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オルセー美術館展2010 ポスト印象派 [アート&デザイン]

六本木の国立新美術館で開催中のオルセー美術館展2010 ポスト印象派」に行ってきました。

20100709 オルセー美術館展ポスト印象派1.jpg
(アンリ・ルソー「蛇使いの女」1907年)

パリ、オルセー美術館が印象派を中心にしたギャラリーの改装工事を行っているのに合わせ、名作100点余りが来日。半分以上が日本初公開だそうです。

20100709 オルセー美術館展ポスト印象派2.jpg
(左上からゴッホ「自画像」1887年、セザンヌ「水浴の男たち」1890年頃、
 ドニ「木々の中の行列(緑の木立)」1893年、
 ドガ「階段を上がる踊り子」1886-90年、
 ゴーギャン「タヒチの女たち」1891年、モネ「ロンドン国会議事堂、霧の中に差す陽光」1904年)

会場構成は次のとおり。
第1章 1886年-最後の印象派
1874年、モネやピサロら若い画家たちが後に印象派展と呼ばれる初めての展覧会を開催。
1870年代の終わり頃から印象派の画家たちは各々の進むべき道を模索し始める。
主な画家と作品。
クロード・モネ「日傘の女性」、アルベール・べナール、エドガー・ドガ、アルフレッド・シスレー、カミーユ・ピサロ。

第2章 スーラと新印象主義
スーラは光学や色彩学など科学的な知識を応用し、独自の点描技法を考案。
スーラが亡くなった後、シニャックが新印象主義の理論を広く普及させた。
ジョルジュ・スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」の習作、ポール・シニャック。

第3章 セザンヌとセザンヌ主義
セザンヌの独特なヴォリューム感、平面的な筆致。油絵なのに、水をたっぷり含んだ水彩画のようです。
ポール・セザンヌ、モーリス・ドニ、ポール・ゴーギャン、パブロ・ピカソ

第4章 トゥールーズ=ロートレック

第5章 ゴッホとゴーギャン
一時期、アルルで共同生活を試み、悲劇的な破局を迎えた二人。
ゴッホは力強い筆致と激しい色彩による独特の画風と生み出し、ゴーギャンは力強い色彩による装飾的な画面に観念的な主題を描く独自のスタイルを確立。

第6章 ポン=タヴェン派
ブルターニュ半島の小村ポン=タヴェンで、ゴーギャンは平坦な色面に強い輪郭線というクロワゾニスムの手法で描くベルナールと出会う。
エミール・ベルナール、ポール・セリュジエ

第7章 ナビ派
セリュジエの描いた風景画「護符(タリスマン)」をきっかけに、ドニ、セリュジエ、ボナール、ヴュイヤールらがナビ派を結成。(「ナビ」とはヘブライ語で預言者を意味する)
シルクスクリーンのような平坦な色面を多用した装飾的な画面。

第8章 内面への眼差し
ナビ派(ボナール、ヴュイヤールら)と象徴主義(クノップフ、ハンマースホイら)。
心理的葛藤や滑稽さ、内面の孤独などを表現。

第9章 アンリ・ルソー
遠近法によらない独自の空間表現と独創的な色彩の対比やグラデーション。まるで飛び出す絵本のようです。
謎めいた、神秘的、不思議な雰囲気が漂います。

第10章 装飾の勝利
ナビ派は雑誌の挿絵やポスター、舞台芸術など、幅広い造形活動に携わった。

傑作ばかりで“満腹”です。

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コメント 6

Mimi

ドニの「木立の中の行列」がとっても素敵。
こういう色彩のタロットカードがあったら
買っちゃうなぁ。
by Mimi (2010-07-13 02:26) 

cecileyvr

アンリ・ルソー、にゴッホまで! さすが東京ですね~。大混雑だったのでは?
by cecileyvr (2010-07-13 12:17) 

RICA

こんにちは。

オルセー、大好きな美術館。
ここで、ドガやゴーギャンの素晴らしさに目覚めた。
それまではドガもゴーギャンも、なんて暗い色なんだろう。。。この人達、暗いよ。。。だったんだけど。

今ではゴーギャンの特にタヒチ時代の絵が大好きです。
by RICA (2010-07-13 23:53) 

いっこ

★Mimiさん、そういう好みですか~
これまで知らない自分好みの絵に出会うのも展覧会に行く楽しみです。
by いっこ (2010-07-17 08:21) 

いっこ

★Cecileさん、私は金曜の延長開館(夕方)に行くようにしているのですが、今回はやや混雑していましたね~
by いっこ (2010-07-17 08:24) 

いっこ

★RICAさん、オルセーもオランジェリーもルーブルも、もっとたくさん美術館やギャラリーが身近にあっていいなぁ
by いっこ (2010-07-17 08:33) 

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