことを知らせるx-formation


【おまけ】
脳に栄養補給したあとは胃にも栄養注入。
講演会の会場、丸ビル内のお店KATANAで牛スジお好み焼を夕食に。
20120517 KATANA牛スジお好み焼.jpg

食べ終わってエントランスに下りると、可愛いキャラクター人形(天天、Tian Tian)が並んでいました。
20120517 丸ビルHK+JPN.jpg

Hong Kong + Japan crossing partnership in creativityというイベントのようです。


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美とは何か [学び]

今日は会社をベルサッサ(死語?) 終業時のチャイムが鳴ると同時に退社したってことね。
丸の内で開催の社外講演会を受講するため。
慶應丸の内シティキャンパス主催の「夕学五十講」の2011年後期「時代の“潮流と深層”を読み解く」、テーマ「感性と身体知を磨く」の第8回。
講師は画家であり京都造形芸術大学学長の千住博さん。タイトルは「美とは何か」

詳しいレポートは会社に提出しなければならないけれど、ブログには簡単に印象に残った内容を書きとめておこうと思います。

●まずは「和」とは何か。
「和風」という言葉で表現されるもの。和風パスタというと、スパゲティの上に納豆やタラコ、きのこなどがのっている。
宗教でも、日本人は神社に初詣に出かけ、教会でウエディングを挙げ、お盆でご先祖を迎え、クリスマスを楽しみ、お葬式には仏教のお経を唱える。
全く異なるもの(異質のもの)がある枠組み(約束事)の中で調和(ハーモニー)を奏でるのが日本の特徴。すなわち「和」

芸術もこの力学によって成立している。
音楽は異なる楽器が指揮者のもとに一つのハーモニーを作り出し、建築は鉄・木・石といった異質な素材を組み合わせて一つの構造物を完成させる。

つまり、日本は「和」の国であり「藝術」の国。

●では、「藝術」とは何か。 ※千住さんは「藝」であって「芸」ではないと区別されます。
“こいつとはわかりあえない”という不特定多数の人々に向けたコミュニケーション。どうにかして分かり合おうとするプロセス。
「私はこんな作品を作りました。いかがでしょうか?」と問いかける行為とのこと。
平たく言うと、「仲良くやる知恵」「平和を作り出す行為(Peace making process)」だそうです。

imaginationをcommunicationするのが人間。
芸術的な発想=人間的発想。

●最後に、「美」とは何か。
生きていて良かったと思える感動。豊かさを感じるもの。五感を通して感じる生きている喜び。
美味しいものを食べたときに幸せに感じるのも美の一つ。

美的行為(芸術的な行為)は人間の歴史以前に始まり、原人・旧人は洞窟に絵を描き、お墓に遺体とともに花を一緒に埋葬し、石や貝殻で作ったビーズの首飾りを身に着けた。


質疑応答からもキーとなる概念が語られた。
千住さんは講演の冒頭に「コミュニケーション(対話)の中から何かが生まれると思っているので、どんな質問でも意見でもたくさん言ってほしい」とおっしゃいました。

●デジタルとアナログのバランス感覚を大切にしたい。どちらかに偏るのではなく共生・共存していこう。
20世紀は高度成長、モダニズムの時代で計算できること(数値化できるもの)に価値をおいた。
21世紀の現在とこれからは、数値で測れないもの(夢、愛など)や人間の力で制御できないもの(自然の力)についてもう一度思い起こすことで次の展開が開ける。
自然の中で生きていることの素晴らしさ、怖さを再認識する時期。

●「感性(個性)を磨く」にはどうしたらいいか。
好き嫌いをはっきりさせる。
混沌の中から秩序(序列)をつけて省いていく(削ぎ落としていく)と個性が出てくる。

●藝術の役割
モノとモノ、人と人をつないでいく。
目に見えないものを見えるようにする。


大好きな千住博さん。
甘いマスクと穏やかな声にうっとりと聞いていると、一瞬眠りに落ちてしまった。

【おまけ】
講演終了後、会場ロビーで販売されていた書籍のうち二冊を買いました。
20111109 美とは何か.JPG

イッセイさんのPLEATSといい、私、ほれた男性には貢いでしまう性分です。。

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タグ:芸術 講演会
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飛行機好き [学び]

昨日のニュース。
次世代中型旅客機B787のテスト機が7月3日の早朝、シアトルから羽田空港に到着
羽田と伊丹、関空、中部などの空港を結んでのテスト飛行などの検証作業が、世界で初めて大量購入する全日空とボーイング社との共同で一週間行われるとのこと。

