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陶磁の東西交流 [アート&デザイン]

丸の内の出光美術館『陶磁の東西交流 -景徳鎮・柿右衛門・古伊万里からデルフト・マイセン』を見に出かけました。

20081223 陶磁の東西交流.jpg

17~18世紀、柿右衛門・古伊万里といった日本の磁器はヨーロッパの王侯、貴族に強い憧れをもたらし、デルフト・マイセンといったヨーロッパ磁器に刺激を与えました。

芙蓉手(中国磁器の意匠の一つ)の写し、柿右衛門・古伊万里(日本磁器)の写しをそのオリジナルと一緒に並べることで似て非なる作が見てとれます。

私が感じた違いは‘空間の残し方’
ヨーロッパ磁器の皿では絵付けの仕方が皿全体で平板な印象。
一方、日本磁器の皿ではモチーフの配置に強弱が感じられます。空間を生かすというか、余韻を残すという言葉があてはまるような。

個々の作品を見ているだけでは気づかない特徴が同時に展示することで見えてくることがあります。

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タグ:陶磁 美術
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ブーリン家の姉妹 [シアター&シネマ]

渋谷のシャンテ・シネで上映中の映画『ブーリン家の姉妹』(原題、The Other Boleyn Girl)を観てきました。

20081223 映画ブーリン家の姉妹.jpg

16世紀のイングランド国王ヘンリー8世と王妃の間にはなかなか男の子が生まれず、世継ぎの心配をする国王。そして、一族の繁栄のために娘たちを利用しようと策略する新興貴族のブーリン卿。長女アンを国王の愛人にしようと企てるが、ひょんなことから国王は既婚の次女メアリーを気に入り一家を宮廷に呼び寄せ、そこから愛憎劇が始まる。

王妃と離婚するためにカソリックを離れ、自らが長となる英国国教会を作ったこと。
イギリスの黄金時代を築くエリザベス1世がヘンリー8世とアンとの間に生まれた女児だったということ。

歴史を単なる年号と出来事の組み合わせとしてだけ暗記する無味乾燥なものではなく、ストーリーとして理解できていたら高校時代の世界史はもっと楽しいものだったことでしょう。

映画のストーリーは史実とは異なる脚色の部分があるかもしれませんが、それでもイギリスをもっと知りたいという私の学習意欲をかきたてるのに十分な内容でした。そして、久しぶりに耳にするイギリス英語の心地よさ。(最近、イギリスで使っていたごく普通の単語が出てこなくてショックです)

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とらや 日本の遊び展 [アート&デザイン]

街中がクリスマスだのイルミネーションだのと西洋風のイベントで騒いでいるのとは無関係に和菓子の老舗とらやはしっかり日本の伝統を重んじています。

東京ミッドタウンのガレリア地下1階にあるお店には小さい企画展コーナーが設けられていて、和をテーマに現代の感性で表現した企画展示が定期的に開催されています。

1月にかけての展示は『日本の遊び 展』

20081211 とらや日本の遊び&ミニ羊羹.jpg

かるた、双六、貝覆い、組香などなど。
日本の伝統的な遊びには単なる娯楽的な要素のほかに教養や感性を高める深い意味もあります。
店内には手鞠、絵双六、羽子板、独楽などの遊戯具が展示されています。

私が遊ばせてもらったのは投扇興(とうせんきょう)という遊び。
台の上にのった的に向けて扇を投げ、的を落とす遊び。(これが意外と扇をコントロールして投げるのが難しい)
落とした後の扇と的の形(例えば、的が落ちて台も倒れたとか)によって役と点数を決めて遊んでいたそうです。役の名称は『源氏物語』の巻名や百人一首の言葉が使われたとかで、ここにも教養が必要になってきます。
なんとも雅な娯楽です。

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タグ:とらや

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