瀬戸内国際芸術祭2010 男木島 [アート&デザイン]
生活は常に前へ前へと進んでいるので、過去を振り返ってばかりもいられませんが、せっかく訪れた土地の記録は残しておきたいので、9月の瀬戸内アート島巡りの旅紀行を再開します。
初日、9月23日。高松港から女木島経由で男木島へ。
島の玄関口、男木港のフェリー乗り場すぐそばに男木交流館があります。
交流館そのものがアート作品。スペインのアーティスト、ジャウメ・プレンサ(Jaume Plensa)の「男木島の魂」
内部が透けて見える半透明の空間に日本語、アラビア語、ヘブライ語、中国語などで書かれた白い文字が屋根となって覆っています。
芸術祭が終わっても恒久施設として残ります。
私が見たアート作品を順に。
●大岩オスカール(Oscar Oiwa)「大岩島」
旧公民館の白い空間(床、壁一面)に黒のマッキー(マジックペン)で海や島の絵を描いた。
●井村隆「カラクリン」
地魚料理のお店「円」の海が見える窓際の天井から銅や真鍮を組み合わせて作った海の生き物がぶら下がり、風に揺れる。
●川島猛とドリームフレンズ「想い出玉が集まる家」
新聞や雑誌、チラシ、包装紙などをキャベツの葉のように何重にも重ねた球状のオブジェ。家庭に眠っている捨てられずに残っていた手紙や日記など想い出のつまった紙で住民も制作に参加。
●八木マリヨ+縄バイタルリンクチーム「YOU&I-汝我 [なわ]の塔 地軸2010」
「想い出玉」が置かれてい薮上邸の中庭に高さ7mの古着の布を縄にした塔がそびえ立つ。
●松本秋則「音の風景(瀬戸内編)」
馬小屋や民家だった空間に竹や羽などのサウンド・オブジェが設置され懐かしい調べを奏でる。
●中西中井「海と空と石垣の街」
路地の石垣を海辺の大きな峡谷と見立て、鳥の巣箱のような小さな家を設置。
●高橋治希「SEA VINE」
海が見える窓から室内に波が押し寄せるような光景をインスタレーションで表現。陶磁器製の波には花や葉の形をした波しぶきも付いていて、よく見ると風景が描かれています。
●谷山恭子「雨の路地」
石垣などの上からバケツやヤカン、たらいなどを吊り下げて雨を降らせる。すると、下に置かれた屋根瓦に書かれた文字が浮かび上がる。水不足になりがちな島の生活との関連性を表現。
●北山善夫「誕生-産殿-性-生-死-墓-男木島伝説」
島の山頂近くにある豊玉姫神社は安産の神様として知られ、神社の伝説に着想を得て人間の生と死をテーマにしたインスタレーションを発表。
●漆の家プロジェクト「漆の家」
讃岐漆芸の技法で木造家屋を改装。「黒い部屋」では幻想的な漆黒の世界、「白い部屋」では夕焼けに染まる瀬戸内の海のような情景。
●谷口智子「オルガン」
立体迷路のように入り組んだ男木島の路地にパイプを配管。パイプをのぞきこむと望遠鏡になっていて向こうの海が見えたり、内側に詩が書かれていたり。坂の上のパイプの端から声を発すると坂下のもう一方の端で聞こえたり、ハモニカの音が聞こえたり。郷愁を誘う仕掛け。
●島こころ椅子プロジェクトグループ5「島こころ椅子」
豊玉姫神社の広場に置かれ、休憩場所にもなっている。
●眞壁陸二「男木島 路地壁画プロジェクトwallalley」
島で集めた廃材、廃船などを利用して建物外壁に絵を描いた。路地のあちこちに見られる。
●オンバ・ファクトリー「オンバ・ファクトリー」
オンバとは乳母車のこと。坂道や細い路地が多い男木島にカラフルなオンバを押したおばぁちゃんたちが行きかう。一つひとつがかわいいの。
●西堀隆史「うちわの骨の家」
香川県の伝統的手工芸品、うちわ。その竹製の骨を使ってかつて駄菓子屋だった家屋の1階、2階をうめつくす。この島で一番見たかった作品。
短時間(約三時間)にこれだけ見られて満足。
