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瀬戸内国際芸術祭2010 高松 [アート&デザイン]

瀬戸内島巡りから高松に帰着したのは9月25日の夕方。(豊島の家浦港から高速船で35分)

瀬戸内国際芸術祭2010のアート鑑賞レポートもこれが最後です。

大巻伸嗣「Liminal Air -core-」
20100925 3高松2大巻伸嗣1.JPG
サンポート高松のフェリーのりばにトーテムポールのようなカラフルなボーダーの柱が二本。船から降りてきた乗客たちを迎えるゲートのようです。

椿昇「ピー・アール・オー・エム」
20100925 3高松1椿昇5.JPG
元高松港管理事務所だった建物の外壁がミラーパネルで覆われ、周囲の風景が映りこんで同化しています。

椿昇「高松うみあかりプロジェクト」
20100925 3高松3椿昇2.JPG
椿氏の指導のもと、地元の中高生たちが海の生き物など、うみあかりオブジェを制作。商店街の空きスペースなどに展示されました。

高松の夜。
JR高松駅前の広場に星型のライトが光ります。
20100925 3高松4JR高松駅前.JPG

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瀬戸内国際芸術祭2010 豊島 [アート&デザイン]

豊島での滞在時間は6時間あまり。
もちろんバスの運行時間を確認のうえ、目一杯効率的にアート鑑賞しました。
では、まわった順にアート作品の紹介を。

甲生地区
スー・ペドレー「ハーモニカ」
以前の漁師さんの住居全体を使ったインスタレーション。漁網で家を覆い、食器類を古布で包み、過去の記憶・思い出を失わないように覆っているかのよう。箪笥の引き出しを引っ張るとハーモニカの物悲しげな音が鳴ります。
クレア・ヒーリー&ショーン・コデイロ「残り物には吹くがある。」
家の中に古い家具を積み上げ、覆いかぶさるように巨大な恐竜のレプリカを設置。
塩田千春「遠い記憶」
旧公民館だった建物。解体された窓や扉を集めて通路が作られている。
20100925 2豊島15塩田千春8.JPG
過去へと導くタイムトンネルのよう。

家浦地区
トビアス・レーベルガー「あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする(日本フランチャイズバージョン)」
空家を改装したレストランとなっていた。床や壁、テーブルなどは黒と白のストライプ、椅子などに黄色と赤が使われているモダンな内装。

硯地区
森万里子「トムナフーリ」
20100925 2豊島14森万里子4.JPG
作品名は古代ケルトにおける霊魂転生の場のこと。竹林に囲まれた緑色の水面の池に白いガラスのモニュメントが屹立。スーパーカミオカンデとコンピュータで結び、超新星が爆発すると発光する仕掛けでしたが、残念ながら訪れたときはコンピュータ回線が切断されていて光る様子を見られませんでした。

唐櫃岡地区
青木野枝「空の粒子/唐櫃」
神社の広場にある貯水タンクのまわりに鉄のオブジェを設置。
安部良「島キッチン」
藤浩志「こんにちは藤島八十郎」
架空の人物、藤島八十郎の家。元々タバコの葉を乾燥させる場所だった豊島タワーと名づけられた納屋をはしごをつたって上ると、一番上の窓から民家の瓦屋根、海、小豆島が見えます。
20100925 2豊島23藤浩志7.JPG

ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー「ストーム・ハウス」
民家の畳の部屋の中で見学者がガラス戸に面して座っていると、地面を叩きつける激しい雨の音や稲光、ガラス戸を揺らす雷や突風といった嵐の状況を約10分間体験するインスタレーション。(豊島の作品で一番面白かったけど、写真撮影不可、写真では表現できない)
戸髙千世子「Teshima sense(豊島の気配)」
20100925 2豊島25戸高千世子1.JPG
まわりが田んぼの明神池の水面に白い樹脂の二枚羽のオブジェが無数に設置されている。水鳥のようでもあり、風に揺れる花びらのようでもあり。幻想的な作品。

