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瀬戸内国際芸術祭2010 豊島 [アート&デザイン]

豊島での滞在時間は6時間あまり。
もちろんバスの運行時間を確認のうえ、目一杯効率的にアート鑑賞しました。
では、まわった順にアート作品の紹介を。

甲生地区
スー・ペドレー「ハーモニカ」
以前の漁師さんの住居全体を使ったインスタレーション。漁網で家を覆い、食器類を古布で包み、過去の記憶・思い出を失わないように覆っているかのよう。箪笥の引き出しを引っ張るとハーモニカの物悲しげな音が鳴ります。
クレア・ヒーリー&ショーン・コデイロ「残り物には吹くがある。」
家の中に古い家具を積み上げ、覆いかぶさるように巨大な恐竜のレプリカを設置。
塩田千春「遠い記憶」
旧公民館だった建物。解体された窓や扉を集めて通路が作られている。
20100925 2豊島15塩田千春8.JPG
過去へと導くタイムトンネルのよう。

家浦地区
トビアス・レーベルガー「あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする(日本フランチャイズバージョン)」
空家を改装したレストランとなっていた。床や壁、テーブルなどは黒と白のストライプ、椅子などに黄色と赤が使われているモダンな内装。

硯地区
森万里子「トムナフーリ」
20100925 2豊島14森万里子4.JPG
作品名は古代ケルトにおける霊魂転生の場のこと。竹林に囲まれた緑色の水面の池に白いガラスのモニュメントが屹立。スーパーカミオカンデとコンピュータで結び、超新星が爆発すると発光する仕掛けでしたが、残念ながら訪れたときはコンピュータ回線が切断されていて光る様子を見られませんでした。

唐櫃岡地区
青木野枝「空の粒子/唐櫃」
神社の広場にある貯水タンクのまわりに鉄のオブジェを設置。
安部良「島キッチン」
藤浩志「こんにちは藤島八十郎」
架空の人物、藤島八十郎の家。元々タバコの葉を乾燥させる場所だった豊島タワーと名づけられた納屋をはしごをつたって上ると、一番上の窓から民家の瓦屋根、海、小豆島が見えます。
20100925 2豊島23藤浩志7.JPG

ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー「ストーム・ハウス」
民家の畳の部屋の中で見学者がガラス戸に面して座っていると、地面を叩きつける激しい雨の音や稲光、ガラス戸を揺らす雷や突風といった嵐の状況を約10分間体験するインスタレーション。(豊島の作品で一番面白かったけど、写真撮影不可、写真では表現できない)
戸髙千世子「Teshima sense(豊島の気配)」
20100925 2豊島25戸高千世子1.JPG
まわりが田んぼの明神池の水面に白い樹脂の二枚羽のオブジェが無数に設置されている。水鳥のようでもあり、風に揺れる花びらのようでもあり。幻想的な作品。

唐櫃浜地区
オラファー・エリアソン「ビューティー」
豊島石を用いた築100年の倉の中に設置された作品。暗い倉内の天井から噴き出される人工の霧により虹が浮かび上がる。ひんやりとした空間の中に、空気、水、光を感じる作品。

いよいよ旅のフィナーレ。四国本土、高松に戻ります。

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瀬戸内島巡り 豊島 [旅 四国]

いよいよ訪問した最後の島です。
9月25日の午前、小豆島の土庄港(とのしょうこう)からフェリーで30分、豊島(てしま)の唐櫃港(からとこう)に到着。

ここでも島内の移動はバス。芸術祭の会期中だけ運行するバスは西回りと東回りに島を一周する循環バス。運賃無料で、交通案内など、島民の皆さんの芸術祭を盛り上げようとする心意気が伝わってきました。

では、東周りにぐるっと一周してみましょう。
唐櫃浜には閉鎖された海苔工場の屋内で大阪芸術大学 豊島アートラボの作品が展示されていましたが、当日はイベントのため中に入れず。隣接の空き地に、海苔栽培のために海に沈める道具が整然と置かれていて一見するとアート作品のよう。
20100925 2豊島32海苔工場.JPG

島の南部、甲生(こう)集落。中腹から見える瀬戸内のおだやかな景色が気持ちいい。
20100925 2豊島2甲生地区.JPG

訪れた時期はイチジクの季節でした。
20100925 2豊島9.JPG

瀬戸内海の島々は石の産地としても有名だそうで、集落には石塀が見かけられます。石の積み方は集落によって異なり、甲生集落では四角い石の間に土をはさんで積みます。(家浦集落も同様の積み方)
20100925 2豊島4.JPG

島の北西にあるのが、船が発着する家浦港がある家浦集落。港前にこんな建物が。楽しい。
20100925 2豊島10.JPG

斜面を昇っていき、(すずり)という地区でバスを降り、アート作品との遭遇のために鬱蒼と木が茂る急な山道を上がっていきました。
20100925 2豊島14森万里子1.JPG

唐櫃集落の石塀は平たく割った石がジグザグに積まれています。
20100925 2豊島14.JPG

清水が湧き出る「唐櫃の清水」は住民たちが飲み水や野菜洗いなどに使っている。
20100925 2豊島13清水霊泉.JPG

稲の刈り取りの季節でもありました。郷愁を誘う風景です。
20100925 2豊島18.JPG

豊島も棚田が広がる島です。唐櫃岡から海を見下ろすと、新しく作られた西沢立衛設計の水滴をイメージした白い豊島美術館が見えました。(10月17日オープンで、内藤礼の水の作品のみが展示されているそうです)
20100925 2豊島19-1.JPG

この島も直島のようにアートの島になっていくのでしょうか。

では、次の記事でアートめぐりを。

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高松から戻りました [日記]

きのうの夜、四国・高松から東京に戻ってきました
高松、意外と寒かった~(朝の気温が5℃前後)でも、元気にウォーキングもしました。

飛行機のフライトが好き。
二次元で移動する乗り物とは違って、三次元の空間移動。上下左右の移動なので普段見ることのできない上空からの俯瞰や雲の上下の層の連なりを間近にしたり雲の中を通過したりという体験を楽しめるから。
帰りのフライトは20時30分にちょうど東京湾上空だったので東京ディズニーランドの花火の打ち上げを目撃できました。お台場パレットタウンの観覧車のイルミネーション、ダイヤモンドヴェールの東京タワーも。東京に帰ってきた~と実感できる心癒された数分間。

夜の空港大好き。
青・緑・オレンジ、広い空港の敷地内にきらめく誘導灯のLEDの光が夜空にまたたく星のようで綺麗。
宇宙旅行が気軽にできるようになったら絶対に行ってみたい。

さて、気がついてみれば12月も中旬です。
今朝はようやく、部屋の飾りをクリスマス仕様に変えました。

20101211 Xマス飾り.jpg

あぁ、部屋の片付けが…カードの準備が…

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