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ハートビート展 時代にキスして [アート&デザイン]

2月はValentine's Dayがあるからか、なんとなく「愛にあふれた月」、形でいうとハート([黒ハート])、色でいうとピンクや赤のイメージがありますね。

先週末、神宮前のワタリウム美術館で開催中のアイ・ラブ・アート11「ハートビート展 時代にキスして」を観てきました。

20110130 ハートビート展.jpg
アンディ・ウォーホル「I love You (Black & White Valentine)」1986年

「ハートビート(鼓動)」をテーマに、ワタリウム美術館の現代美術コレクションの中から14人のアーティストの作品が展示され、会場には坂本龍一のアルバム「heartbeat」(1991年)の音楽が流れています。(ユッスー・ンドゥールの歌声とか懐かしいなぁ。今度、実家からCDを持ってこようかな)

会場構成は次のとおり。(展覧会パンフレットより)

1章 時代のハートビート
人と、人をとりまく世界への関心からアートが生まれる。その領域を超え、時代と関わりながら、アートは社会の鼓動となる。

河原温「6 JUN. 1984」他、アンディ・ウォーホル「フラッシュ 1963年11月22日」他、ナム・ジュン・パイク「心TV」他、ヨーゼフ・ボイス「コンティニュイティ(連続性)」他、ジョナサン・ボロフスキー「アルミニウムによる分子男」他、バリ・マッギー「無題」他、伊藤存「側線ベルト」他、ファブリス・イベール「ありえない気象学」他

2章 時代のポエム
イマジネーションとともに、もうひとつの真実を探すとき、あらたな時代の精神を構想し、神話が生まれる。吠えながら、ささやきながら-。

ルネ・マグリット「神、第8日(新しい創造の日)」他、マルセル・ブロータス「ABC」他、ジョン・ケージ「マルセルについて何も言いたくない」他、アレン・ギンズバーグ「29 Sep.」他

3章 無限のリズム
世界への限りない興味は、時を超えた秩序を見いだす。惑星が廻り、心音が鳴りつづくように、永遠とは、静寂ではなく、無限の律動のことかもしれない。

ソル・ルウィット「ピラミッド」他、マックス・ビル「白とグレーと4色の相互浸透」他


今回の展覧会で一番印象に残ったのは河原温さん(1933-、コンセプチュアル・アート作家)の作品解説。
キャンバスに制作した日付だけを描く「日付絵画」シリーズ。その日に滞在している場所の言語で表され、ニューヨークにいる時は英語、メキシコで描いたものはスペイン語、日本滞在中のものはエスペラント語が用いられる。
このシリーズの他にも、新聞の切抜をファイルする「I READ」、絵ハガキに起床した時刻を記録して送る「I GOT UP」、その日一日に会った人物の氏名をタイプしてファイルする「I MET」、滞在した街の地図をファイルする「I WENT」、電報を世界各地から送る「I AM STILL ALIVE」などがあります。
面白い。

先日行った原美術館といい、このワタリウム美術館といい、個人コレクターによる現代アートのミュージアム、建物も含めて心ときめく空間です。

【おまけ】
美術館内にあるカフェ、ON SUNDAYS
隅っこのソファでホットドッグのランチをいただきました。
20110130 ワタリウム美カフェ1.jpg

カフェのテーブル、椅子はさまざま。そして、各テーブルにはスタッフを呼ぶときに鳴らす鳴り物が置かれています。このテーブルにはカウ・ベルみたいな大きいの。

私一人だけでゆったりくつろいでいたら、数人の人たちが入ってきた。
見上げると、グループの中に見たことのある男性が。「あっ、浅葉さん」と思わず呟いたら、グラフィック・デザイナーの浅葉克己さんに怪訝そうな顔をされた。そりゃそうですね。
「私、先日のミッドタウンでのイッセイさんとのトークショーに参加していたんです」と説明。この日の私の服装、やはりPLEATS PLEASEでした。そして、浅葉さんもイッセイさんのジャケットを。
帰り際、立ち上がると、私のほうに向かって挨拶してくださいました。ユーモアにあふれ、素敵なおじさんです。

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