唐櫃浜地区
オラファー・エリアソン「ビューティー」
豊島石を用いた築100年の倉の中に設置された作品。暗い倉内の天井から噴き出される人工の霧により虹が浮かび上がる。ひんやりとした空間の中に、空気、水、光を感じる作品。

いよいよ旅のフィナーレ。四国本土、高松に戻ります。

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瀬戸内島巡り 豊島 [旅 四国]

いよいよ訪問した最後の島です。
9月25日の午前、小豆島の土庄港(とのしょうこう)からフェリーで30分、豊島(てしま)の唐櫃港(からとこう)に到着。

ここでも島内の移動はバス。芸術祭の会期中だけ運行するバスは西回りと東回りに島を一周する循環バス。運賃無料で、交通案内など、島民の皆さんの芸術祭を盛り上げようとする心意気が伝わってきました。

では、東周りにぐるっと一周してみましょう。
唐櫃浜には閉鎖された海苔工場の屋内で大阪芸術大学 豊島アートラボの作品が展示されていましたが、当日はイベントのため中に入れず。隣接の空き地に、海苔栽培のために海に沈める道具が整然と置かれていて一見するとアート作品のよう。
20100925 2豊島32海苔工場.JPG

島の南部、甲生(こう)集落。中腹から見える瀬戸内のおだやかな景色が気持ちいい。
20100925 2豊島2甲生地区.JPG

訪れた時期はイチジクの季節でした。
20100925 2豊島9.JPG

瀬戸内海の島々は石の産地としても有名だそうで、集落には石塀が見かけられます。石の積み方は集落によって異なり、甲生集落では四角い石の間に土をはさんで積みます。(家浦集落も同様の積み方)
20100925 2豊島4.JPG

島の北西にあるのが、船が発着する家浦港がある家浦集落。港前にこんな建物が。楽しい。
20100925 2豊島10.JPG

斜面を昇っていき、(すずり)という地区でバスを降り、アート作品との遭遇のために鬱蒼と木が茂る急な山道を上がっていきました。
20100925 2豊島14森万里子1.JPG

唐櫃集落の石塀は平たく割った石がジグザグに積まれています。
20100925 2豊島14.JPG

清水が湧き出る「唐櫃の清水」は住民たちが飲み水や野菜洗いなどに使っている。
20100925 2豊島13清水霊泉.JPG

稲の刈り取りの季節でもありました。郷愁を誘う風景です。
20100925 2豊島18.JPG

豊島も棚田が広がる島です。唐櫃岡から海を見下ろすと、新しく作られた西沢立衛設計の水滴をイメージした白い豊島美術館が見えました。(10月17日オープンで、内藤礼の水の作品のみが展示されているそうです)
20100925 2豊島19-1.JPG

この島も直島のようにアートの島になっていくのでしょうか。

では、次の記事でアートめぐりを。

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高松から戻りました [日記]

きのうの夜、四国・高松から東京に戻ってきました
高松、意外と寒かった~(朝の気温が5℃前後)でも、元気にウォーキングもしました。

飛行機のフライトが好き。
二次元で移動する乗り物とは違って、三次元の空間移動。上下左右の移動なので普段見ることのできない上空からの俯瞰や雲の上下の層の連なりを間近にしたり雲の中を通過したりという体験を楽しめるから。
帰りのフライトは20時30分にちょうど東京湾上空だったので東京ディズニーランドの花火の打ち上げを目撃できました。お台場パレットタウンの観覧車のイルミネーション、ダイヤモンドヴェールの東京タワーも。東京に帰ってきた~と実感できる心癒された数分間。

夜の空港大好き。
青・緑・オレンジ、広い空港の敷地内にきらめく誘導灯のLEDの光が夜空にまたたく星のようで綺麗。
宇宙旅行が気軽にできるようになったら絶対に行ってみたい。

