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マーク・ロスコ 瞑想する絵画 [アート&デザイン]

きのう(土曜)はまた一日部屋でグッタリ、のんびり。(最近の週末パターン)
でも、今日は早起き。7時半にはお出かけです。
千葉県佐倉市にある川村記念美術館で企画展『マーク・ロスコ 瞑想する絵画』を観てきました。(11日まで会期延長)

20090607 マーク・ロスコ展.jpg

マーク・ロスコ(1903-1970)は以前から好きな画家。
大きなキャンバスに茫洋と広がる深い赤の色面。

川村記念美術館にはロスコの作品だけを展示する「シーグラム壁画」のための部屋がありますが、今回、他のギャラリーからの作品とともにまとまった企画展となりました。

「シーグラム壁画」とは。
ロスコは「いつか自分の絵画空間」(他の画家の絵とは一緒にされず、自分の思い通りの照明、展示方法がなされた部屋)を手に入れたいという夢をもっていた。
その夢をかなえるチャンスが訪れた。ニューヨークのシーグラム・ビル内の高級レストラン、フォーシーズンズの一室を飾る作品を依頼され、一年半かけて制作。
しかし、納品直前に店に足を運び、その空間が自分の作品にふさわしくないと即断で契約解除。
行き場を失くした30点の絵は世界中にばらばらに散っていきました。

今回、ワシントンD.C.のナショナル・ギャラリー、ロンドンのテート・モダンの所蔵品も集まり15点がはじめて一度に展示されたのです。
ワインレッド・オレンジ・黒を基調に窓枠のような形を配した絵。
その展示方法はロスコの意思に従い、壁の高い位置に作品間の間隔を狭くして展示するという独特なもの。キャンバスも額縁なしで絵そのものと真正面から対峙する。
彼の徹底した美学と真剣勝負です。

【おまけ】
川村記念美術館はDIC株式会社(大日本インキ化学工業)が関連グループ会社とともに収集した美術品を公開するため、1990年開館。

20090607 川村記念美術館1.JPG

17世紀のレンブラントによる肖像画、モネやルノワールなどの印象派絵画、ピカソ、シャガールなどの西洋近代美術、日本の屏風絵、カンディンスキーら抽象絵画のパイオニア、エルンストやマグリットらシュルレアリスムの作品など20世紀ヨーロッパ美術、ポロック、ニューマン、モーリス・ルイス、フランク・ステラなどの20世紀後半のアメリカ美術にいたるまで多彩なコレクション。

個人的にはアメリカ美術の充実ぶりに感激。(あー、久しぶりにニューヨークに行きたくなってきた。MoMA、ホイットニー美術館、グッゲンハイム美術館などなど。。)

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