日本の近代 始めにあって今はなきものとは [学び]
先週の金曜は会社の社外講演会で慶應丸の内シティキャンパス(丸ビル内)の「夕学五十講」を受講してきました。
講師は東京大学大学院総合文化研究科のロバート・キャンベル教授。
ニューヨーク市生まれでUCバークレー校、ハーバード大学大学院を卒業された近世から明治時代の日本文学を専攻されているアイルランド系アメリカ人の方です。
容姿を見ずに話だけを聞いていると、まるで日本人。おまけに古文の変体仮名や漢文を読みこなされます。驚き。(日本在住、二十数年とのことですが、私も海外にそれだけ暮らすと英語ペラペラになるのかしらん)
キャンベル氏は、10代の頃、「とにかく外の世界に出たい!」という思いでレッスン用に持っていたフルートを親に黙って売ってフランスに渡り、2か月ほど現地でアルバイトをして生活したそうです。すごい決断力と行動力!
講演の要旨は、おおまかにいうと次のとおり。
幕末の時代から明治初期(最近話題の坂本龍馬の時代ですね)の日本人は、外からの文化を積極的に採り入れようとしていた。
その時代は、社会がせわしなくなり「時間の感覚」の変化が起こった。つまり、時間に価値観を見出すようになった。(‘時は金なり’ということですね)
また、「空間の感覚」にも変化が。社会的空間=世間がせまくなってきて、それまで曖昧だった「境界」という概念が生まれた。
一方で、現代の若者は自分たちの将来に漠然とした不安を抱き、失敗してもいいから自分で決めて何かをやろうとする姿勢に欠ける。
講演会に参加すると、講師の話の中から学ぶことも多いのですが、聞いた話が刺激になって普段は考えないことを自分なりに考える機会となるのがいいところ。
以下、私がつらつらと考えたこと。
(おおぐくりで語りますが)最近の若者。
“草食系男子”という呼び方もでてきましたが、弱体化しているような気がします。
いじめられたくないから無難に振舞う。仲間はずれにされたくないからケータイでしきりにメールして友人とつながっていようとする。未知の世界、リスクを避け海外旅行をしようとしない。
彼ら自身に起因するのかもしれないし、大人が若者を弱体化させたのかもしれない。
詰め込み教育から解放させようと「ゆとり教育」を始めたり。順位をつけるのはかわいそうだと運動会の駆けっこでは皆一緒に手をつないでゴールさせたり。先走って子供をかばう“モンスターペアレント”が登場したり。
人間は一人ひとりが違っていて当たり前なのに。(多様であることが社会の前提)
一つの正解を出すことは得意な日本人。現実に起きている事象を受け止め、そこから想像力を働かせて問題解決し新しい方向に向かっていくことのほうが必要だと思う。
【おまけ】
当日の午後は会社をお休み。表参道の行きつけのヘアサロンへ。
十数年ぶりにパーマをかけました。仕上がりは…似合っているのかわかりません。なにしろ、ずっとストレートだったので自分の髪形に見慣れなくて。(昔のアニメのサリーちゃんみたいです。通じる?)
今井美樹みたいなショートに軽くウェーブがかかった髪形が最近気になるんだけど、彼女みたいに顔の輪郭すっきり、頭の形もきれいじゃないしねぇ。
そして、講演会前に遅いランチ(早めの夕食)を新東京ビル地下のAfternoon Teaティールームで。
白かぶ、チキン、水菜、ほうれん草。白ごまと柚子こしょうのきいたクリームソースが絶妙。なかなか思いつかない組み合わせ。
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講師は東京大学大学院総合文化研究科のロバート・キャンベル教授。
ニューヨーク市生まれでUCバークレー校、ハーバード大学大学院を卒業された近世から明治時代の日本文学を専攻されているアイルランド系アメリカ人の方です。
容姿を見ずに話だけを聞いていると、まるで日本人。おまけに古文の変体仮名や漢文を読みこなされます。驚き。(日本在住、二十数年とのことですが、私も海外にそれだけ暮らすと英語ペラペラになるのかしらん)
キャンベル氏は、10代の頃、「とにかく外の世界に出たい!」という思いでレッスン用に持っていたフルートを親に黙って売ってフランスに渡り、2か月ほど現地でアルバイトをして生活したそうです。すごい決断力と行動力!
