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皇室の名宝2期 正倉院宝物と書・絵巻の名品 [アート&デザイン]

週末まで上野東京国立博物館 平成館で開催されていた皇室の名宝 -日本美の華 2期 正倉院宝物と書・絵巻の名品』を鑑賞してきました。

20091127 皇室の名宝2.JPG

丸い螺鈿紫檀阮咸(げんかん)は聖武天皇遺愛の品の琵琶に似た弦楽器。二羽のオウムにはヤコウガイの貝殻とウミガメの甲羅が使われています。
漆胡瓶(しっこへい)は鳥の頭の形をした水さし。ペルシアで生まれた形が中国を通って日本に伝わったそうです。

第1章 古の美 考古遺物・法隆寺献納宝物・正倉院宝物
歴史の教科書で見覚えのある「聖徳太子像」(法隆寺献納宝物)
奈良時代(8世紀)の掛軸です。
一万円札の肖像画が福沢諭吉に替わって何年も経つので、聖徳太子の姿を見たのは本当に久しぶり。
聖徳太子が書いたお経の解説書「法華義疏」(法隆寺献納宝物)は紙に墨で書いた書物として日本最古のもの。

第2章 古筆と絵巻の競演
「春日権現験記絵(かすがごんげんげんきえ)」は全20巻の長い絵巻。
人物は表情豊かに生き生きと描かれ、息づかいや話し声・笑い声までも聞こえてきそうな臨場感。鹿がフンをしていたり、犬が身体を掻いてノミが飛び出ていたり、滑稽味も現れています。

第3章 中世から近世の宮廷美 宸翰と京都御所のしつらえ
俵屋宗達筆「扇面散屏風」は8曲1双の屏風に41面の扇面画が貼り付けられていますが、その色彩や扇の配置に宗達のアートディレクターの力量が発揮されているような気がします。
狩野探幽筆「源氏物語図屏風」は6曲1双に源氏物語54帖の情景が描かれています。

第4章 皇室に伝わる名刀

特別展関連展示 正倉院宝物の模造制作活動 伝統技術の継承と保護

御物は天皇の保有物、宝物は正倉院や三の丸尚蔵館、書陵部陵墓課・図書課、用度課などが所蔵しています。

今回の学び。物の数(員数)の単位。
鏡は1面、箱は1合、衝立は1基、鎧は1領など。

展示品を見ながら、自分でいいなと思う作品番号を書きとめていたら、ほとんどすべてでした。
1期と同じく、どれ一つとっても逸品ぞろい。さすが皇室です。

【おまけ】
平成館ロビー吹き抜けの天井照明。

20091127 東京国博平成館.jpg

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