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皇帝の愛したガラス [アート&デザイン]

サントリー美術館でヴェネチアン・ガラスの展示を見た翌日、白金台の東京都庭園美術館で国立エルミタージュ美術館所蔵「皇帝の愛したガラス」展を見てきました。

20110913 皇帝の愛したガラス.JPG
左上:犬の像、スペイン、アンダルシア、17世紀後期-18世紀
左下:王冠の下に「MR」のモノグラム(組合せ文字)のある栓付きデカンター、ロシア、帝室ガラス工場、18世紀後期
右上:花を描いた花器、フランス、ナンシー、ドーム兄弟ガラス工場、1900年頃
右下:花器、ロシア、帝室ガラス工場、1810-1820年代

ロシアのサンクトペテルブルグにある国立エルミタージュ美術館が世界有数の質と量を誇るガラスコレクション。
ヨーロッパ各地、各時代の特徴的な形状や技法を網羅した最高レベルの作品が収められ、総数は2000点を超えると言われています。

会場構成は次のとおり。

1章 ルネサンスからバロックの時代へ
1)水の都の幻想―ヴェネツィア(15世紀末~18世紀初頭)
レースグラスの一種、ヴェトロ・ア・レトルティ(無色ガラスに糸状の乳白色ガラスを封入する繊細な模様を生み出す技法)の作品が多数。
レースグラスを見ると、DNAの二重らせん構造、もしくは藻類の顕微鏡拡大写真を思い出す私って理系女子(リケジョ)っぽい?

2)深い森の光と影―ボヘミア、ドイツ、フランス(16~18世紀)
3)南国の情熱―スペイン(17~18世紀)

2章 ヨーロッパ諸国の華麗なる競演
1)技巧と洗練―ヴェネツィア、イギリス、フランス、オーストリア、ボヘミア、ドイツ(19世紀)
色ガラス棒を並べて溶着し、花のような断面を作り出すミッレフィオーリ技法は、紀元前後にローマで発明され、19世紀半ばにヴェネツィアのフランキーニ父子が復活させたもので、「千の花」と呼ばれています。日本のトンボ玉にも影響を及ぼした。

2)手仕事の小宇宙―装飾品の世界
3)新しい夜明け―アール・ヌーヴォー、アール・デコ(19世紀後半~20世紀初頭)

3章 ロマノフ王朝の威光―ロシアのガラス(18-20世紀)

二日続けてガラスについて学び、より一層ガラスについての理解が深まると同時に、エルミタージュ美術館への思いが強くなりました。
私の将来の旅行先リストに、ロシア(モスクワの建築物とサンクトペテルブルグでアートとバレエ鑑賞)が含まれているのは言うまでもありません。

【おまけ】
11月からリニューアル準備のため休館になる東京都庭園美術館。
この美術館があることも私が白金を暮らす場所に選んだ理由の一つだっただけに、休館が残念ですが、さらに素敵な美術館となって再オープンされるのを心待ちにしようと思います。

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