もともと、羽田空港の整備場見学に行くくらいの飛行機好きの私ですが、ちょうど一週間前、会員になっているスポーツクラブの会員向け文化サロンで「旅客機開発の変遷について」学んだところだったので、非常にタイムリーなニュースだったのです。

以下は私の学習メモ。

(1)最新の旅客機
●現在の世界の旅客機製造会社はエアバス(Airbus)とボーイング(Boeing)の二大勢力。
ロッキード(Lockheed)が民間機事業から撤退、マクドネル・ダグラス(McDonnell Douglas)が1997年にボーイング社に吸収合併された。

●B787
全日空が初納入先。一機、約150億円。
快適性を追求しており、時間により色調整をする等の室内照明の工夫(疲れが軽減される)や気圧・湿度の調節も行うとのこと(通常、アルミを中心とした素材でできているが、約50%を炭素繊維複合材を使用しているため腐食がない)。

●A380
世界初の総2階建てジェット旅客機。一機の価格は約277億円。最初の納入先はシンガポール航空。(2007年10月)
座席数は最多で800数十席が可能。電気配線は延べ500kmにも及ぶ。
デカければいいというものではなく、安全面での規定があり、90秒以内に全員が緊急脱出可能でなければいけない。
デカイことによる影響は多方面にわたり、搭乗のためのゲートブリッジも専用に作られたり、重量があるため着陸の際に滑走路が耐えられる強度が必要だし、後流が大きいので後続機との距離を保つ必要があり管制も注意を払わなければならない。

●B747-8I
400~500人乗り。初納入先はルフトハンザの予定。約257億円。

●A350 XWB
B787/777の対抗機としてエアバス社が開発中。

●新しい旅客機の開発・登場とともに、操縦や整備の技術の習得も必要になる。
●最近、航空機の事故率が下がっているのは、機材の安全性が高まったこともあるが、気象学など関連の情報精度も高まったことも要因。

(2)飛行機の誕生
●レオナルド・ダ・ヴィンチ: はばたき式飛行機(1490年)
 「飛びたい」という人間の欲望は当時からあった。
●ケイリー卿(英): 飛行機に作用する4つの力(↑揚力、↓重力、←推力、→抵抗)
●ペノー(仏)
●リリエンタール(独)
●ライト兄弟(米): 1899年から研究開始。1903年、初飛行(プロペラエンジンの有人動力付き)
 彼らは、考え・作り・飛ぶ、というすべてを自らで行った。

●日本では、1910年12月、徳川好敏大尉と日野熊蔵大尉が代々木練兵場で動力機の公開飛行したのが初飛行。
2010年が100年の記念の年。
私は出張先の広島で「航空100年記念」の切手シートを買いました。
20110627 航空100年記念切手.jpg

(3)旅客機の変遷
●プロペラ機: 1919~20年にヨーロッパから始まった。(戦争で鉄道がダメになり、植民地への移動手段として主に使われた)
●ジェット機: 1950年代(第二次大戦後)以降。アメリカ大陸の郵便運搬などの目的から。
●今後の市場動向: 航空機需要の現在は20年前の2倍。今後20年もさらに2倍強の成長が見込まれる。

私の生活の中で移動手段として欠かせない飛行機。
空港や機内サービス、ショッピングなど周辺のものもひっくるめて大好きなものの一つ。
また少し知識が増えて、旅の楽しみが増してきます。

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タグ:航空機 旅行

クリエイターズ・トーク 第5回 中治信博&山崎隆明 [学び]

天野祐吉さん(「広告批評」元編集長)が聞き手になって、トップクリエイターの話を聞く公開トークイベントクリエイターズ・トーク 私はこうして広告をつくってきた」の第5回を傍聴に行ってきました。(参加費2000円)

20110529 クリエイターズトーク.jpg

天野さんは私と同じSo-netでブログ「天野祐吉のあんころじい」を公開されていて、以前、舟和のあんこ玉について検索した時に天野さんの記事にヒットしたのがキッカケで読み始めたのです。

当然、広告の話が中心なのですが、その他の話題も味があって面白い。(天野さんが主宰されている「隠居大学」にも興味あり)
クリエイターズ・トーク開催についてもブログの中で知ったのです。佐藤可志和さんや澤本嘉光さんなど、話をお聞きしたいクリエイターの方たちがこれまでにもいましたが、今回は“一粒で二度おいしい”、一度に二人の話が聞けるからお得!(って訳ではないですが)てなことで。