さて、気がついてみれば12月も中旬です。
今朝はようやく、部屋の飾りをクリスマス仕様に変えました。

20101211 Xマス飾り.jpg

あぁ、部屋の片付けが…カードの準備が…

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駆け足の帰省 [日記]

この週末は実家に帰省していました。
ドラえもんの“どこでもドア”でワープできるわけもなく、土曜の午後、前夜に後にしたばかりの羽田空港から能登空港へ飛びました。

羽田からの上空は前日の悪天候からは打って変わり、穏やかで窓からの眺望は最高。雲海の中に、頂上を雪で白く覆われた富士山が、その長い裾野を左右におおらかに広げた雄大な姿を見せていました。
白から薄墨色、群青色のグラデーション、海上の押し寄せる波のように幾層にいも重なる雲。遠方の西側からは迫り来る夕暮れを予感させるような淡いオレンジ色が見えます。
雲海の緩やかな波線の上方に左右対称の二等辺三角形に近い台形のかたちをした富士山が何ものにも影響されることのない圧倒的な存在感を放っています。
小さい窓の視界から見えなくなるまで、ずっと富士山を取り囲む幻想的な情景に見入っていました。美しいものは人を感動させ、励まし、癒し、創造意欲をわかせてくれます。
目の前に広がる大パノラマを自分で表現できたらどんなにいいだろう、と今回ほど強く感じたことはありませんでした。表現方法は日本画で。実家に着いて、水墨画をたしなむ父に「こんな感じだったんだよ」と鉛筆で描いて説明。本当は筆と墨で描きたかったところですが。
そんなことを思ったのも、最近、日本画家、千住博さんのエッセイを読み、出発前に羽田空港第二ターミナルビルで千住さんのパブリックアートを見た直後だったからかもしれません。

20101204 風の峡谷.jpg

出発ロビーの吹き抜けに吊り下がっている「風の峡谷」
以前は「滝のオーロラ」が架けられていた場所です。第二ターミナルビル拡張に合わせて付け替えられたようです。
第二と国際線のターミナルビル、千住博さんのアート作品のほか、ビル全体がアートにあふれたつくりになっているようなので、そのうち、フライトとは関係なく美術鑑賞スポットとしてゆっくり訪れる機会を持ちたいと思っています。

実家では短い滞在でしたが、両親は喜んでくれ、母は親戚からもらった栗おこわ(私の大好物)を冷凍してとっておいてくれました。
20101205 栗おこわ.jpg
町家ゲストハウス「あかつき屋」の開業準備が大詰めになっている兄も金沢からやって来て、一緒にホームページを検討したり、備品用に納屋に保管してある“お宝”を物色したり、今回もあっという間に時間が過ぎてしまいました。
                20101205 山茶花.jpg

さて、今回の帰省の目的は母方の伯母の三回忌法要。
不思議なことに土曜の朝、おばさんが夢枕に立ち「いっこちゃん、来たよ」と微笑んでくれたのでした。
いとこたちと久しぶりの再会もそこそこに帰京の途に。帰りはJR。
氷見線(氷見~高岡)→北陸線→ほくほく線→上越新幹線→山手線と乗り継ぎ、四時間半の列車の旅。さすがに疲れました。

20101205 JR氷見線1.jpg
氷見線の車両は立山連峰をバックに、マンガ「忍者ハットリくん」と氷見の鰤が描かれています。(作者の藤子不二雄の二人は氷見市と高岡市の出身)

そして、今日の夜からは12月出張第2弾、四国・高松行き。(羽田空港との回数券がほしい。。)
9月に行って以来、2か月ぶり。讃岐うどん、鳥もも、…
金曜の夜に東京に戻るまでは新しい記事をアップできませんが、皆さんからのコメントを楽しみに元気に行ってきます!
では、Have a nice week!

