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江戸の彩 珠玉の浮世絵コレクション [アート&デザイン]

神宮前にある太田記念美術館で、開館30周年記念特別展江戸の彩 珠玉の浮世絵コレクション』が開催されています。

20100108 江戸の彩1.jpg

1980年1月にオープンして以来30年。
東邦生命会長を務めた実業家・五代太田清蔵氏(1893-1977)が収集した浮世絵コレクション約1万2千点の中から名品を選りすぐって公開されています。
(前期・後期で展示替えあり)

20100108 江戸の彩2.jpg

葛飾北斎の『冨獄三十六景 凱風快晴』(赤富士)や東洲斎写楽の役者絵など、めったに見られない名品の本物を目にすることができます。

展示構成は次のとおり。

1.肉筆画の名品
浮世絵師が版画と並行して描いた肉筆画。
絵も素晴らしいが、掛軸の表具(織・染・刺繍)も興味深い。

2.初期の浮世絵版画
墨摺絵(すみずりえ)→丹絵→紅絵→漆絵→紅摺絵、と変遷。

3.錦絵の草創と発展
浮世絵の多色摺りの技術が飛躍的に高まった。

4.天才絵師たちの競演
勝川派(喜多川歌麿ら)、歌川派(歌川豊国ら)、正体不明の東洲斎写楽の登場。

5.浮世絵の成熟と展開
美人画、役者絵、武者絵、戯画、名所絵などの多彩なジャンルで描かれた。

6.幕末から近代へ
歌川国芳・広重・国貞、葛飾北斎らの登場。

7.版本の世界
版本とは、版刻した書籍の総称。風俗絵本、狂歌絵本、草双紙の挿絵などに浮世絵が使われた。

【おまけ】
「うきよ」
16世紀以前の長い戦乱の時代が終わり、平和の訪れた17世紀の江戸。
「憂き世」ではなく「浮き世」と表され、新しい時代、すなわち「当世風」「現代風」という意味で使われた。
浮世絵は、当時の風俗、遊興のさまを楽しく写した絵のことを言う。

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アンズ

いっこさま
私は子供の頃、京都の美術館の近所に住んでいたので、気軽に展覧会に行っていました。
今は、畑と工場と道路に囲まれた田舎暮らしで、なかなか、美術館までいけません。
いっこさまが、色々な展覧会の様子を教えてくださるのが、とても嬉しいです。
私の大好きな【ボン・ボヤージュ】さんのブロブで、面白い特別展を見つけましたので、御紹介します。
『いけばな』〜歴史を彩る日本の美→http://blogs.yahoo.co.jp/ikeike32427/23732774.html

by アンズ (2010-01-15 12:11) 

いっこさん

★アンズさん、展覧会情報をありがとうございます。
この特別展、私もチェック済で、実は今日これから行ってきます。報告はまた後ほど。
美術がお好きなのですね。清方の「妖魚」の印象も観察眼が鋭いです。(たしかに人魚にしては唇が赤すぎます)
by いっこさん (2010-01-17 08:36) 

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