で、登場したゲストの二人は“永遠の予備校生”中治信博さんと外見もオシャレな山崎隆明さん。
ともに大阪電通でキンチョールのCMなどを手がけた堀井組にいて、今はワトソン・クリックを設立しご活躍されています。

中治さんの最新作は、流し台の三角コーナーのバナナの皮にコバエがたかり電話で文句を言っているクレーマーおばちゃんのキンチョールCM。
一方、山崎さんは、松本人志がバス車内で「これ見よがしに」というつぶやきで締めくくる同じくキンチョールCM。

開演前から会場の大スクリーンには懐かしい昔のCMから最近のものまで立て続けにCFが流れ、その都度、爆笑・失笑・苦笑など笑い声がもれる会場。
一緒に行った友人二人は、ともに会社で広告・宣伝関係の仕事をやっているので誘った次第。
「時代性と広告のあり方」のような、いわゆる広告論的な話から、お二人のCM制作手法の違いなど、二時間半、眠くなるどころか前のめりで聞いていました。(ランチでワインを飲んだあとだったから睡眠学習するかも~と心配だったんです、実は)

自分用の記録にメモしておこう。
●広告づくりは自社の商品を客観視することから始まる(社会に一度、反射させてみる)
 生産者が考えていることと消費者が考えていることは違う
 売る側の目線ではなく、消費者の立場で「自分が何を言われたら買うかな?」と考えて伝えるメッセージを考える。
 商品をほめすぎない。
 負の要素(すぐ怒る人、怠ける・ダメな人など)を入れるとプラス(笑い)に転じる。
●一生懸命真面目にやると不真面目なCMになる
 中治さんも社員役で登場している象印のCMでは、岩下志麻さんに炊飯器の“おねば”について懸命に説明していると岩下さんが笑い出して止まらなくなったとのこと。
 山崎さん作のホットペッパーのCMでは、洋画風の映像にご自身が何度も何度もアフレコの声を録音したそうです。 
●二人の手法、大事にしていること
 中治さん:リアリティ、エンターテインメント
 山崎さん:音や音楽を使用(=言葉だと脳を通して理解しなければならないが、音だと体で生理的に受け止める)

これからキンチョールのTV-CMを見るたびに、別の意味でクスッと笑ってしまいそうですね。

当日の様子(さわり)はブログ「天野祐吉の作業室から」でご覧いただけます。
Fan+(ファンプラス)の「広告かわら版」というサイトでも収録されるそうです。

トーク会場は、東京大学本郷キャンパスの情報学環・福武ホール
20110529 東大情報学環・福武ホール.jpg

ベネッセの福武總一郎氏による寄附に基づき、建築家・安藤忠雄氏が設計した建物。(2008年3月完成)
長さ100メートルの細長い壁は「考える壁」

当日は東大の大学祭「五月祭」の最中で、強い雨の中、大勢の人たちが訪れてごった返していました。
20110529 東大赤門.jpg
赤門は国の重要文化財。旧加賀藩屋敷御守殿門

今回はゆっくりキャンパス内を歩けませんでしたが、安田講堂など、次回はじっくり歴史探訪したいと思います。

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やまとごころを問う [学び]

先週末はずっと部屋にこもっていた反動で、平日はランチに外出したり、仕事帰りに寄り道したり。
木曜の夜は会社の社外講演会で慶應丸の内シティキャンパス(丸ビル内)の「夕学五十講」を受講してきました。

講師は奈良県立万葉文化館 館長の中西 進さん
『万葉集』などを主に、日本文化の研究をされています。

講演のタイトルは「やまとごころを問う」

「やまとごころ」すなわち「日本人の心」には3つの特徴があるとのこと。
1.バランス感覚
外からの文化を自国文化とうまく調和させながら受け入れる調和力
中西さんは、日本人は“受け入れ上手”と言います。
例えば、中国文化が入ってくると、しばらくは異文化として存在するが、そのうち日本の文化に溶け込んで一つになる。
また、日本は白黒を敢えてはっきりさせず曖昧なままにしておく“大人の文化”とも。

2.センスの良さ
他のモノに見立てて理解する象徴力
茶道でももともとの目的とは違うものを別の用途で使ったりしますよね。

3.進取の気性
他者から教わり良いものを進んで取り入れようとし、自分を成長させる。
敬語は、他者に対して自分を低くして他者を敬うと同時に、教わろうとする姿勢。良いものを進んで取り入れ自分を成長させようとする精神が日本人にはある。

