アンドリュー・ワイエス展 [アート&デザイン]
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催の『アンドリュー・ワイエス展(Emotion and Creation)』を観てきました。
1917年生まれ、現在91歳のアメリカ人画家、アンドリュー・ワイエス。
故郷のペンシルバニア州とメイン州の夏の別荘で描くアメリカの広大な自然、物静かな情景。
今回の展覧会では彼の特徴であるテンペラ作品(顔料に蒸留水と卵黄を混ぜ合わせた絵具で描いた絵)が出来上がる前の鉛筆素描、水彩画、ドライブラッシュによる習作が並べられていました。完成品を見るだけでは気づかない創作の過程を垣間見ることができました。
また、一人の画家の作品を一度にたくさん見ることで気づく特徴も。彼の作品の多くは全体が茶系で青がアクセントとして使われます。
ワイエスと言えば有名な作品が『クリスティーナの世界』
荒涼とした平原の丘の向こうの家に向かってピンク色のワンピースを着た女性が横座りのように地面に手をついている絵。人生に憂いている女性の姿を表現しているのだと思っていました。
これまでは架空の人物の想像上の構図かと思っていましたが、実はクリスティーナは夏の家の近くに二人で暮らすオルソン姉弟の姉であり、彼女は手足が不自由で野菜をとりに出て、這いながら家に帰ろうと細い腕で力強く地面を押さえている懸命な様子だったのです。
一人のアーティストに焦点をあてた展覧会はじっくりと作家の人となりや作品と対峙できるので勉強になります。
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1917年生まれ、現在91歳のアメリカ人画家、アンドリュー・ワイエス。
故郷のペンシルバニア州とメイン州の夏の別荘で描くアメリカの広大な自然、物静かな情景。
今回の展覧会では彼の特徴であるテンペラ作品(顔料に蒸留水と卵黄を混ぜ合わせた絵具で描いた絵)が出来上がる前の鉛筆素描、水彩画、ドライブラッシュによる習作が並べられていました。完成品を見るだけでは気づかない創作の過程を垣間見ることができました。
また、一人の画家の作品を一度にたくさん見ることで気づく特徴も。彼の作品の多くは全体が茶系で青がアクセントとして使われます。
ワイエスと言えば有名な作品が『クリスティーナの世界』
荒涼とした平原の丘の向こうの家に向かってピンク色のワンピースを着た女性が横座りのように地面に手をついている絵。人生に憂いている女性の姿を表現しているのだと思っていました。
これまでは架空の人物の想像上の構図かと思っていましたが、実はクリスティーナは夏の家の近くに二人で暮らすオルソン姉弟の姉であり、彼女は手足が不自由で野菜をとりに出て、這いながら家に帰ろうと細い腕で力強く地面を押さえている懸命な様子だったのです。
一人のアーティストに焦点をあてた展覧会はじっくりと作家の人となりや作品と対峙できるので勉強になります。
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