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いきで素敵な江戸しぐさ [学び]

一週間前の記録です。
1月31日(日)、水道橋駅近くの庭のホテル東京が定期的に開催する三崎町サロンに参加しました。(14時~15時半、参加費3,500円)

20100131 江戸しぐさ.JPG

いきで素敵な江戸しぐさ 其の三」というテーマで講師は越川禮子さん。(お歳はなんと84才!)

江戸しぐさの「しぐさ」は漢字をあてると「思草」(心がけが言葉に表れる行為)であって「仕草」(あることをする時の表情や所作)ではありません。
商人(あきんど)しぐさとも言い、江戸の城下町に住む町方のトップに立つ人たち(今でいう経済人)の生き方や考え方が瞬間に現れる目つき、表情、ものの言い方、身のこなしのことを指すそうです。

「江戸っ子」の5つの条件
(1)江戸しぐさができる
(2)時泥棒にならない(相手の時間を盗まない)
 例えば、電話をかけて「今、少し話してもいいですか?」と気遣える。
(3)肩書を気にしない
(4)遊び心がある(知識ではなく感性、センス、知恵を比べ競う)
(5)世辞が言える(お世辞とは違う)
 例えば、「こんにちは…」のあとに大人らしい言葉(お愛想)を続けられる。

noblesse oblige(ノーブレス・オブリージュ、高い身分に伴う義務=人に寛大で立派にふるまうこと)にも通じる概念です。

「江戸しぐさ」の教え
(1)健康: 自然(じねん)に生きることが大前提=無理をしない
 人間は元気でないといけない。元気が自然の状態。食事は同じものばかり食べない。
(2)人間関係: 外国人(とつくにびと)と赤の他人との付き合いを大事に
 異文化との共生には、互角で向き合い、言い合い、付き合う。自分を謙り、相手を立てる。
 プライバシーを守る。“いき”の反対語として“野暮”がありますが、「どちらへお出かけ?」と相手の行き先をたずねるのは野暮、「お出かけですか?」という程度にとどめる。(レレレのおじさんは江戸っ子だったのですね)
(3)平和: 争わない

人間関係を円滑にする言葉遣いや思草について他にもいろいろあり、印象に残った話。
●見てわかることは言わない。読んでわかることは訊かない。
 例えば、「最近お太りになりましたね」というのは失礼。
●相手から気分を害す言葉を発せられたら、その前に自分がどういう言葉を発したか、振り返ってみる。(売り言葉に買い言葉という表現もありますしね)
●人に紹介するというのは自分に責任を持つということ。やたらと紹介しない。(自分で判断してくださいという気持ち)

講演の冒頭に話された言葉が実は一番心に響きました。
「しぐさは知っていても(知識)しようがない。していないと(実践)意味がない」

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cecileyvr

粋な江戸人の心得、ひとつひとつが心に響きますね。
すっきりといなせな、でも相手を思いやる江戸っ子の心意気を意識していたいものです。レレレのおじさん、流石!
by cecileyvr (2010-02-09 07:07) 

いっこさん

★Cecileさん、私もレレレのおじさんに負けず、いきに、そしてイキイキと生きたいと思います。そういう意味も込めて自分の名前が気に入っています。
by いっこさん (2010-02-10 23:44) 

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