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江戸園芸 花尽し [アート&デザイン]

神宮前太田記念美術館で特別展『江戸園芸 花尽し』を観てきました。

20091118 江戸園芸花尽し.JPG

万葉の昔から四季の移ろいを愛で、野に遊び花を詠んだ私たち日本人。
幕末に来日した外国人にも賞賛された江戸園芸文化を、庶民に愛された浮世絵から探る展覧会です。

序:花を着る
掛軸の絵の中の江戸女性たちの着物に描かれた四季の花。いつの時代にもファッションの中に花は欠かせません。

I 暮らしの中の園芸
江戸時代の園芸ブームは現在のガーデニングブーム以上の盛り上がりだったようです。
天皇・将軍といった身分の高い人は広い庭で、武士・町人といった庶民は鉢植えで、園芸を生活の身近なものとしました。

II 百花繚乱-江戸の花-
庶民の生活を題材とする浮世絵に当時の園芸植物が描きこまれています。

III 人気キャラクター 植木売り
植木売りは歌舞伎役者の中でも大人気の役だったそうです。

IV 鉢植えにまつわる物語
江戸時代に親しまれていた謡曲「鉢木(はちのき)」
鎌倉幕府の御家人である佐野源左衛門が旅の僧侶(北条時頼)に暖をとらせるため大事にしていた松・梅・桜の鉢植の木を薪にするという場面が描かれています。

V 紀州徳川家の園芸趣味
広大な大名庭園「西園」は本格的な温室も備える植物園でした。

VI 華麗なる鉢の魅力
18世紀後半から植木鉢が量産され幕末には庶民も愛好するようになりました。
磁器は17世紀初めに日本で生産が始まったが高価なものでした。染付、瑠璃釉による鮮やかな藍色、青磁、豪華絢爛な文様が華やかなインテリアになったのです。有田や尾張で焼かれたものが中心で、吉祥文様がほとんどでした。

VII 子どもたちの園芸知識
「おもちゃ絵」と呼ばれるジャンルの浮世絵で、植物の絵の脇に名前を平仮名で添えられている学習のための図鑑のようなものがありました。

VIII 花と緑の江戸の町
江戸時代は四季折々の植物をめでることが大事なレジャーの一つでした。梅・桜・藤・菊・紅葉…
これは現代においても変わりませんね。

花(植物、自然)のある生活。私にとってなくてはならないものです。

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