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やまとごころを問う [学び]

先週末はずっと部屋にこもっていた反動で、平日はランチに外出したり、仕事帰りに寄り道したり。
木曜の夜は会社の社外講演会で慶應丸の内シティキャンパス(丸ビル内)の「夕学五十講」を受講してきました。

講師は奈良県立万葉文化館 館長の中西 進さん
『万葉集』などを主に、日本文化の研究をされています。

講演のタイトルは「やまとごころを問う」

「やまとごころ」すなわち「日本人の心」には3つの特徴があるとのこと。
1.バランス感覚
外からの文化を自国文化とうまく調和させながら受け入れる調和力
中西さんは、日本人は“受け入れ上手”と言います。
例えば、中国文化が入ってくると、しばらくは異文化として存在するが、そのうち日本の文化に溶け込んで一つになる。
また、日本は白黒を敢えてはっきりさせず曖昧なままにしておく“大人の文化”とも。

2.センスの良さ
他のモノに見立てて理解する象徴力
茶道でももともとの目的とは違うものを別の用途で使ったりしますよね。

3.進取の気性
他者から教わり良いものを進んで取り入れようとし、自分を成長させる。
敬語は、他者に対して自分を低くして他者を敬うと同時に、教わろうとする姿勢。良いものを進んで取り入れ自分を成長させようとする精神が日本人にはある。

こうやって振り返ってみると、日本人って、欧米文化の人とは異なり、Yes/Noがはっきりしないということを優柔不断のように言われたりしますが、敢えて「対立」するのではなく「調和」をもって関係性を構築しようとしてきたのかもしれません。

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コメント 4

まるち

日本神話を思い出しました(笑)時には侵略目的なんぞでやってくる
異国の神様が居心地良くて結婚して住み着いちゃうとか・・・
「対立」するのではなく「調和」、いいですね。
by まるち (2010-06-14 05:11) 

Mrs.B

最近「調和」という言葉に縁があります。
私自身はいつも自分は優柔不断なのではなくて、柔軟(フレキシブル)であると話しています。
調和は、日本人の美徳ですが、日本人同士だと問題の解決にてこずることも多いですね。
by Mrs.B (2010-06-14 19:32) 

いっこ

★まるちさん、いま思いつきました。
外国の料理を日常の食卓に取り込んでしまう「アレンジ力」も日本人の力ですかね。
by いっこ (2010-06-14 20:42) 

いっこ

★Mrs.Bさん、たしかに日本人同士の場合、曖昧な表現に終始していると結局何が言いたいの?ってことになりがちですね。
by いっこ (2010-06-14 20:44) 

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