こうやって振り返ってみると、日本人って、欧米文化の人とは異なり、Yes/Noがはっきりしないということを優柔不断のように言われたりしますが、敢えて「対立」するのではなく「調和」をもって関係性を構築しようとしてきたのかもしれません。

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最近の学び [学び]

年度末始で公私ともにバタバタしていて、ブログにアップするタイミングを逸していた学びの記録。社内外のセミナーで聞いてきた心に残った話を忘れないうちに記録しておきましょ。

【社内セミナー】
・2月19日、ダイバーシティ、ワーク・ライフ・バランスをテーマにした講演会
・タイトル: 会社を元気にする吉越流マネジメント革命
・講師: 吉越浩一郎さん、トリンプ・インターナショナル・ジャパン元社長
 今は南仏(奥さんの実家)と日本に半分半分滞在して講演、執筆活動をされている。(いいなぁ、そういう暮らし)
・トリンプ(女性下着の会社)時代に19年連続で増収増益を達成した。
 仕事の効率性を高める、働きやすい企業風土を作るために取り組んだこと。
 「早朝会議」で即断即決、「がんばるタイム」「ノー残業日」(時間をかけるのではなく仕事の密度を濃くする。能力・効率を上げる)、「“さん”呼び運動」(フラットな組織)、「禁煙奨励制度」(愛の密告制度、禁煙できたら奨励金)、「罰金制度」(会議遅刻など決められたことを守れない場合、部署のボーナス予算の原資枠から罰金を徴す)等。
・その他の印象に残った話。
座右の銘「成功するまでやれば必ず成功する」(成功に必要なものはヒラメキと努力と成し遂げたいと熱望する気持ち。徹底してやり遂げる)
能力を発揮するためには気力(意力・やる気)が必要。それを支える体力が基本。


【宿屋塾】
・2月25日、ホスピタリティ業界に関する講演会
・「ホテレスショー」開催の東京ビッグサイトにて
 20100225 東京ビッグサイト.jpg

・タイトル: ホテルに取り憑かれた男のホスピタリティビジネス哲学
・講師: ホルスト・シュルツ氏、リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー創始者
 あの有名なクレドを生み出した伝説のホテリエ。現在は、ウエストペーセス・ホテル・グループを創設し、ラグジュアリーホテル(カペラ、アヤナというブランド)の運営に携わっている。
・マネジメントとは、うまく仕事が回るようにすること。リーダーシップとは、企業を存続させる環境作り。従業員は同じ夢をもつ仲間。
ブランドとは、同じサービス・クオリティを提供する、お客様との約束。


【庭のホテル東京 三崎町サロン 江戸馳走の会 其の二】
・3月21日、東西の古くから伝わる様々な美味しい食べ物などを通して日本文化の良さを再発見する、をテーマにしたセミナー
 「馳走」とは、その昔、お客様をもてなすために馬を走らせ方々から食材を集めたことから、「もてなすこと」「もてなしの料理」の意味になったそうです。
・タイトル: 日本酒と春の粋を楽しむ
・講師: 安澤義彦さん、1830年創業の日本酒メーカー朝日酒造㈱の研究開発担当
・こだわりの酒造り。良い米、名水、人(技)が大事。
 試飲(きき酒)をしました。
 20100321 江戸馳走の会2.JPG
 Aは久保田の紅寿、Bは参乃越州。米によって味も匂いも後味も違う。
 清酒の製造工程、お酒の種類(吟醸、純米酒、本醸造、普通酒)の話などを伺いました。
 ホテル内の日本料理「縁(ゆくり)」の花見懐石膳をいただきながら日本酒をグビグビ。
 20100321 江戸馳走の会3.JPG

 家庭で冷酒をおいしく飲むコツ。
 冷蔵庫から出して30分前後、常温から冷蔵庫に入れて一時間半~三時間が飲み頃の温度。
 燗酒は人肌燗(35℃)がちょうどいい。
 お酒の保管は、光と熱は禁物(できれば冷蔵庫に)、開栓したら早めに(空気の酸化作用が起きる前に)、香りの強いもののそばに置かない(アルコールに香りが移る)、ビンごと冷凍庫に入れない(凍結膨張で割れる)。
 20100321 江戸馳走の会4.JPG
 春限定の吟醸酒、越州 桜日和のほか、久保田の千寿もいただきました。

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