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岸田劉生 肖像画をこえて [アート&デザイン]

今日が最終日の展覧会『没後80年 岸田劉生 肖像画をこえて』西新宿損保ジャパン東郷青児美術館で観てきました。

20090705 岸田劉生 肖像画をこえて1.jpg
1918年、麗子肖像(麗子五歳之像)

麗子像の油絵で有名な岸田劉生(1891-1929)
この展覧会では肖像画のみ約80点が集められていました。

岸田は20代はじめ、ひたすら自分を描き、次に“首狩り”と言われるほど友人・知人の肖像画を描きました。

20090705 岸田劉生 肖像画をこえて2.jpg

彼は言います。
「人が心の内に感じる『内なる美』の表現方法には三つある。
①装飾の美:内から美が形作られて来るもの。ただの線、形、色の美
②写実の美:自然の形に即して美(装飾)を見てそれを追求するもの
③想像の美:自然の形を記録・想像し、それを自由に使って内なる美と生かす」

娘の麗子が生まれると、繰り返し麗子の肖像画を描いた岸田。
画家にとって人間の顔ほど興味深いものはないと語ったそうです。
麗子を描くようになって、唯物的(物質的)から唯心的(精神的)な域が多くなった、と転機を自覚したとのこと。

麗子の不気味な笑みは禅画に出てくる「寒山拾得」の寒山の影響のようです。


常設展示コーナーでは、購入時にその価格の高さで話題になったゴッホの『ひまわり』の実物を見ました。黄色、オレンジの真夏を思わせる絵。

【おまけ】
損保ジャパン東郷青児美術館は損保ジャパン本社ビルの42階にあります。
大きな窓からのながめ。

20090705 コクーンタワー.jpg

またしてもコクーンビルです。近い。
左側の新宿御苑の緑のかなたに六本木ヒルズや東京タワーが見えます。

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