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マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化 [アート&デザイン]

六本木の東京ミッドタウン、サントリー美術館で日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化」を観てきました。

20110225 マイセン磁器の300年.jpg
神話図壺、フォルム原型18世紀中期、製造1880-1900年頃

会場構成は次のとおり。

第1章 西洋磁器の創成期
17世紀、景徳鎮、肥前有田の磁器がオランダの東インド会社の船でヨーロッパへ。エキゾティックで高価な磁器は「白い金」と讃えられた。
磁器の製法を最初に解明したのが、ドイツ東部のザクセン選帝公国。
1710年、王立磁器製作所としてマイセンの歴史が始まる。

コーナー順に「磁器製法の発見」「色絵の完成」「東洋への憧れ」「ヨーロッパ様式の誕生」
柿右衛門写し、伊万里金襴手写し、シノワズリ(中国趣味)など、中国・日本への憧れが見てとれます。東インド会社にちなみ、東洋様式をインド文様と呼んでいました。
ヨーロッパ様式では、マイセンの代表的な絵柄ブルーオニオンや貼花装飾、浮彫、立体造形、騙し絵(トロンプ・ルイユ)が登場しました。

第2章 王の夢、貴族の雅
アウグスト強王とその嫡子アウグスト3世の時代(18世紀)、マイセン磁器は黄金期を誇った。マイセン磁器は宮殿装飾に不可欠な要素となった。
日本宮の大広間を飾った大きな動物彫刻、揃の組食器セルヴィスが「王の夢」
「貴族の雅」である小型彫刻(フィギュリン)は食卓飾りの一部をなす人物像に起源をもつ。

第3章 市民階級の台頭と万国博覧会
2大巨匠、ヘロルトとケンドラーの死により一つの時代が終わり、万国博覧会の開催により第二の黄金時代を迎えた。

第4章 モダニズムの時代、アール・ヌーヴォー、アール・デコ

第5章 創造の未来へ
2010年6月6日に創立300周年を迎えたマイセン。伝統を守りつつ新しい磁器の可能性を求めた新しい挑戦を続けています。
やはり、時代をこえて持続するものは常に変革している!

マイセンのフォルムやデザイン、質感、色・絵柄など、品の良さが私好み。

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コメント 2

cecileyvr

時代を超え変革しつつもオリジナルの豊かな表現があってこそ。充実した展示だったようですね。うらやまし~
by cecileyvr (2011-03-03 14:14) 

いっこ

★Cecileさん、次の一時帰国で東京の美術館に行く時間があるといいですね。
by いっこ (2011-03-03 23:49) 

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