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ジャクソン・ポロック展 [アート&デザイン]

ゴールデンウィークかつ展覧会の最終日(5月6日)、竹橋の東京国立近代美術館で生誕100年「ジャクソン・ポロック展」を観てきました。

20120506 ジャクソン・ポロック展.JPG
「インディアンレッドの地の壁画」(部分)、1950年、テヘラン現代美術館

Jackson Pollock(1912-56)
彼の絵に最初に出会い感動したのは20才代前半の頃(1980年代後半)だったかな。
“自由”が画面いっぱいに描かれているように受け止めたのかも。(その時の印象は覚えていないけど)

会場構成は次のとおり。

Chapter 1 1930-1941年 初期 自己を捜し求めて
ピカソのキュービズムに強い影響を受け、メキシコ壁画やネイティブ・アメリカンにもインスパイヤされた時期。

Chapter 2 1942-1946年 形成期 モダンアートへの参入
マティスの影響を受けた頃。この時期に彼の独特な技法が確立された。
ネイティブ・アメリカンの砂絵、シケイロスの実験工房、シュルレアリスムのオートマティスムの3つの重要な源泉をもっているそれらの要素を自己の内部で統合した。 
1942年、流動性のある塗料を流し込むポーリング(pouring)と滴らすドリッピング(dripping)の技法。
画面を同じようなパターンで均質的に覆っていくオールオーバー(allover)という技法も。
1943年、著名なコレクター、ペギー・グッゲンハイムに見出され、床に広げた大きなキャンパスに絵具をふり注いで描くアクション・ペインティングで注目を集めた。

Chapter 3 1947-1950年 成熟期 革新の時
カオスと批判された時期。
上↑の写真の絵もこの時代に描かれた作品。
黒の塗料で空白スペースをゆったりとった作品は、墨の書に通じるものを感じた。

Chapter 4 1951-1956年 後期・晩期 苦悩の中で
ブラックポーリングによる具象的なイメージの復活。
「ナンバー21,1951」という作品は、棟方志功の木版画のようでもある。


不安定な精神状況とアルコール依存症で精神分析医の治療を受けていたポロック。
飲酒運転により事故を起こし、44歳という若さで死亡した。

アーティストには酒や麻薬、女に溺れて身を滅ぼす人が多いような気がする。
好きなことを仕事にして生活の糧を得ることにすると、プレッシャーに耐えきれないときに精神が破綻するのだろうか。
気分転換をする「他の“極”」がないと、バランスがうまく取れなくなり逃げ場がなくなるのかな。


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コメント 2

おおたもさん

ジャクソン・ポロック、私も結構好きです。
芸術新潮の4月号が彼の特集でしたね。
by おおたもさん (2012-05-20 13:32) 

いっこ

★おおたもさん、おや意外な感じ。
(先日の球体の正体、おわかりになったでしょ♪)
by いっこ (2012-05-20 16:05) 

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