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三鷹天命反転住宅 [建築&インテリア]

先月の岐阜県の養老天命反転地に続き、荒川修作+マドリン・ギンズの建築作品、三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Kellerに行ってきました。

実際に人が住んでいる住宅なので普段は中に入れませんが、建物見学会の開催に合わせて土曜に訪れました。(参加費2000円)

場所は三鷹市大沢。国立天文台、国際基督教大学が近くにあるところです。
カラフルな丸と四角が組み合わされた建物が通りに面して建っています。三階建て三棟の集合住宅。(2005年10月完成)
(昨年、吉祥寺に新築された漫画家の楳図かずおさんの「まことちゃんハウス」が景観を損ねると近隣住民から訴訟されましたが、この天命反転住宅はそんなことはないそうです)

20090718 三鷹天命反転住宅1s.JPG

中に入ってみましょう。

20090718 三鷹天命反転住宅7.JPG

外だけでなく中もカラフル。全部で14色のペンキが塗り分けられています。

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アイランド型キッチンを中心に四角や丸の部屋が取り囲む。

説明書より引用。
「この住宅は、ヘレン・ケラーが身体を使い、自然と環境・人間の関係を知ったように、あなたの身体のもつ大いなる希望を見つけ、生命の無限の力を体験できる、まったく新しい住宅であり、命の器なのです」

床面は風で波打つ砂丘のよう。裸足で歩くと土踏まずを刺激して気持ちいい。(冬はちょっと冷たいとのことですが)

20090718 三鷹天命反転住宅9.JPG

天井の高さも一定ではなく、部屋の造りも一つひとつ異なる。
四角い部屋に三等分された丸い畳。床の半分は木、残り半分には砂利が敷かれています。

20090718 三鷹天命反転住宅10.JPG

丸い球体の部屋は中も丸く包み込まれているみたい。

20090718 三鷹天命反転住宅37.JPG

天井にたくさんフックが取り付けられていてハンガーで物をぶら下げることができます。100kg近くまで重量負荷に耐えられるとのことでブランコやハンモックを提げても大丈夫。

バスルームは宇宙ステーションみたい。カプセル型のシャワーブースの裏にトイレがあります。

20090718 三鷹天命反転住宅16.JPG

では、屋上に上ってみましょう。
(建築に合わせて跳び箱柄プリーツを着ていきました)

20090718 三鷹天命反転住宅24.JPG 屋上の小さなガーデンで風を感じられる 

階段や柱、配水管、サッシの桟などすべてがバランスよく塗り分けられています。

20090718 三鷹天命反転住宅36.JPG

四角や丸の土管のようなものを積み上げて、それ自体が柱になっている構造。

20090718 三鷹天命反転住宅28s.JPG

住居や事務所として使われているとのことですが、家賃は20万円弱。一週間のショートステイや時間貸しもしているそうです。
数日でいいから暮らしてみたい気がします。不思議な感覚を味わえそう。

【おまけ】
屋上に小さな庭園が作ってあるほか、住宅の周りにはいろんな草木が植えられています。

ひらひらした花びらが金魚の尾のような金魚草
20090718 金魚草.jpg

真っ赤なルージュを塗った唇のようなホット・リップス
20090718 ホット・リップス.jpg

黒く熟す前のブルーベリー
20090718 ブルーベリー.JPG

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タグ:建築 住宅 三鷹
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