SSブログ

ラファエル前派からウィリアム・モリスへ [アート&デザイン]

目黒区美術館で開催中の「ラファエル前派からウィリアム・モリスへ」を観てきました。

20110612 ラファエル前派からウィリアム・モリスへ.jpg
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(1828-82)「マリーゴールド」1874年、ノッティンガム市立美術館

産業革命後の19世紀中頃のイギリス。
物の豊かさと引き換えに精神性が失われていくことに不安を覚え、中世に憧れをもった時代。
思想家ジョン・ラスキン(1819-1900)は「自然の教えを思い出す」ことを唱え、これに共鳴したウィリアム・ホルマン・ハント(1827-1910)、ジョン・エヴァレット・ミレイ(1829-96)、ロセッティなどRoyal Academyの若い画家たちが「ラファエル前派同盟」を結成し、絵画の革命を目指した。初期ルネッサンスの素朴で自然に忠実な絵画を志し、聖書や古代神話、中世の物語に画想を得た作品を描いた。

後期は、ウィリアム・モリス(1834-96)、エドワード・コリー・バーン=ジョーンズ(1833-98)などが加わり、象徴性を高め、世紀末芸術やアール・ヌーヴォーの源流となった。彼らの絵画は明治時代の日本の美術界、文学界に清新な刺激も与えた。

精神性、自然をテーマにした絵画に心が穏やかになります。

絵画以外にも、モリス商会の「東方三博士の礼拝」(デザイン、バーン=ジョーンズ)の巨大なタペストリーやウィリアム・バージェス(1827-81)デザインの椅子「人魚」などが展示されています。


同時開催は「藤田嗣治展 人物と動物」
絵画のほか、陶器や玩具のような立体作品、日本にいる友人に宛てた葉書も展示されており、彼の文字や文章から人柄が垣間見られるような気がします。

ランキング参加中。よろしければポチッとクリックお願いしま~す→ にほんブログ村 美術ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

Sacra Cafe東銀座でSUCASAバースデー会 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。