講演の要旨は、おおまかにいうと次のとおり。
幕末の時代から明治初期(最近話題の坂本龍馬の時代ですね)の日本人は、外からの文化を積極的に採り入れようとしていた。
その時代は、社会がせわしなくなり「時間の感覚」の変化が起こった。つまり、時間に価値観を見出すようになった。(‘時は金なり’ということですね)
また、「空間の感覚」にも変化が。社会的空間=世間がせまくなってきて、それまで曖昧だった「境界」という概念が生まれた。
一方で、現代の若者は自分たちの将来に漠然とした不安を抱き、失敗してもいいから自分で決めて何かをやろうとする姿勢に欠ける。
講演会に参加すると、講師の話の中から学ぶことも多いのですが、聞いた話が刺激になって普段は考えないことを自分なりに考える機会となるのがいいところ。
以下、私がつらつらと考えたこと。
(おおぐくりで語りますが)最近の若者。
“草食系男子”という呼び方もでてきましたが、弱体化しているような気がします。
いじめられたくないから無難に振舞う。仲間はずれにされたくないからケータイでしきりにメールして友人とつながっていようとする。未知の世界、リスクを避け海外旅行をしようとしない。
彼ら自身に起因するのかもしれないし、大人が若者を弱体化させたのかもしれない。
詰め込み教育から解放させようと「ゆとり教育」を始めたり。順位をつけるのはかわいそうだと運動会の駆けっこでは皆一緒に手をつないでゴールさせたり。先走って子供をかばう“モンスターペアレント”が登場したり。
人間は一人ひとりが違っていて当たり前なのに。(多様であることが社会の前提)
一つの正解を出すことは得意な日本人。現実に起きている事象を受け止め、そこから想像力を働かせて問題解決し新しい方向に向かっていくことのほうが必要だと思う。
【おまけ】
当日の午後は会社をお休み。表参道の行きつけのヘアサロンへ。
十数年ぶりにパーマをかけました。仕上がりは…似合っているのかわかりません。なにしろ、ずっとストレートだったので自分の髪形に見慣れなくて。(昔のアニメのサリーちゃんみたいです。通じる?)
今井美樹みたいなショートに軽くウェーブがかかった髪形が最近気になるんだけど、彼女みたいに顔の輪郭すっきり、頭の形もきれいじゃないしねぇ。
そして、講演会前に遅いランチ(早めの夕食)を新東京ビル地下のAfternoon Teaティールームで。
白かぶ、チキン、水菜、ほうれん草。白ごまと柚子こしょうのきいたクリームソースが絶妙。なかなか思いつかない組み合わせ。
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もう一つの港七福神めぐり [東京 お出かけ]
先週の港七福神めぐり。
港区は本当に坂の多いところで、歩く距離以上に疲れます。
では、坂道をたどってみます。
マンションのある白金を出発し、集合場所の赤羽橋に向かう途中、慶應義塾大学やイタリア大使館の近くにあるのが綱坂。
東京タワーのふもとの土器坂を上りきると麻布台。
この辺りはちょっと行くと次々と坂があります。
階段になった坂を一般に雁木坂と言うそうです。
少し行くと六本木一丁目の泉ガーデンタワーが見晴らせるさんねん坂。ヨガのポーズみたいな彫刻をした石柱があります。
赤坂方面から往来する人が行きあう位置にあるので名前がついたという落合坂。
泉ガーデン前の首都高速の下には行合坂。(双方から行合う道の坂)
国立新美術館の近く、六本木七丁目の天祖神社のそばには下りの階段に空間をさえぎるように桜の木が。ブロック塀にめり込んでいます。
元麻布も坂道だらけ。もう大変。
タヌキが出没したと言われる狸坂。
上りきったところは坂が四つ合流する接点。
一つは狸坂。あとは一本松坂(案内柱を見逃した)、暗闇坂(樹木が暗いほど生い茂った坂)、大黒坂(坂道の中ほどに大黒天を祀る大法寺があったため)。
大黒坂の途中から脇に下るのは七面坂(坂の東側にあった本善寺に七面大明神の木像が安置されていたため)。
まっすぐ行くと大通りに突き当たります。
平面の地図を見ているだけではわからない起伏。
アップダウンは足にはキツイけど、坂の名前の由来などを味わいながら歩くのは楽しい。
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では、坂道をたどってみます。
マンションのある白金を出発し、集合場所の赤羽橋に向かう途中、慶應義塾大学やイタリア大使館の近くにあるのが綱坂。
東京タワーのふもとの土器坂を上りきると麻布台。
この辺りはちょっと行くと次々と坂があります。
階段になった坂を一般に雁木坂と言うそうです。
少し行くと六本木一丁目の泉ガーデンタワーが見晴らせるさんねん坂。ヨガのポーズみたいな彫刻をした石柱があります。
赤坂方面から往来する人が行きあう位置にあるので名前がついたという落合坂。
泉ガーデン前の首都高速の下には行合坂。(双方から行合う道の坂)
国立新美術館の近く、六本木七丁目の天祖神社のそばには下りの階段に空間をさえぎるように桜の木が。ブロック塀にめり込んでいます。
元麻布も坂道だらけ。もう大変。
タヌキが出没したと言われる狸坂。
上りきったところは坂が四つ合流する接点。
一つは狸坂。あとは一本松坂(案内柱を見逃した)、暗闇坂(樹木が暗いほど生い茂った坂)、大黒坂(坂道の中ほどに大黒天を祀る大法寺があったため)。
大黒坂の途中から脇に下るのは七面坂(坂の東側にあった本善寺に七面大明神の木像が安置されていたため)。
まっすぐ行くと大通りに突き当たります。
平面の地図を見ているだけではわからない起伏。
アップダウンは足にはキツイけど、坂の名前の由来などを味わいながら歩くのは楽しい。
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