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東京国立博物館 春の庭園開放 [東京 お出かけ]

上野東京国立博物館の庭園は春秋に開放されます。(今年の春の開放は4月18日まで)
(秋の庭園開放の様子はこちらから)

春は梅から桜の時期です。私が訪れたのは4月10日。

本館前の大きなヨシノシダレ
20100410 東博花見1ヨシノシダレ.JPG

本館裏から望む庭園。手前はオオシマザクラ
20100410 東博庭園開放6オオシマザクラ.JPG

桜の散った花びらが歩道を埋め尽くしています。レッドカーペットならぬピンクカーペット。
20100410 東博庭園開放5.JPG

博物館の敷地内にはさまざまな種類の桜や桃の樹木が植わっています。

表慶館をバックに咲くのはイチヨウザクラ
20100410 東博花見2イチヨウザクラ.JPG

黒門と法隆寺宝物館の間にも桜。そして柳の緑が新鮮。
20100410 東博花見3黒門・法隆寺宝物館.JPG

キクモモは濃いピンクの花。たしかに花が菊に似ています。
20100410 東博花見6キクモモ.JPG

淡い緑色の花を咲かせる珍しい桜をはじめて見ました。ギョイコウサクラ(御衣香桜)
20100410 東博花見4ギョイコウサクラ.JPG

平成館の前、通用門そばには自然のグラデーションが見られます。
20100410 東博花見8.JPG

【おまけ】
法隆寺宝物館の1階にはホテルオークラのガーデンテラスがあります。
では、ももいろメルローのワインをいただきながらランチを。

20100410 オークラガーデンテラス鶏香草焼.JPG

大山鶏の香草焼きです。ローズマリーの味がおいしい。
エントランスホールで始まった桜コンサートのマリンバとヴィブラフォンの音色を聞きながら。

20100410 東博花見9桜コンサート.JPG
演奏された曲は「花」「さくらさくら」「春の小川」「春よ来い」「春が来た」「乱れ櫻瀧落し」「桜散る」

四季がはっきりしている日本。季節のなかでも春や桜は日本人にとって特別なもののようです。

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麗しのうつわ [アート&デザイン]

丸の内出光美術館で開催されていた麗しのうつわ -日本やきもの名品選」を観てきました。

20100322 麗しのうつわ.JPG
色絵芥子文茶壺(重要文化財) 野々村仁清 江戸時代前期

麗しい=輝くように美しい。華麗。整っていて美しい。端麗。

本展では、日本の古くて麗しい焼き物の器が約140点。
見ていて私のご機嫌もうるわしくなりました。

Ⅰ 京(みやこ)の美 -艶やかなる宴
清水焼などの京焼は、大和絵を思わせる豊麗な色絵や和歌・漢詩などを主題とした高雅な文学意匠によって人々を魅了した。
金銀や色彩で豪華に装うとともに、宴に集う人々に文学や絵画の話題を提供し、「和」を演出した。
展示されていた作者は、野々村仁清、尾形乾山、忍阿弥道八ら。

Ⅱ 幽玄の美 -ゆれうごく、釉と肌
志野や唐津の整いすぎない、余情をたたえた描線はゆるやかで自由な息吹を愛する、日本古来の感性に根ざす美しさ。
かすかさや深遠さを意味する「幽玄」
生命の儚さ、儚いゆえの美を愛惜する心から生まれた美意識。
古瀬戸黄瀬戸志野古唐津

Ⅲ うるおいの美 -磁器のまばゆさと彩り
17世紀初め、有田で作られた最初の磁器は新しい美を生み出した。
小さきものを愛でる日本人。虫、貝、草花に心を寄せ、優しい眼差しと愛情が注がれた。
青く清涼な染付、濃厚な色彩が煌く古九谷、繊細で可憐な柿右衛門鍋島古伊万里薩摩焼
夢見るような淡い光を放つ板谷波山の葆光彩磁(ほこうさいじ)。光を包むという意味の「葆光」と釉薬のガラス質が輝き色彩は宝石のような光沢をおびる「彩磁」薄絹を透かしたような淡い光を放つ。

Ⅳ いつくしむ美 -掌中の茶碗
茶の湯の器は、手や口に触れてその姿と感触をこまやかに感じとることを前提に作られる。
また、人々は茶碗の「銘」を通して器にこめられた意味を想像する。
楽焼織部、板谷波山の天目茶碗など。

お茶の稽古、茶事からずいぶんと遠ざかっている生活ですが、お茶の心だけは忘れずにいたいと思っています。

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大観と栖鳳 [アート&デザイン]

三週間前のレポートになりますが、あくまでも自分の活動記録として記事にします。

広尾山種美術館の開館記念特別展Ⅲ大観と栖鳳 -東西の日本画-」を鑑賞してきました。

20100322 大観と栖鳳.JPG
上:横山大観「作右衛門の家」 1916年、 下:竹内栖鳳「斑猫」(重要文化財) 1924年

東の横山大観(1868-1958)、西の竹内栖鳳(1864-1942)
二人は日本の近代化とともに歩んだ画家で、明治以降の日本画壇をリードしました。
東京と京都のそれぞれの伝統の上に立ちながら、日本画の革新に努めた二人の画業を振り返るとともに、周辺の画家たちの作品も展示されていました。

第1章: 横山大観と東京画壇
その創設に伴い第一期生として入学した東京美術学校で橋本雅邦に師事した大観。日本美術院の創立に参加、院展の再興に尽力。小林古径、安田靫彦、前田青邨ら後輩画家たちに指導的役割を果たした。
その他の画家としては、盟友の下村観山、菱田春草、川端龍子、伊東深水、川合玉堂、鏑木清方ら。

第2章: 竹内栖鳳と京都画壇
伝統を継承しつつ諸派の画風を研究。西洋画の技法と理論を学び、日本画に活かした栖鳳。新時代の指導者と目された栖鳳のもとに若い画家たちが慕って集まった。
展示されていた画家の作品は、菊池契月、上村松園、西村五雲、村上華岳、福田平八郎、橋本関雪、土田麦僊、小野竹喬ら。

私の印象。
東の絵画は力強く男性的。
西の絵画は儚さが漂い女性的。栖鳳の絵の空間構成(余白の美)がいい。

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