続いて、高速船で次の島、直島へ向かいます。
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初日、9月23日。高松港から女木島経由で男木島へ。
島の玄関口、男木港のフェリー乗り場すぐそばに男木交流館があります。
交流館そのものがアート作品。スペインのアーティスト、ジャウメ・プレンサ(Jaume Plensa)の「男木島の魂」
内部が透けて見える半透明の空間に日本語、アラビア語、ヘブライ語、中国語などで書かれた白い文字が屋根となって覆っています。
芸術祭が終わっても恒久施設として残ります。
私が見たアート作品を順に。
●大岩オスカール(Oscar Oiwa)「大岩島」
旧公民館の白い空間(床、壁一面)に黒のマッキー(マジックペン)で海や島の絵を描いた。
●井村隆「カラクリン」
地魚料理のお店「円」の海が見える窓際の天井から銅や真鍮を組み合わせて作った海の生き物がぶら下がり、風に揺れる。
●川島猛とドリームフレンズ「想い出玉が集まる家」
新聞や雑誌、チラシ、包装紙などをキャベツの葉のように何重にも重ねた球状のオブジェ。家庭に眠っている捨てられずに残っていた手紙や日記など想い出のつまった紙で住民も制作に参加。
●八木マリヨ+縄バイタルリンクチーム「YOU&I-汝我 [なわ]の塔 地軸2010」
「想い出玉」が置かれてい薮上邸の中庭に高さ7mの古着の布を縄にした塔がそびえ立つ。
●松本秋則「音の風景(瀬戸内編)」
馬小屋や民家だった空間に竹や羽などのサウンド・オブジェが設置され懐かしい調べを奏でる。
●中西中井「海と空と石垣の街」
路地の石垣を海辺の大きな峡谷と見立て、鳥の巣箱のような小さな家を設置。
●高橋治希「SEA VINE」
海が見える窓から室内に波が押し寄せるような光景をインスタレーションで表現。陶磁器製の波には花や葉の形をした波しぶきも付いていて、よく見ると風景が描かれています。
●谷山恭子「雨の路地」
石垣などの上からバケツやヤカン、たらいなどを吊り下げて雨を降らせる。すると、下に置かれた屋根瓦に書かれた文字が浮かび上がる。水不足になりがちな島の生活との関連性を表現。
●北山善夫「誕生-産殿-性-生-死-墓-男木島伝説」
島の山頂近くにある豊玉姫神社は安産の神様として知られ、神社の伝説に着想を得て人間の生と死をテーマにしたインスタレーションを発表。
●漆の家プロジェクト「漆の家」
讃岐漆芸の技法で木造家屋を改装。「黒い部屋」では幻想的な漆黒の世界、「白い部屋」では夕焼けに染まる瀬戸内の海のような情景。
●谷口智子「オルガン」
立体迷路のように入り組んだ男木島の路地にパイプを配管。パイプをのぞきこむと望遠鏡になっていて向こうの海が見えたり、内側に詩が書かれていたり。坂の上のパイプの端から声を発すると坂下のもう一方の端で聞こえたり、ハモニカの音が聞こえたり。郷愁を誘う仕掛け。
●島こころ椅子プロジェクトグループ5「島こころ椅子」
豊玉姫神社の広場に置かれ、休憩場所にもなっている。
●眞壁陸二「男木島 路地壁画プロジェクトwallalley」
島で集めた廃材、廃船などを利用して建物外壁に絵を描いた。路地のあちこちに見られる。
●オンバ・ファクトリー「オンバ・ファクトリー」
オンバとは乳母車のこと。坂道や細い路地が多い男木島にカラフルなオンバを押したおばぁちゃんたちが行きかう。一つひとつがかわいいの。
●西堀隆史「うちわの骨の家」
香川県の伝統的手工芸品、うちわ。その竹製の骨を使ってかつて駄菓子屋だった家屋の1階、2階をうめつくす。この島で一番見たかった作品。
短時間(約三時間)にこれだけ見られて満足。
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