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永田哲也のお正月 [アート&デザイン]

西麻布のギャラリー、ル・ベイン(le bain)で新春特別展示「永田哲也のお正月」を見てきました。

20110123 永田哲也のお正月.jpg

永田さんの作品は、以前からル・ベイン隣のショップMITATEや東京ミッドタウン内のTHE COVER NIPPONでも見ていて、和紙が醸し出す温かい雰囲気と心が穏やかになる和のモチーフにひかれていたので、今回、ギャラリーからの案内状を見て是非行こうと思ったのです。

和菓子(落雁や金花糖)の木型を使って光沢のある独特な和紙で作る造形。
鯛、イカ、海老、鶴、亀などの海の生物や陸の動物、椎茸、筍、柿などの野菜・果物、松、梅、牡丹などの植物、宝尽くし、大黒、宝船など、どれも縁起がいいものばかり。
日本各地の和菓子屋さんで使っていた木型を譲ってもらったり借りたりしたそうです。面白いのは同じモチーフでも地域によって意匠が少しずつ違うところ。

永田さんは対象を和紙へ写す「型取り」という行為を通じて、モノの形だけでなく、時間の経過やそのモノに宿る記憶、空間を写し取るという意味で「記憶紙」と呼んでいます。
また、そうやって作った作品を「和菓紙三昧」と名づけています。

こんなに詳しくなったのは、会場で作家ご本人と助手のお二人からたっぷり作品について説明してもらったから。(このギャラリー、デザイナーの横森美奈子さんにも会ったし、作家ご本人に会える確率高し)

会場には、吊り飾り(↑の写真のような壁に掛けられるタイプ)、置き飾り(テーブルの上にそのまま置ける)、挿し飾り(小さな木片に細い棒で挿す、↓の写真の作品もそれ)、串飾り(串刺しになっている)、団扇と一体となっているものなどのバリエーションが展示されていました。

私は一年後にする贈り物をあれこれ迷いながら選びました。(何の贈り物かはその時がきたらお知らせするつもり)

迷った挙句、二つを購入。
一つは贈り物用、もう一つは自分用。
20110123 永田哲也うちわ窓の兔・月・とくさ.jpg

団扇窓(ハート型にも見える)の中にウサギが二羽、満月、木賊(とくさ)、波。
ウサギと組み合わされるモチーフがすべて入った意匠。こんなおめでたいものには、そうめったにお目にかかれない。
ご縁ですから~(買い物で散財する時によく使う大義名分)

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