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瀬戸内国際芸術祭2010 小豆島 [アート&デザイン]

小豆島では、宿泊する宿の方に迎えに来てもらい、チェックイン後は早速アート鑑賞のために車で展示場所に送っていただきました。大きな島なので見所をしぼって計画的に回らないと大変。

では、まわった順にアート作品をご紹介します。

まずは肥土山・中山地区。
岸本真之「つぎつぎぎんつぎ」
陶磁器の修復技術に金継ぎという方法がありますが、このアート作品は地域住民の家庭にあった食器類を集めてつなぎ合わせたオブジェです。食器とともに人々の日常の記憶も繋ぐという試みです。
20100924 2小豆島69岸本真之7s.JPG
お皿をつなげたものがサッカーボールみたいですね。

王文志「小豆島の家」
「こえび隊」という地元ボランティアが付近の竹林から切り出してきた竹を使った巨大なドームと通路。
20100924 2小豆島66王文志8.JPG
裸足になって中に入ると青竹踏みのように足ツボが刺激されて気持ちいい。
ちょうど、香港からきた学生たちのコンサートが催され、やわらかな陽射しと風を感じながらしばし鑑賞。

ダダン・クリスタント「声なき人々の声」
20100924 2小豆島67ダダン・クリスタント1.JPG
バリ島で農家が作る竹笛の一種「スナリ」を模した作品。棚田に1000本ほどの高さ5mくらいの竹が展示されていて、吹く風に、竹の節に開けられた穴を通して独特の音を奏でます。

センス・アート・スタジオ「小豆島を輝かせる」
香港大学を拠点に活動するグループによる「こまめ食堂」でタピオカ・ココナツミルクを飲んで休息。
安岐理加「島-人が島を夢想するとき 森・径・泉」
肥土山・中山地区を結ぶ川沿い3か所に(そこにある木に仕掛けを施し)作品がおかれている。
丹治嘉彦「海を繋ぐもの」
瀬戸内地域で漁に使用される網と、丹治が暮す新潟で使われていた網を、流木を組み合わせた柱の上に覆う。人々が集うコミュニティの場を形成。
武蔵野美術大学わらアートチーム「わらアート」
20100924 2小豆島65武蔵野美大わらアートチーム1.JPG
公開前日の作業最終段階。これは巨大なマンモスになったはず。

翌日は土渕海峡付近。
豊福亮「宝船」
外観は真っ黒の小船。中は金色の装飾を施してある。
スゥ・ドーホー「Net-Work」
浜の波打ち際に網のトンネルを設置。
20100925 1小豆島60スゥ・ドーホー6.JPG
近づいて見ると、無数の人型の手足がつながって網ができています。
20100925 1小豆島60スゥ・ドーホー2.JPG
「人間は集団で社会をつくり、協働すると同時に、定められた社会的ネットワークにとらわれてもいる」というメッセージがこめられているそうです。
(彼の作品は十和田現代美術館でも見たことがあり、小豆島で一番見たかったもの)

さぁ、次の島(豊島)へ移動です。

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ひろしまドリミネーション 2010 [旅 中国]

今回の広島出張、素敵なタイミングでの訪問でした。
冬のイベント「ひろしまドリミネーション 2010」が開催中で平和大通りを中心に約130万球の光でライトアップされています。(11/11~1/3)

20101129 ひろしまドリミネーション3.jpg

道幅100m、平和大通りの両端の緑地帯に‘おとぎの国’をテーマにしたイルミネーションがキラキラ煌きます。

20101129 ひろしまドリミネーション1.jpg

シンデレラの馬車みたいのや 20101129 ひろしまドリミネーション5.jpg
巨大なツリーや帆船、お城 20101129 ひろしまドリミネーション6.jpg
広島らしい平和を祈る折鶴も 20101129 ひろしまドリミネーション8.jpg

イルミネーションが続く通りの長さ、幅ともになかなかの迫力です。

【おまけ】
金曜の夕方、広島空港に到着すると子供たちの爽やかな歌声とともにハンドベルの響きが聞こえてきました。
20101203 広島空港聖歌隊.jpg

クリスマスムード、高まっています。

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