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創立250周年記念 ウェッジウッド [アート&デザイン]

先週末、名古屋へ向かう途中に新幹線で静岡駅に途中下車。

駅前の静岡アートギャラリー『創立250周年記念 ウェッジウッド -ヨーロッパ陶磁器デザインの歴史-を鑑賞してきました。

20090612 ウェッジウッド1.jpg
(1795年頃、プリンス・オブ・ウェールズの壺)

展示構成は
I. 初期ウェッジウッド
1759年、ジョサイア・ウェッジウッド1世(1730-1795)が陶器工房を設立してから今年で250年。
ウェッジウッドの代表的な模様、素地などをじっくり見られます。
Jasper(ジャスパー):酸化金属の着色原料を粒子の細かい白色土の中に混ぜ込んで高温で30時間かけて焼成。透きとおるような薄さの白いレリーフをカメオ風に焼き付けた無釉の硬性炻器。優しいペールブルーがおなじみです。
Ulander(ユーランダー):1903年、ルーズベルト米大統領の時代にホワイトハウスからの特注依頼で制作したボーンチャイナ。ゴージャスな金彩のユーランダー模様と微妙な濃淡のブルーのパウダー仕上げの気品を感じる器。

20090612 ウェッジウッド6.JPG 会場入り口にセッティングされたユーランダー

ジョサイア・ウェッジウッドはマーケティング戦略に長けた人でもあり、商品カタログを発行したり、富裕層に認知されるためにロンドンにショールームを開いたり、展示会開催時に招待状を送ったり、ブランドイメージの向上につとめました。

II. ウェッジウッドと王室
エリザベス女王の誕生日、戴冠記念、チャールズ皇太子の結婚記念など、王室の慶事を記念するマグカップを製作。次の慶事はウィリアム王子の結婚でしょうか?

III. ウェッジウッドのデザイン
クリームウェア、ジャスパー、ブラック・バサルト、ボーンチャイナの素地の紹介。
ハイヒール・シューズのかかと部分がジャスパーになったものやカメオの上着のボタン、ベルト・バックルなどファッションに使われたもの、チェスの駒などの展示。
中村卓夫氏とのコラボレーション、「ジャパネスク」(書道、茶道、華道をテーマにしたプロダクト)も展示されていました。

IV. 食卓のウェッジウッド

20090612 ウェッジウッド2.jpg

イングランドのストーク・オン・トレントにあるウェッジウッド美術館、ノッティンガム城美術館、駐日英国大使館などが所蔵の約250点をたっぷり堪能しました。

イギリスにいた時にストーク・オン・トレントを訪れたいなと思っていましたが叶いませんでした。いつか。
そう言えば、ウィンブルドン選手権の季節です。懐かしいなぁ、(しばし感慨にふける)

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