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横尾忠則展 絵人百九面相 [アート&デザイン]

高知県立美術館では、ちょうど会期が始まったばかりの展覧会「横尾忠則展 絵人百九面相」を観ることができました。

20110718 横尾忠則展絵人百九面相1.JPG

1960年代のグラフィック・デザイン、80年代以降の画家としての活動。
展覧会では、滝やY字路、温泉などの代表的なシリーズ作品のほか、コラージュやセラミックを用いた作品、未発表作、最新作など横尾さんの多彩な表現活動を知るにはもってこいの構成となっています。

私が今回の展覧会で気に入った一点。
20110718 横尾忠則展絵人百九面相2.JPG
Triangle Energy、1992年

一連の滝シリーズでしょうか。
中央に二人の武士のシルエット。
巌流島で宮本武蔵と決闘した佐々木小次郎が、「燕返し」をあみだした場所と伝わる福井県の一乗滝(いちじょうだき)をイメージしたものかしら。
ライオンと左隅の真っ赤な彼岸花が印象的。

ラッキーなことに、翌日からの予定だった公開制作を間近に見ることができました。
高知県立美術館は土佐漆喰仕上げの建物。一方で、内側にはギリシャ神殿の列柱のような西洋風建築の雰囲気もあり、和洋折衷。
そして、間の空間に大きな石の彫刻作品が設置されています。
20110718 5高松県立美術館.JPG

公開制作で描かれていた絵は、美術館の建物とこの彫刻作品をモチーフに組み合わせたもの。
完成した作品と、いつか、どこかの美術館でめぐり合う日を楽しみに。

横尾忠則さん、1936年生まれ。現在74、5歳。
相変わらず精力的に制作活動をされています。
今回以外にも、数年前には金沢21世紀美術館でも公開制作をされていました。
大勢の人が見ている前で制作するのって、どんな気持ちなんでしょう。もし、質問できたなら、心境を尋ねてみたいものです。

【おまけ】
高知県立美術館は、エコール・ド・パリを代表する画家、マルク・シャガールの作品を常設展示していることで有名。
こちらもラッキーなことに、「死せる魂」というロシアの小説家、ニコライ・ゴーゴリ(1809-1852)が1842年に発表した長編小説の挿画となった版画作品の展示最終日でした。

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