SSブログ

美しの和紙 [アート&デザイン]

東京ミッドタウンサントリー美術館で開催中の美し(うるわし)の和紙 天平の昔から未来へ』を観てきました。

20091018 美しの和紙.JPG
 ↑
 の「椿の造り花」は紅花や支子(くちなし)で和紙を染めて作ったもの。1250年続く東大寺の修二会(しゅにえ、お水取り)で観音に捧げられます。

他にも薬師寺の修二会(花絵式)の造り花も展示されています。本尊薬師如来に十種(梅・桜・桃・山吹・藤・杜若・百合・菊・椿・牡丹)の造り花を捧げるとのことで会場入口に飾られている大きく鮮やかな造り花に圧倒されます。

展示構成は次のとおり。

第1章 和紙の成り立ちと展開
和紙は楮(こうぞ)・雁皮(がんぴ)・三椏(みつまた)の繊維を素材として手漉きの技法で作られます。

第2章 祈りの造形
和紙は繊維が絡み合って作られるため、外部からの力に対して丈夫で柔軟に対応できます。それで、折ったり曲げたりの変形可能。
展示品には神社で見られるお祓い道具の大麻(おおぬさ)、紙垂(しで)、御幣が見られます。

第3章 和紙の伝統を繋ぐひとびと
和紙作りの職人の作業風景を描いた絵巻、屏風など。

第4章 暮らしを彩る和紙の世界
襖の貼り工程(加賀奉書を使用)を再現するコーナーが面白い。
日常生活の中で和紙を使っていたものとして、襖・障子・屏風といった間仕切り、提灯・行灯、紙衣(かみこ)・紙布、扇子・団扇、傘などがあります。
驚いたのは紙布。一見糸で織ったもののように見えますが、実は和紙を細く紐状に切ってコヨリのようにしてつないで織った布。
手紙を和紙に書き折った折形や折り紙、折据(おりすえ)も興味深い。

いろんな種類の和紙を手で触ることができるコーナーもあります。
やわらかな色合い、風合いの和紙。
イサム・ノグチの光の彫刻『2mのあかり』(巨大な提灯)の展示も。
私の理想の部屋のイメージにはアルネ・ヤコブセンのSwan chairとともにイサム・ノグチのAKARIも含まれています。

【おまけ】
小腹がすいたので美術館お隣の加賀麩 不室屋shop x cafeで三時のおやつ。

20091018 栗あん麩餅&棒茶.JPG 栗あん麩餅と加賀棒茶

栗の渋皮の味がしっかり感じられる餡が生麩餅のうえにたっぷり、さらに栗がトッピングされて満足~
こうでなくっちゃ。

ランキング参加中。よろしければクリックを→ にほんブログ村 美術ブログへ

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。